(1)http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002o6g6-att/2r9852000002o6kt.pdf
(2)「終末期の医療における患者の意思の尊重にかんする法律案(仮称)に対する会長声明」。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120404_3.html
(3)横内正利 2012「高齢者における終末期医療」安藤泰至、高橋都責任編集『シリーズ生命倫理学 第4巻 終末期医療』丸善出版 59─74ページ。
(4)長尾和宏『「平穏死」10の条件』 ブックマン社 2012年 125ページ。
(5)前掲 長尾 156ページ。
(6)http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=67132
(7)バクバクの会「改めて尊厳死の法制化に強く反対します」2012年7月12日。
http://www.bakubaku.org/songenshi-houseika-hantai-seimei20120712.html
(8)英語メディアは“let elderly people hurry up and die(高齢者はさっさと死なせろ)”と翻訳した。
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jan/22/elderly-hurry-up-die-japanese
(9)前掲、長尾 164ページ。
(10)前掲、パクパクの会。【バクバクの会の間違いです。訂正してお詫び申し上げます】
(11)前掲、横内。
(12)『第4回宗教と生命倫理シンポジウム「尊厳死法制化」の問題点を考える』 財団法人日本宗教連盟 9ページ。
(13)社会保障旬報 No. 2509(16─22ページ), No.2510(28─33ページ), 2010。
(14)日本尊厳死協会の岩尾は前述のシンポで「自殺幇助」のことを「消極的安楽死」と定義しているが、それは一般的な定義とは大きく異なっている。本来なら「消極的安楽死」であるはずのものを「尊厳死」という名のもとで法制化しようと活動する団体の理事長が、「消極的安楽死」とは「自殺幇助」のことだと定義することには極めて強い違和感がある。
(15)http://www.upi.com/Top_News/US/2009/12/31/Montana-allows-form-of-assisted-suicide/UPI-78521262298787/
(16)http://www.theglobeandmail.com/news/british-columbia/bc-supreme-court-strikes-down-ban-on-physician-assisted-suicide/article4267631/
(17)http://www.torontosun.com/news/canada/2010/04/21/13671026-qmi.html
(18)http://news.nationalpost.com/2013/01/15/quebec-to-legalize-assisted-suicide-death-a-medical-issue-health-minister-says/
(19)http://www.lifesitenews.com/news/what-stopped-assisted-suicide-in-massachusetts/
(20)http://seattletimes.com/html/health/2020313031_apusagingamericaassistedsuicide.html
(21)http://nhregister.com/articles/2013/04/05/news/doc515f19aaca02d730811337.txt
(22)http://www.cbsnews.com/8301-201_162-57585348/vermont-governor-signs-assisted-suicide-bill/ ほか。
(23)http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/66075695.html
(24)http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2010/feb/25/assisted-suicide-dignitas-statistics#data
(25)http://www.guardian.co.uk/society/2009/jun/21/dignitas-suicide-clinic-britons
(26)http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/hereford/worcs/7675745.stm など。
(27)http://www.dailymail.co.uk/news/article-1199550/Famous-British-conductor-Sir-Edward-Downes-wife-die-assisted-suicide-clinic-Dignitas-Switzerland.html など。
(28)http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/63011983.html
この段階までの英国人のディグニタスでの自殺事件についてはこのエントリーの文末に一覧をリンク。
(29)http://www.dailymail.co.uk/news/article-1321547/Dignitass-Ludwig-Minelli-Let-partners-terminally-ill-commit-suicide-die-too.html
(30)http://www.dailymail.co.uk/news/article-1269271/Fury-300-urns-containing-human-remains-Dignitas-suicide-clinic-Lake-Zurich.html 他。
(31)http://www.swissinfo.ch/eng/politics/Zurich_voters_reject_suicide_restriction.html?cid=30236234
(32)http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65229676.html
(33)http://www.christian.org.uk/news/swiss-assisted-suicides-rise-sevenfold-in-11-years/
(34)http://www.swissinfo.ch/eng/swiss_news/Assisted_suicide_numbers_up_in_2011.html?cid=32149416
(35)うつ病など精神障害によって自殺を希望している懸念がある場合には、専門家のアセスメントを受けるべく精神科に紹介することが求められており、一方にはオレゴン州の自殺希望者の4人に1人はうつ病や不安症だったとのデータ http://www.bmj.com/content/337/bmj.a1682?ijkey=bc7d37e92efbfea7ce03a2d59bfd0c8b4623fa04&eaf があるにもかかわらず、精神科に紹介されたケースはほとんどない。2012年のデータでは、尊厳死法を利用して自殺した人77人のうち精神科に紹介されたのは2人だった。
(36)2012年に、患者が処方された毒物を飲んで死ぬ際に医療職が同席していたケースは77人のうち11人のみだった。処方薬では死に切れない患者が報告されている点でもこれは問題だが、本当に患者が自分の意思で飲んだのか、金銭問題など利害関係のある家族に飲まされたり、飲むようにそそのかされての行為だったとしても分からない。そこには尊厳死法が高齢者虐待に利用される可能性が潜んでいる。
http://alexschadenberg.blogspot.ca/2013/01/oregon-2012-assisted-suicide-statistics.html
(37)2001年から2007年までの7年間に1人もしくは複数の患者に尊厳死法の下で致死薬を処方したオレゴン州の医師は109人だった。同州で現役活動中の医師は約1万人なので、わずか1%の医師が書いたことになる。それだけではなく、7年間に書かれた処方せん271件のうち、61%はたった20人の医師が書いたもの。23%は3人の医師によって書かれていた。3人で60件以上もの致死薬の処方せんを書いたことになる。http://www.oregonlive.com/opinion/index.ssf/2010/03/cornering_the_market_on_physic.html
