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抗がん剤治療のために入院した友人から聞いた話──。

入院時に身元引受人や連帯保証人を書き込む用紙が出てきたのにも
時代の厳しさを感じたけど、

「あなたは尊厳死に賛成しますか、賛成しませんか」という用紙まで出てきたのには
度肝を抜かれた、と。

もしかしたら、いわゆる「事前指示書」のことではないかと考えたので、

それは「万一ターミナルな状態になった時に延命治療を望みますか」という
意思表示を求める問いではなかったのかと確認してみたのだけれど、

いや、確かに「尊厳死」という言葉で
賛成するか否かだけのシンプルな問いだった、

「尊厳死」がどういうことを意味するのか具体的な説明もなしに
そんな問いを突きつけられることに不快を覚えたのだ、と。

自分としては今の段階でそんなことは考えられないし、
その時になってみないと自分が何を感じ、どう考えるかなんて分からない、
だいたい自分としては、どんなに苦しくても生きられる限り生きていたいのだ、と

いかにも腹立たしげに癌を抱えた友人が言い切ったのは
実にすがすがしかったのだけれども、

一体なんなのだ、その「あなたは尊厳死に賛成ですか?」という文書とは??????

もちろん、私自身がその文書を見たわけではないので
これは未確認情報です。

しかし、まさか抗がん剤の治療で入院する患者に向かって
病院が無邪気に尊厳死に関する意識調査のアンケートをするとも思えず、

友人がまるきり思い違いをしていることもなさそうで、
薄気味の悪い話だった。

尊厳死の法制化はまだ議論の段階で
法制化されたわけでもないのに、
なんで、病院でそういう文書が出てくるのだろう?

しかも、その「尊厳死に賛成ですか」という問いの曖昧さは──?

この問いに「はい」と答えた患者は
一体なにを自己選択したことにされるというのか──???


2008.09.16 / Top↑
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