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……とタイトル通りの名言を吐いたのは
the University of Texas Medical Branch’s Institute for Medical HumanitiesのHoward Brody医師。

アメリカ医師会新聞電子版の今年1月28日付け記事
Willing, but waiting: Hospital ethics committees
の中での発言です。

それほど米国の病院の倫理委員会なるものは
形式も活動内容も効果のほども検証されてもおらず、
案外にお粗末だということなのですね。

病院内の倫理相談サービスは形としては整っているものの
その内実はというと一定の基準もなく活動内容はバラバラだとの全国調査の結果が
the America Journal of Bioethicsの2007年2月号で報告されたばかり。

ここでは
多くの医師らが臨床現場で倫理のジレンマに直面しつつも
なぜ倫理相談を受けようとしないのか、
という点について
様々な倫理学者の見解をもとに考える、
という趣旨の記事です。

Ashley事件でお馴染みの顔ぶれとしは、
The University of Pennsylvania’s Center of BioethicsのArthur L. Caplan
倫理委が病院の危機管理と連携していたりすると
病院弁護士が出てくることになるので医師は気が進まないのでは、
と分析し、

次いで、かのDr.Diekemaが登場して、
医師らはなぜ倫理委に相談したがらないのかという点について
「医師のプライドのせい」だとの見方を示しています。

例えば自分は心臓外科医だと専門領域を言う場合には
誰でもできることじゃないのだけど、
生命倫理というと誰でもできて誰でもやっていることだから
それが自分には分からないから相談するというのは
医師のプライドが許さないのではないかというのですね。

なるほど。
小児科の生命倫理を専門にしているDiekema医師らしい推察かもしれません。

Ashley事件を振り返ると、
その小児科の生命倫理の専門家としての彼自身のプライドは
いったいどこに行っていたのだろうと
疑問を持たざるをえないのですが、

今からでも遅くないから
論文や倫理委のウソやゴマカシを糊塗することに血道をあげるのではなく、
子どもを守るために存在する小児科生命倫理の専門家としてのプライドを
もう一度取り戻して欲しいものです。

もともとは
子ども病院生命倫理カンファレンスの講演で
親の思うようにしてあげるのはスタンダードな医療の範囲でのみ
と訴えた信念の持ち主なのだろうから。
2008.02.27 / Top↑
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