(38)米国で自殺幇助合法化への世論形成に多大な影響力を及ぼしてきた合法化ロビーは「コンパッション・アンド・チョイス(C&C)」。前身は、日本でも翻訳された(すでに絶版)“Final Exit”(1991)という自殺指南書の著者、デレック・ハンフリーが創設したヘムロック・ソサエティである。オレゴンの幇助自殺では大半のケースにC&Cが関与しており、2009年には59件のうち57件にかかわっていた。実に97%である。
http://www.oregonlive.com/opinion/index.ssf/2010/03/cornering_the_market_on_physic.html
ワシントン州の尊厳死法施行後、最初の数例が行われた際に、その情報を公開したのも州保健局ではなくC&Cだった。
http://www.seattlepi.com/local/article/Sequim-woman-first-known-assisted-suicide-patient-1304106.php
他にも、ファイナル・エグジット・ネットワーク(FEN)、エグジット(スイスの自殺幇助機関と同じ名称だが、こちらは国際的な組織。「エグジット」とは「出口」「出立」の意味なので「死」の代名詞として支援団体が好んで用いる用語)など、安楽死や自殺幇助の合法化に向けてロビー活動を行うほか、患者と医師らとともに原告となって訴訟を起こしたり、合法すれすれのところで自殺希望者に情報提供や直接的な「支援」まで行うなど、さまざまな団体がさかんに活動している。FENは2009年に闇で自殺幇助を行ったとして幹部やボランティアが逮捕され、9つの州で調査が行われる大きな事件があった。その後2011年に相次いで無罪判決が出ているが、現在も続いている訴訟もあり、複雑な事件である。
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65805049.html
なお、米国におけるC&Cの活動とFEN事件については、2012年11月に「スーイサイド・プラン」という詳細なドキュメンタリー番組がテレビで放映されており、インターネットでも公開されている。
http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/suicide-plan/
2009年のFEN事件の関係者らの証言が紹介されるほか、エグジット・ガイドと呼ばれるボランティアの会合で、自殺者が頭にかぶる袋やヘリウムタンクが持ち出されて、具体的な自殺支援の方法が解説されている場面や、実際の裁判の模様など、生々しい映像が含まれている。
(2)「終末期の医療における患者の意思の尊重にかんする法律案(仮称)に対する会長声明」。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120404_3.html
(3)横内正利 2012「高齢者における終末期医療」安藤泰至、高橋都責任編集『シリーズ生命倫理学 第4巻 終末期医療』丸善出版 59─74ページ。
(4)長尾和宏『「平穏死」10の条件』 ブックマン社 2012年 125ページ。
(5)前掲 長尾 156ページ。
(6)http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=67132
(7)バクバクの会「改めて尊厳死の法制化に強く反対します」2012年7月12日。
http://www.bakubaku.org/songenshi-houseika-hantai-seimei20120712.html
(8)英語メディアは“let elderly people hurry up and die(高齢者はさっさと死なせろ)”と翻訳した。
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jan/22/elderly-hurry-up-die-japanese
(9)前掲、長尾 164ページ。
(10)前掲、パクパクの会。【バクバクの会の間違いです。訂正してお詫び申し上げます】
(11)前掲、横内。
(12)『第4回宗教と生命倫理シンポジウム「尊厳死法制化」の問題点を考える』 財団法人日本宗教連盟 9ページ。
(13)社会保障旬報 No. 2509(16─22ページ), No.2510(28─33ページ), 2010。
(14)日本尊厳死協会の岩尾は前述のシンポで「自殺幇助」のことを「消極的安楽死」と定義しているが、それは一般的な定義とは大きく異なっている。本来なら「消極的安楽死」であるはずのものを「尊厳死」という名のもとで法制化しようと活動する団体の理事長が、「消極的安楽死」とは「自殺幇助」のことだと定義することには極めて強い違和感がある。
(15)http://www.upi.com/Top_News/US/2009/12/31/Montana-allows-form-of-assisted-suicide/UPI-78521262298787/
(16)http://www.theglobeandmail.com/news/british-columbia/bc-supreme-court-strikes-down-ban-on-physician-assisted-suicide/article4267631/
(17)http://www.torontosun.com/news/canada/2010/04/21/13671026-qmi.html
(18)http://news.nationalpost.com/2013/01/15/quebec-to-legalize-assisted-suicide-death-a-medical-issue-health-minister-says/
(19)http://www.lifesitenews.com/news/what-stopped-assisted-suicide-in-massachusetts/
(20)http://seattletimes.com/html/health/2020313031_apusagingamericaassistedsuicide.html
(21)http://nhregister.com/articles/2013/04/05/news/doc515f19aaca02d730811337.txt
(22)http://www.cbsnews.com/8301-201_162-57585348/vermont-governor-signs-assisted-suicide-bill/ ほか。
(23)http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/66075695.html
(24)http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2010/feb/25/assisted-suicide-dignitas-statistics#data
(25)http://www.guardian.co.uk/society/2009/jun/21/dignitas-suicide-clinic-britons
(26)http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/hereford/worcs/7675745.stm など。
(27)http://www.dailymail.co.uk/news/article-1199550/Famous-British-conductor-Sir-Edward-Downes-wife-die-assisted-suicide-clinic-Dignitas-Switzerland.html など。
(28)http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/63011983.html
この段階までの英国人のディグニタスでの自殺事件についてはこのエントリーの文末に一覧をリンク。
(29)http://www.dailymail.co.uk/news/article-1321547/Dignitass-Ludwig-Minelli-Let-partners-terminally-ill-commit-suicide-die-too.html
(30)http://www.dailymail.co.uk/news/article-1269271/Fury-300-urns-containing-human-remains-Dignitas-suicide-clinic-Lake-Zurich.html 他。
