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かつてはKohl 、Schroder両首相のアドバイザーも勤めたドイツの大物政治家で
最近は自殺幇助合法化の熱心な提唱者であり、
そのためにキリスト教民主党から離れて独自に政党Homeland Hamburgを立ち上げた
Roger Kusch氏が

7月1日に記者会見を行い、
自殺幇助合法化キャンペーンの一貫として独居老女の自殺を幇助したことを明かし
非難の声が上がっています。



女性は79歳のGettina S さん。

糖尿病とリウマチがあるものの概ね健康だが、
1人暮らしなのでケアホームに入らなければならなくなるのが不安だった。

今年、Kusch氏が押しボタン式の自殺装置を考案して発表したのを見て
BettinaさんがKusch氏に相談し、
2人の出会いから数週間後にBettinaさんが自殺。

Kusch氏は自分が法を逸脱する行為はしていないことを証明するために
Bettinaさんの自殺に至る数週間の過程を9時間に及ぶビデオに撮影しており、
1日の記者会見ではそのビデオを公開。

ドイツの法律では自殺者が意識を失っているのに医師を呼ばなければ
緊急行動を怠ったとして違法行為と見なされるので
Kusch氏はBettinaさんが自殺する直前に部屋を出ています。
ただし、具体的な自殺方法については記事には明記されていません。

2人には彼女の自殺を合法的自殺幇助のモデルケースにしようとの合意があったといい、
Bettinaさん自身、ビデオの中で次のように発言。

「私の死の直前まで一緒にいてくださることで
あなたが政治家の方々に法律を変える必要を訴える説得力になるのであれば、
私の死は他の人たちのお役に立てることになります」

去年1年間でスイスのDignitas Clinicで自殺した141人のうち半数がドイツ人で、
自殺幇助を合法化しようとキャンペーンを張るKusch氏には
自殺したい人たちをスイスからドイツに誘導したいという狙いもあるとのこと。

以下はBavarian州の法務大臣Beate Merk氏の批判。

理をわきまえた人なら誰だって、この人の不安を受け止めて支援を行うはず。社会は慈悲殺の方向に向かうのではなく、むしろパリアティブ医療と1人暮らしの人のケアの改善に向かうべきである。



2008.07.07 / Top↑
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