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Diekema医師の講演はまだ聴けていないのですが、
Calvin大学の当該サイトに概要がアップされたので、
読んでみました。

内容はだいたい、これまでに言ってきたことの繰り返しですが、冒頭で
Ashleyケースは捻じ曲げられ、誤って伝えられている(distorted and misrepresented)と語っています。

「いや、それをしているのが、アナタでは??」と思うのですが、
1年前にも言っていたように、
身長を抑制したのであって子どものままにしたわけではないと言いたかったようです。


そのほか目に付いた点では、

①自分が倫理委員会の委員長だったと、またウソをついている。
 委員長はWUのシンポに出てきたWoodrum医師でしたが、
Diekema医師は去年1月にもメディアで同様のウソをついています。
詳しくは以下のエントリーに。


②倫理委は親の3つの要望それぞれについて、
 本人に利益があって害がないように、との視点で検討した。

③「これはAshleyの最善の利益だろうか」との問いを検討するに当たって、
 Diekema医師が参照したのは「ミカ書」の6章の8にある3つの原理
正義・善行・謙遜……だったのだそうで。

④自分たちは前例を作るつもりも方針を作るつもりもなかった、
 リーズナブルな人たちでも子どもの最善の利益について合意しにくい問題では
 親に決めさせてあげればいいという結論に至っただけ。

(ここ、微妙にスタンスが修正されているような??
 今後は「Ashleyの最善の利益だと結論した」とは言わないつもりなのですね。)

⑤モラルの面で白黒つけにくい問題で意思決定をしなければならない時には
 勇気と謙遜を行使する必要がある……のだそうで。

⑥優秀な倫理学者は充分に謙虚で、
 批判者の言葉にも進んで耳を傾ける……のだそうで。

(その割りに、この発言の直前には
Ashley療法について指摘された問題点を
ことごとく斬って捨てているのですが。)



あのDiekema医師の、気味悪いほどぬるぬると滑らかで平板な
しかし、どこか人を食ったような語り口調が聞こえてくるようです。

こんな、「いかにも」な言葉をぺらぺらと並べながら
中身は驚くほど何もない講演に対して
聴衆はどういう聴き方をしたのでしょうか。

また、ウソをついている人、
事実を誤魔化そうとする人は
(これまでの同医師の発言がそうだったように)
こうした概要では拾いきれない小さな言葉尻に
ほころびを見せるものだと思うので、
未だに聞けないのがもどかしい……。くっ。
2008.01.19 / Top↑
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