(31)http://www.swissinfo.ch/eng/politics/Zurich_voters_reject_suicide_restriction.html?cid=30236234
(32)http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65229676.html
(33)http://www.christian.org.uk/news/swiss-assisted-suicides-rise-sevenfold-in-11-years/
(34)http://www.swissinfo.ch/eng/swiss_news/Assisted_suicide_numbers_up_in_2011.html?cid=32149416
(35)うつ病など精神障害によって自殺を希望している懸念がある場合には、専門家のアセスメントを受けるべく精神科に紹介することが求められており、一方にはオレゴン州の自殺希望者の4人に1人はうつ病や不安症だったとのデータ http://www.bmj.com/content/337/bmj.a1682?ijkey=bc7d37e92efbfea7ce03a2d59bfd0c8b4623fa04&eaf があるにもかかわらず、精神科に紹介されたケースはほとんどない。2012年のデータでは、尊厳死法を利用して自殺した人77人のうち精神科に紹介されたのは2人だった。
(36)2012年に、患者が処方された毒物を飲んで死ぬ際に医療職が同席していたケースは77人のうち11人のみだった。処方薬では死に切れない患者が報告されている点でもこれは問題だが、本当に患者が自分の意思で飲んだのか、金銭問題など利害関係のある家族に飲まされたり、飲むようにそそのかされての行為だったとしても分からない。そこには尊厳死法が高齢者虐待に利用される可能性が潜んでいる。
http://alexschadenberg.blogspot.ca/2013/01/oregon-2012-assisted-suicide-statistics.html
(37)2001年から2007年までの7年間に1人もしくは複数の患者に尊厳死法の下で致死薬を処方したオレゴン州の医師は109人だった。同州で現役活動中の医師は約1万人なので、わずか1%の医師が書いたことになる。それだけではなく、7年間に書かれた処方せん271件のうち、61%はたった20人の医師が書いたもの。23%は3人の医師によって書かれていた。3人で60件以上もの致死薬の処方せんを書いたことになる。http://www.oregonlive.com/opinion/index.ssf/2010/03/cornering_the_market_on_physic.html
(38)米国で自殺幇助合法化への世論形成に多大な影響力を及ぼしてきた合法化ロビーは「コンパッション・アンド・チョイス(C&C)」。前身は、日本でも翻訳された(すでに絶版)“Final Exit”(1991)という自殺指南書の著者、デレック・ハンフリーが創設したヘムロック・ソサエティである。オレゴンの幇助自殺では大半のケースにC&Cが関与しており、2009年には59件のうち57件にかかわっていた。実に97%である。
http://www.oregonlive.com/opinion/index.ssf/2010/03/cornering_the_market_on_physic.html
ワシントン州の尊厳死法施行後、最初の数例が行われた際に、その情報を公開したのも州保健局ではなくC&Cだった。
http://www.seattlepi.com/local/article/Sequim-woman-first-known-assisted-suicide-patient-1304106.php
他にも、ファイナル・エグジット・ネットワーク(FEN)、エグジット(スイスの自殺幇助機関と同じ名称だが、こちらは国際的な組織。「エグジット」とは「出口」「出立」の意味なので「死」の代名詞として支援団体が好んで用いる用語)など、安楽死や自殺幇助の合法化に向けてロビー活動を行うほか、患者と医師らとともに原告となって訴訟を起こしたり、合法すれすれのところで自殺希望者に情報提供や直接的な「支援」まで行うなど、さまざまな団体がさかんに活動している。FENは2009年に闇で自殺幇助を行ったとして幹部やボランティアが逮捕され、9つの州で調査が行われる大きな事件があった。その後2011年に相次いで無罪判決が出ているが、現在も続いている訴訟もあり、複雑な事件である。
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65805049.html
なお、米国におけるC&Cの活動とFEN事件については、2012年11月に「スーイサイド・プラン」という詳細なドキュメンタリー番組がテレビで放映されており、インターネットでも公開されている。
http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/suicide-plan/
2009年のFEN事件の関係者らの証言が紹介されるほか、エグジット・ガイドと呼ばれるボランティアの会合で、自殺者が頭にかぶる袋やヘリウムタンクが持ち出されて、具体的な自殺支援の方法が解説されている場面や、実際の裁判の模様など、生々しい映像が含まれている。
2013.08.20 / Top↑
(1)http://usatoday30.usatoday.com/news/health/2006-06-11-tissue_x.htm
(2)「世界の介護と医療の情報を読む」第5回 『介護保険情報』2006年11月号。
(2)「世界の介護と医療の情報を読む」第5回 『介護保険情報』2006年11月号。
2013.08.20 / Top↑
8月1日の補遺で拾ったNot Dead Yet のDian Colemanの自殺幇助合法化批判の論考が
同じ媒体で再掲されていたので、
暑いし(体を動かして何かをしようという気が起こらない)、
突然に時間がぽっかりできたので、気ままに訳してみた。
終末期の人への自殺幇助を合法化する法案の提唱者は
障害者団体の反対意見は的外れだと主張する。
しかし、障害者はたいていの場合は終末期ではないが
終末期の人はほとんどの場合、障害者である。
それならば、この複雑な問題に
障害のある人の視点が洞察を提供できる
多くの理由の一つがそこにはある。
障害のある人々と慢性病の人々は
死にゆく人をケアする(悲しいことに十分なケアになっていないことが多い)医療制度の
最前線に生きている。
我々は最初に危険を察知して警告を発する
「炭鉱のカナリア」だといってもよい。
自殺幇助のアドボケイト組織は自らのことを
「宗教右派」に対抗し自由を求めて闘う「思いやり深い進歩派」として描いてみせるが、
そこでは不都合な真実が無視されている。
それらは、障害者アドボケイトにはあまりにもなじみの深い真実である。例えば、
・誰かの余命が6ヶ月であるという予測はしばしば誤っている。
・死にたいという人はたいてい治療可能なうつ病である、と同時に/または、
十分な緩和ケアを受けられていない。
・医療費削減へのプレッシャーがかかる現在の政治状況では、
医師の幇助による自殺を「治療」に選択肢に含めるべきではない。
・高齢者と障害のある人々への虐待は増加しているが、発
見されないままになっていることが多く、
教唆があったとしても、見抜くことも予防することも事実上不可能である。
立法者が検討すべきなのは推進派の善意の意図ではなく、
自殺幇助法の文言と実施である。
誤った診断に基づいて死が避けられないと予測されながら
生きのびた経験を持つ障害者は数え切れないほどいるが、私自身その一人として、
終末期の予後の正確さによって決まるのが自殺予防ではなく
自殺幇助を認めるかどうかであるということに懸念を感じないではいられない。
自殺幇助法の規定によって出されるオレゴン州の年次報告書そのものが、
終末期でない人々に致死薬が処方されていることを示している。
自殺幇助の要請から実際に死ぬまでに最高1009日が経過しているのだから。
年次報告書が隠していることの1つが、
6ヶ月を超えて生きた人が具体的に何人いたか、という情報だが、
それらの人が致死薬の処方を希望した段階で
障害者ではあったが終末期ではなかったことは明らかである。
もう一つわれわれが知っているのは、
こういう場合にも、また自殺幇助の過程でその他の過誤があった場合にも、
幇助した医師には何も責任を問われていない、ということだ。
推進派はオレゴンの15年間のデータから、
任意性を保障するセーフガードが機能しているとも主張する。
どうして分かるのだろう?
