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自閉症は女児よりも男児の方で4倍も発症率が高いとされていますが、
実際には男女間で表れ方に違いがあり、女児の場合は
通常自閉症の特徴とされる行動の繰り返しよりも
人間関係のこだわりとして現われることが多いために
内気だとか消極的だといった女の子らしい性格や個性として親に受け入れられて
受診につながっていないのではないか、と。


ロンドン、Great Ormond Street Hospital の
the Social and Communication Disorders Clinic の調査。

こうした症状は現在の診断に使われる質問では発見できないため、
自閉症スペクトラムの現われかたの男女間の違いについて
もっと分析が必要、と。

Cambridge大のSimon Baron-Cohen教授も
「男女で自閉症やアスペルガーが同じように見えると思い込んでかかってはいけない。
 案外多くのファクターによって女児が診断されずにいたり
誤診されたり、男児ほど受診していないのかもしれない」と。

また自閉症協会のJudith Gouldさんは、

女性が成人してから後に診断されるという話は多い。
性差を巡る誤った認識やステレオタイプのために
女児・女性は診断を受けておらず、統計から漏れているのかもしれない、
それだけ支援を受けていない女性や家族が多いということだ、

女の子の場合、引っ込み思案だとか人間関係に過敏だとか
自閉症特有の行動も女の子らしい性格と受け止められてしまうが
同じことが男の子に見られると心配になるということでは、と。
2008.09.17 / Top↑
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