オレゴンの報告書に書かれているのは、
処方箋を書いた医師が報告している患者の自殺幇助希望の理由だけだし、
その理由にしても、州政府の申請書に挙げられている7つの理由の選択肢から
複数回答可能でチェックを入れたものに過ぎない。
その7つのうちの一つ、
他者への負担となっていると感じるから、という理由にチェックを入れた人は、
去年報告されている自殺幇助事例の57%だった(全報告例では39%)。
しかし、
家族介護者の負担を軽減できる在宅ケアの選択肢をディスクローズすることは
同法のもとでインフォームドコンセントには含められていないし、
ましてその選択肢のケアを提供することも予算措置も同法では義務付けられていない。
オレゴンの報告書は、
セーフガードがどの程度守られているのかは州にも掴めないことを認めているが、
中立の論文で個々の事例でセーフガードが機能していないことは報告されている。
(例えば、Hendin and Foley’s “Physician-Assisted Suicide in Oregon: A Medical Perspective,” Michigan Law Review, June 2008 を参照のこと)
しかし同法には
セーフガード条項を調査する権限も監督する権限も含まれていないため、
結果として何も行われていないのである。
高齢者虐待の多くが発見されず報告されていないことは、よく知られている。
確かに、虐待の危険のない高齢者もいるだろう。
しかし、ニュー・ジャージー州では報告されているものもされていないものも含めて
毎年17万5千件以上の高齢者虐待が起こっていると推計されており、
多くの高齢者は安全ではない。
自殺幇助への教唆がないことを保障するために法は2人の証人を求めているが、
その2人は本人を直接知っている人物でなくともよく、
また一人が相続人であってもかまわない。法の文言では、
家族の誰かが自殺幇助を「選ぶ」ように提案したり強く勧めることを防ぐことはできない。
致死薬がいったん家に持ち込まれれば、
中立の人が承認として見届けることは必要とされていないのだから、
薬が飲まされた時に本人の同意があったかどうか、
いったい誰に分かるというのだろう?
医療は我々の誰もが必要とするものである。
家族が常に愛情に満ちて支えようとするわけでもないのが現実世界だ。
その両方に影響する公共施策を議論するに当たって、立法者には
自殺幇助の合法化によって大きな現実のリスクを負うことのない安全な人だけではなく、
すべての人のことを考慮する義務がある。
Opinion: N.J. assisted suicide proposal is dangerous prescription
Diane Coleman
N.J.com, August 10, 2013
同じ媒体で再掲されていたので、
暑いし(体を動かして何かをしようという気が起こらない)、
突然に時間がぽっかりできたので、気ままに訳してみた。
終末期の人への自殺幇助を合法化する法案の提唱者は
障害者団体の反対意見は的外れだと主張する。
しかし、障害者はたいていの場合は終末期ではないが
終末期の人はほとんどの場合、障害者である。
それならば、この複雑な問題に
障害のある人の視点が洞察を提供できる
多くの理由の一つがそこにはある。
障害のある人々と慢性病の人々は
死にゆく人をケアする(悲しいことに十分なケアになっていないことが多い)医療制度の
最前線に生きている。
我々は最初に危険を察知して警告を発する
「炭鉱のカナリア」だといってもよい。
自殺幇助のアドボケイト組織は自らのことを
「宗教右派」に対抗し自由を求めて闘う「思いやり深い進歩派」として描いてみせるが、
そこでは不都合な真実が無視されている。
それらは、障害者アドボケイトにはあまりにもなじみの深い真実である。例えば、
・誰かの余命が6ヶ月であるという予測はしばしば誤っている。
・死にたいという人はたいてい治療可能なうつ病である、と同時に/または、
十分な緩和ケアを受けられていない。
・医療費削減へのプレッシャーがかかる現在の政治状況では、
医師の幇助による自殺を「治療」に選択肢に含めるべきではない。
・高齢者と障害のある人々への虐待は増加しているが、発
見されないままになっていることが多く、
教唆があったとしても、見抜くことも予防することも事実上不可能である。
立法者が検討すべきなのは推進派の善意の意図ではなく、
自殺幇助法の文言と実施である。
誤った診断に基づいて死が避けられないと予測されながら
生きのびた経験を持つ障害者は数え切れないほどいるが、私自身その一人として、
終末期の予後の正確さによって決まるのが自殺予防ではなく
自殺幇助を認めるかどうかであるということに懸念を感じないではいられない。
自殺幇助法の規定によって出されるオレゴン州の年次報告書そのものが、
終末期でない人々に致死薬が処方されていることを示している。
自殺幇助の要請から実際に死ぬまでに最高1009日が経過しているのだから。
年次報告書が隠していることの1つが、
6ヶ月を超えて生きた人が具体的に何人いたか、という情報だが、
それらの人が致死薬の処方を希望した段階で
障害者ではあったが終末期ではなかったことは明らかである。
もう一つわれわれが知っているのは、
こういう場合にも、また自殺幇助の過程でその他の過誤があった場合にも、
幇助した医師には何も責任を問われていない、ということだ。
推進派はオレゴンの15年間のデータから、
任意性を保障するセーフガードが機能しているとも主張する。
どうして分かるのだろう?
オレゴンの報告書に書かれているのは、
処方箋を書いた医師が報告している患者の自殺幇助希望の理由だけだし、
その理由にしても、州政府の申請書に挙げられている7つの理由の選択肢から
複数回答可能でチェックを入れたものに過ぎない。
その7つのうちの一つ、
他者への負担となっていると感じるから、という理由にチェックを入れた人は、
去年報告されている自殺幇助事例の57%だった(全報告例では39%)。
しかし、
家族介護者の負担を軽減できる在宅ケアの選択肢をディスクローズすることは
同法のもとでインフォームドコンセントには含められていないし、
ましてその選択肢のケアを提供することも予算措置も同法では義務付けられていない。
オレゴンの報告書は、
セーフガードがどの程度守られているのかは州にも掴めないことを認めているが、
中立の論文で個々の事例でセーフガードが機能していないことは報告されている。
(例えば、Hendin and Foley’s “Physician-Assisted Suicide in Oregon: A Medical Perspective,” Michigan Law Review, June 2008 を参照のこと)
しかし同法には
セーフガード条項を調査する権限も監督する権限も含まれていないため、
結果として何も行われていないのである。
高齢者虐待の多くが発見されず報告されていないことは、よく知られている。
確かに、虐待の危険のない高齢者もいるだろう。
しかし、ニュー・ジャージー州では報告されているものもされていないものも含めて
毎年17万5千件以上の高齢者虐待が起こっていると推計されており、
多くの高齢者は安全ではない。
自殺幇助への教唆がないことを保障するために法は2人の証人を求めているが、
その2人は本人を直接知っている人物でなくともよく、
また一人が相続人であってもかまわない。法の文言では、
家族の誰かが自殺幇助を「選ぶ」ように提案したり強く勧めることを防ぐことはできない。
致死薬がいったん家に持ち込まれれば、
中立の人が承認として見届けることは必要とされていないのだから、
薬が飲まされた時に本人の同意があったかどうか、
いったい誰に分かるというのだろう?
医療は我々の誰もが必要とするものである。
家族が常に愛情に満ちて支えようとするわけでもないのが現実世界だ。
その両方に影響する公共施策を議論するに当たって、立法者には
自殺幇助の合法化によって大きな現実のリスクを負うことのない安全な人だけではなく、
すべての人のことを考慮する義務がある。
Opinion: N.J. assisted suicide proposal is dangerous prescription
Diane Coleman
N.J.com, August 10, 2013
2013.08.13 / Top↑
日本語。世界初の人造肉バーガー試食、「食感は悪くない」:このニュースを見た時、この研究はビル・ゲイツの「栄養強化バナナ」研究の路線とつながっている、と直感した。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE97500T20130806
そしたら、やっぱり、このWPの記事によると、人造肉に投資しているのはGoogleの創設者のSergey BrinとPeter Thiel, それからビル・ゲイツ。
http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2013/08/06/sergey-brin-isnt-the-only-tech-entrepreneur-investing-in-artificial-meat/?wprss=rss_social-postbusinessonly
http://www.theverge.com/2013/8/6/4596068/bill-gates-peter-thiel-funding-livestock-source-meat-alternatives
ビル・ゲイツが投資して立ち上げた人造卵製品の会社 Hampton Creed Food.
http://hamptoncreekfoods.com/home/team.php
人工肉を研究・販売している会社 Beyond Meat。「ビル・ゲイツが紹介してくれた」とトップページの右側に。
http://beyondmeat.com/portfolio/eat-beyond-meat/
Google社が途上国の上に飛行船(大きな風船?)を飛ばしてインターネットアクセスを容易にしようと計画しているProject Loonを、ビル・ゲイツが「そんなことしてもマラリアで死にそうになっている人には助けにならない」と一蹴。やたら沢山ニュースになって流れているけど、やっぱり経済ニュースという扱いが多い?
http://www.ibtimes.com/bill-gates-bashes-project-loon-google-made-actors-who-will-not-uplift-poor-1378115
http://tech2.in.com/news/general/bill-gates-believes-googles-project-loon-isnt-that-helpful/910654
日本。帝王切開、20年で倍増 背景に訴訟問題
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130811-00000006-asahi-soci
日本。科学者の情熱が生み出した凶器の発明の数々! 兵器開発の封印された黒歴史『陸軍登戸研究所』 映画。
http://www.cyzo.com/2013/07/post_14055.html
減量手術で単に体重が落とせるだけではなく、肝脂肪病の遺伝子も変えられる?
http://www.medicalnewstoday.com/releases/264492.php
母乳で育てると頭のいい子になる?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/264080.php
母乳で育てられた子は永続的な吃音リスクが低い。:拾い損ねたけど、母乳で育てるとアルツハイマー病にならない、というのもあった。このところ「母乳で育てられた子どもは○○」という類の研究結果がやたらと報告されている。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/264462.php
米国の子どもの肥満率が下がっている、とCDC。:読んでいませんが、ぱっと見たときに頭に浮かんだのは「貧困家庭の子どもは健康な食生活ができないから肥満になり勝ち」という時代から格差がさらに広がって、飢えている子どもが増えたからなんでは……? ということだった。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/264548.php
英国で母親と弟の介護をしているヤング・ケアラーの姉妹が自分たちの日常を知ってもらおうと映画を自作。
http://www.worcesternews.co.uk/news/10601662.We___ll_show_you_what_life_is_like_as_a_young_carer/
WPのValerie Strauss記者の記事「高校教師から大学教授への警告」。10年前の「落ちこぼれ防止法」で子供たちはテストの点を取るための勉強をさせられ、大学での教育に耐えられる思考力を失ってしまった。そういう子どもたちがこれから大学へ進学しますが、高校教師の怠慢ではありませんからね、と。それから、とても興味深いのは「医療に関する検討会議に医療現場の経験もないものは入れてもらえないけど、教育問題に関しては現場で実際に教えている教師は入れてもらっていない」という実に全うな指摘。けど、この問題、Strauss記者が継続して指摘しているように、ゲイツ式公教育改革でさらに悪化すること必定。
http://www.washingtonpost.com/blogs/answer-sheet/wp/2013/02/09/a-warning-to-college-profs-from-a-high-school-teacher/
【関連エントリー】
ゲイツ財団の米国公教育コントロール 1(2011/5/2)
ゲイツ財団の米国公教育コントロール 2(2011/5/2)
「生徒に生体データ・ブレスレットつけさせ教師の技量を評価」研究に、ゲイツ財団から100万ドル(2012/6/19)
デジタル思考の成果主義に染められていく米国の公教育改革(2013/2/20)
ビル・ゲイツの慈善にも説明責任を突きつける教師ブロガ―(2013/4/24)
ビル・ゲイツの公教育改革に、米国の教師が突きつけ始めた“NO”(2013/6/15)
米国の教師が指摘するビル・ゲイツ教育改革7つの問題点(2013/7/17)
日本。橋下大阪市長、私立大学長選認めず 「選ぶのは市長」:「そんなのは許さん」という言葉に見られるカン違いがすべてを物語っているという気がする。権力を手にした5歳児。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130809-00000023-asahi-pol
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE97500T20130806
そしたら、やっぱり、このWPの記事によると、人造肉に投資しているのはGoogleの創設者のSergey BrinとPeter Thiel, それからビル・ゲイツ。
http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2013/08/06/sergey-brin-isnt-the-only-tech-entrepreneur-investing-in-artificial-meat/?wprss=rss_social-postbusinessonly
http://www.theverge.com/2013/8/6/4596068/bill-gates-peter-thiel-funding-livestock-source-meat-alternatives
ビル・ゲイツが投資して立ち上げた人造卵製品の会社 Hampton Creed Food.
http://hamptoncreekfoods.com/home/team.php
人工肉を研究・販売している会社 Beyond Meat。「ビル・ゲイツが紹介してくれた」とトップページの右側に。
http://beyondmeat.com/portfolio/eat-beyond-meat/
Google社が途上国の上に飛行船(大きな風船?)を飛ばしてインターネットアクセスを容易にしようと計画しているProject Loonを、ビル・ゲイツが「そんなことしてもマラリアで死にそうになっている人には助けにならない」と一蹴。やたら沢山ニュースになって流れているけど、やっぱり経済ニュースという扱いが多い?
http://www.ibtimes.com/bill-gates-bashes-project-loon-google-made-actors-who-will-not-uplift-poor-1378115
http://tech2.in.com/news/general/bill-gates-believes-googles-project-loon-isnt-that-helpful/910654
日本。帝王切開、20年で倍増 背景に訴訟問題
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130811-00000006-asahi-soci
日本。科学者の情熱が生み出した凶器の発明の数々! 兵器開発の封印された黒歴史『陸軍登戸研究所』 映画。
http://www.cyzo.com/2013/07/post_14055.html
減量手術で単に体重が落とせるだけではなく、肝脂肪病の遺伝子も変えられる?
http://www.medicalnewstoday.com/releases/264492.php
母乳で育てると頭のいい子になる?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/264080.php
母乳で育てられた子は永続的な吃音リスクが低い。:拾い損ねたけど、母乳で育てるとアルツハイマー病にならない、というのもあった。このところ「母乳で育てられた子どもは○○」という類の研究結果がやたらと報告されている。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/264462.php
米国の子どもの肥満率が下がっている、とCDC。:読んでいませんが、ぱっと見たときに頭に浮かんだのは「貧困家庭の子どもは健康な食生活ができないから肥満になり勝ち」という時代から格差がさらに広がって、飢えている子どもが増えたからなんでは……? ということだった。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/264548.php
英国で母親と弟の介護をしているヤング・ケアラーの姉妹が自分たちの日常を知ってもらおうと映画を自作。
http://www.worcesternews.co.uk/news/10601662.We___ll_show_you_what_life_is_like_as_a_young_carer/
WPのValerie Strauss記者の記事「高校教師から大学教授への警告」。10年前の「落ちこぼれ防止法」で子供たちはテストの点を取るための勉強をさせられ、大学での教育に耐えられる思考力を失ってしまった。そういう子どもたちがこれから大学へ進学しますが、高校教師の怠慢ではありませんからね、と。それから、とても興味深いのは「医療に関する検討会議に医療現場の経験もないものは入れてもらえないけど、教育問題に関しては現場で実際に教えている教師は入れてもらっていない」という実に全うな指摘。けど、この問題、Strauss記者が継続して指摘しているように、ゲイツ式公教育改革でさらに悪化すること必定。
http://www.washingtonpost.com/blogs/answer-sheet/wp/2013/02/09/a-warning-to-college-profs-from-a-high-school-teacher/
【関連エントリー】
ゲイツ財団の米国公教育コントロール 1(2011/5/2)
ゲイツ財団の米国公教育コントロール 2(2011/5/2)
「生徒に生体データ・ブレスレットつけさせ教師の技量を評価」研究に、ゲイツ財団から100万ドル(2012/6/19)
デジタル思考の成果主義に染められていく米国の公教育改革(2013/2/20)
ビル・ゲイツの慈善にも説明責任を突きつける教師ブロガ―(2013/4/24)
ビル・ゲイツの公教育改革に、米国の教師が突きつけ始めた“NO”(2013/6/15)
米国の教師が指摘するビル・ゲイツ教育改革7つの問題点(2013/7/17)
日本。橋下大阪市長、私立大学長選認めず 「選ぶのは市長」:「そんなのは許さん」という言葉に見られるカン違いがすべてを物語っているという気がする。権力を手にした5歳児。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130809-00000023-asahi-pol
2013.08.13 / Top↑
NYT.「出生時の終末期」と題し、新生児の終末期医療への議論を呼びかける論考。50年まえに未熟児で生まれて「英雄的な」救命治療が行われたにもかかわらず39時間でなくなったケネディ家の赤ちゃん、パトリック君への回想から、終末期医療について率直に議論できるようになってきたのだから、次は新生児への終末期医療についても議論を、と求める新生児医療専門医。真摯なトーンだとは思うけれど、親には「自分がわが子の呼吸器のスイッチを切った」とは言えないのなら医師にやらせればいい、という提案には引っかかる。それを「生きるに値しない生」という表現を疑いなく使える医師が言うことにも。
http://www.nytimes.com/2013/08/05/opinion/end-of-life-at-birth.html
6日の補遺のトップで拾ったYourshawさんの自殺幇助事件で、娘さん擁護から自殺幇助合法化を求める論考。Fatal Marcies というタイトルからも分かるけれど、自殺幇助容認論がいかに慈悲殺容認と隣接しているかを考えさせられる。
http://www.nytimes.com/2013/08/11/opinion/sunday/bruni-fatal-mercies.html?pagewanted=all&_r=1&
9日の使える間に臓器提供したいとMS女性がPASを希望(MI州)の話題に、オーストラリアの安楽死反対運動のリーダーから反論。EPCのSchadenberg経由。ベルギーの安楽死後臓器提供を連想しつつ、「愛他的自殺幇助」の論理とサヴレスキュらの「臓器提供安楽死」提案の論理の共通性を指摘。
http://alexschadenberg.blogspot.jp/2013/08/altruistic-assisted-suicide-surely-you.html
日本。10代少女の心臓、同年代の少年へ 移植手術成功 東大 :こういうニュースはだんだんと扱いが小さくなってゆく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130810-00000024-asahi-soci
あまりに残虐な児童虐待ケースに厳罰化を求める声が上がっている英国で、オックスフォード大の生命倫理学者Rebecca Roacheが人間の看守のような情がはさまれないロボット看守を提言。さらに同じ年数でも長く苦痛に感じられるよう刑務所の生活をより単調にするだけでなく、囚人の脳をコンピューターと繋いで操作することにより時間経過がゆっくりに感じられるようにしよう、とまで。:こんなの単なるサディズムでは?
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10636#comments
テキサスで、ありふれた交通違反で車を止めさせられた女性ドライバーや同乗者が、道端で手袋をした女性警官に性器に何も隠していないことをチェックされた、と訴え。憲法違反の行為なのにテキサス州の警察にはそうした不文律があり、慣行化しているとか。:かんがえられない。なんという恐ろしい……。テキサス、いろんな意味で怖い。
http://www.nydailynews.com/news/national/troopers-texas-probe-genitals-women-traffic-stops-article-1.1414668
米国野球界のドーピング問題で、THニスチックな生命倫理学者(Ashley療法のパワフルな提唱・推進者でもあります)のNorman Fostが黙っているわけがないと思っていたら、やっぱり「ステロイドの魔女狩りもええかげんにせえよ」とでもいったトーンの発言をしている。
http://www.nydailynews.com/opinion/calm-anti-roid-rage-article-1.1422961
【Norman Fost関連エントリー】
生命倫理カンファレンス(Fost講演 2)(2007/8/25)
Fostのゴーマン全開3日午前のパネル(2007/9/12)
Norman Fostという人物(2007/11/29)
Ashley事件関連リンク集 NO.7 Norman Fost
「炭鉱で働こうと代理母をやろうと自分の体なんだから勝手」とFost(2009/12/8)
「Kevorkianだってすんなり起訴されなかったんだから医師は安全。障害新生児に“無益な治療”はするな」と説くFost(2010/8/5)
Norman Fost 「成長抑制が気に入らなければ虐待だと通報してみろ」と逆ギレ(2010/12/7)
ADHD治療薬の“スマート・ドラッグ”利用を解禁せよ、とNorman Fost(2010/12/28)
THニストと製薬会社は「フローフシ」の夢に向かって人々と炊きつけ続けるけど、大半のアメリカ人は120歳まで生きたいなんて思っちゃいない、という調査結果。2009年に英国人の調査でも、こんなのがあった ⇒ 「やれ何が癌の原因だ、やれ予防にはどうしろ、こうしろって、ウザい」と英国人(2009/5/26)
http://www.medicalnewstoday.com/articles/264487.php
患者ヘンリエッタ・ラックス自身がまったく知らないうちに培養、細胞株として樹立、売買されてきたヒーラ細胞をめぐり、NIHがヘンリエッタのゲノム情報の子孫への一定の情報公開で合意。ヒーラ細胞について詳細なドキュメンタリーは ⇒ 不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生(レベッカ・スクルート 中里京子訳 講談社 2011)
http://www.nytimes.com/2013/08/08/science/after-decades-of-research-henrietta-lacks-family-is-asked-for-consent.html?nl=todaysheadlines&emc=edit_th_20130808&_r=0
http://www.the-scientist.com/?articles.view/articleNo/36937/title/Q-A--NIH-Brokers-HeLa-Genome-Deal/
http://www.nih.gov/news/health/aug2013/nih-07.htm
http://www.nature.com/news/nih-director-explains-hela-agreement-1.13521
http://www.nbcnews.com/health/nih-finally-makes-good-henrietta-lacks-family-its-about-time-6C10867941
日本。バルサルタン臨床実験不正問題 国は臨床試験の不正の実態を解明できるのか?(「精神科医の犯罪を問う」ブログ 8月10日) 検討会のメンバーにノ社と関係の深い日系BPの関係者が入っている。
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/54199751.html?vitality
BMJにHPVワクチンで卵巣機能が損なわれた事例が報告されたみたい。
http://www.naturalnews.com/041512_Gardasil_ovary_destruction_HPV_vaccine.html
HPVワクチン論文の利益相反のエントリーで紹介したシンポで、薬害オンブズパーソン会議の隅本邦彦さんの講演でのプレゼンがこれだったと思う。
http://homepage1.nifty.com/hkr/simin/sympo/sympo201307kumamoto.pdf
GSK社の「企業における子宮頸がん対策について」というページを覗いてみて「????」と思ったのだけれど、右手のところに「子宮頸がんの症状」というコラムがあって、そこに「【がんになる前や初期の子宮頸がん】・ほとんどの場合無症状」と書かれている。でも「がんになる前の子宮頸がん」って、それは「子宮頸がんではない」でしょう。そこらへんに、HPV感染でしかないものを子宮頸がんと敢えて混同して売り出しているキャンペーンの馬脚が表れているような。それは、日本の厚労省でも確か「HPVワクチン」と呼ぶことに決めたはずなのに、なぜか今なお「子宮頸がんワクチン」と称されていることの不思議にもつながっている。
http://glaxosmithkline.co.jp/kigyo/cervical/index.html
http://www.nytimes.com/2013/08/05/opinion/end-of-life-at-birth.html
6日の補遺のトップで拾ったYourshawさんの自殺幇助事件で、娘さん擁護から自殺幇助合法化を求める論考。Fatal Marcies というタイトルからも分かるけれど、自殺幇助容認論がいかに慈悲殺容認と隣接しているかを考えさせられる。
http://www.nytimes.com/2013/08/11/opinion/sunday/bruni-fatal-mercies.html?pagewanted=all&_r=1&
9日の使える間に臓器提供したいとMS女性がPASを希望(MI州)の話題に、オーストラリアの安楽死反対運動のリーダーから反論。EPCのSchadenberg経由。ベルギーの安楽死後臓器提供を連想しつつ、「愛他的自殺幇助」の論理とサヴレスキュらの「臓器提供安楽死」提案の論理の共通性を指摘。
http://alexschadenberg.blogspot.jp/2013/08/altruistic-assisted-suicide-surely-you.html
日本。10代少女の心臓、同年代の少年へ 移植手術成功 東大 :こういうニュースはだんだんと扱いが小さくなってゆく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130810-00000024-asahi-soci
あまりに残虐な児童虐待ケースに厳罰化を求める声が上がっている英国で、オックスフォード大の生命倫理学者Rebecca Roacheが人間の看守のような情がはさまれないロボット看守を提言。さらに同じ年数でも長く苦痛に感じられるよう刑務所の生活をより単調にするだけでなく、囚人の脳をコンピューターと繋いで操作することにより時間経過がゆっくりに感じられるようにしよう、とまで。:こんなの単なるサディズムでは?
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10636#comments
テキサスで、ありふれた交通違反で車を止めさせられた女性ドライバーや同乗者が、道端で手袋をした女性警官に性器に何も隠していないことをチェックされた、と訴え。憲法違反の行為なのにテキサス州の警察にはそうした不文律があり、慣行化しているとか。:かんがえられない。なんという恐ろしい……。テキサス、いろんな意味で怖い。
http://www.nydailynews.com/news/national/troopers-texas-probe-genitals-women-traffic-stops-article-1.1414668
米国野球界のドーピング問題で、THニスチックな生命倫理学者(Ashley療法のパワフルな提唱・推進者でもあります)のNorman Fostが黙っているわけがないと思っていたら、やっぱり「ステロイドの魔女狩りもええかげんにせえよ」とでもいったトーンの発言をしている。
http://www.nydailynews.com/opinion/calm-anti-roid-rage-article-1.1422961
【Norman Fost関連エントリー】
生命倫理カンファレンス(Fost講演 2)(2007/8/25)
Fostのゴーマン全開3日午前のパネル(2007/9/12)
Norman Fostという人物(2007/11/29)
Ashley事件関連リンク集 NO.7 Norman Fost
「炭鉱で働こうと代理母をやろうと自分の体なんだから勝手」とFost(2009/12/8)
「Kevorkianだってすんなり起訴されなかったんだから医師は安全。障害新生児に“無益な治療”はするな」と説くFost(2010/8/5)
Norman Fost 「成長抑制が気に入らなければ虐待だと通報してみろ」と逆ギレ(2010/12/7)
ADHD治療薬の“スマート・ドラッグ”利用を解禁せよ、とNorman Fost(2010/12/28)
THニストと製薬会社は「フローフシ」の夢に向かって人々と炊きつけ続けるけど、大半のアメリカ人は120歳まで生きたいなんて思っちゃいない、という調査結果。2009年に英国人の調査でも、こんなのがあった ⇒ 「やれ何が癌の原因だ、やれ予防にはどうしろ、こうしろって、ウザい」と英国人(2009/5/26)
http://www.medicalnewstoday.com/articles/264487.php
患者ヘンリエッタ・ラックス自身がまったく知らないうちに培養、細胞株として樹立、売買されてきたヒーラ細胞をめぐり、NIHがヘンリエッタのゲノム情報の子孫への一定の情報公開で合意。ヒーラ細胞について詳細なドキュメンタリーは ⇒ 不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生(レベッカ・スクルート 中里京子訳 講談社 2011)
http://www.nytimes.com/2013/08/08/science/after-decades-of-research-henrietta-lacks-family-is-asked-for-consent.html?nl=todaysheadlines&emc=edit_th_20130808&_r=0
http://www.the-scientist.com/?articles.view/articleNo/36937/title/Q-A--NIH-Brokers-HeLa-Genome-Deal/
http://www.nih.gov/news/health/aug2013/nih-07.htm
http://www.nature.com/news/nih-director-explains-hela-agreement-1.13521
http://www.nbcnews.com/health/nih-finally-makes-good-henrietta-lacks-family-its-about-time-6C10867941
日本。バルサルタン臨床実験不正問題 国は臨床試験の不正の実態を解明できるのか?(「精神科医の犯罪を問う」ブログ 8月10日) 検討会のメンバーにノ社と関係の深い日系BPの関係者が入っている。
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/54199751.html?vitality
BMJにHPVワクチンで卵巣機能が損なわれた事例が報告されたみたい。
http://www.naturalnews.com/041512_Gardasil_ovary_destruction_HPV_vaccine.html
HPVワクチン論文の利益相反のエントリーで紹介したシンポで、薬害オンブズパーソン会議の隅本邦彦さんの講演でのプレゼンがこれだったと思う。
http://homepage1.nifty.com/hkr/simin/sympo/sympo201307kumamoto.pdf
GSK社の「企業における子宮頸がん対策について」というページを覗いてみて「????」と思ったのだけれど、右手のところに「子宮頸がんの症状」というコラムがあって、そこに「【がんになる前や初期の子宮頸がん】・ほとんどの場合無症状」と書かれている。でも「がんになる前の子宮頸がん」って、それは「子宮頸がんではない」でしょう。そこらへんに、HPV感染でしかないものを子宮頸がんと敢えて混同して売り出しているキャンペーンの馬脚が表れているような。それは、日本の厚労省でも確か「HPVワクチン」と呼ぶことに決めたはずなのに、なぜか今なお「子宮頸がんワクチン」と称されていることの不思議にもつながっている。
http://glaxosmithkline.co.jp/kigyo/cervical/index.html
2013.08.13 / Top↑