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MilwaukeeのJournal Sentinel が
いわゆる環境ホルモンビスフェノールAの安全性について12月2日付けで長い記事を掲載し、

利権が絡んだ政府と製薬会社の研究結果が学術研究の結果と大きく違っていることなど
安全性を巡る政府の判断基準に疑問を投げかけているのですが、

その記事


にNorman Fostが登場しています。

直接これらの研究に関与していないFostは一般論を述べているだけなのですが、
スポーツでの薬物利用を積極的に擁護する彼にしては、ちょっと意外な、
しかし、へんに中途半端な発言になっています。

記事から彼の発言部分のみを抜くと、だいたい以下のような感じ。

企業の研究と大学の研究とで結論が大きく違うというのはいつものことだ。

科学研究の世界というのは利権の絡んだ団体による研究がごろごろしているところである。

そうした研究のどれほどが信じられるかと考えたら、
我々としては猜疑的になったり慎重に、あるいは批判的になったっていいだろう。


最後のところは It's up to us .... となっているので、
まぁ、「疑いたければ、それも我々の勝手」とでもいう、
ちょっと突き放した感じのニュアンスでしょうか? 

発言前半には
「結果が違うのも利権が絡んでいるのもいまさら驚くに当たらないことだ」とのニュアンスもあるし、
一応地元の新聞に対して、期待された通りのコメントをしてはいるものの、
ホンネはちょっと違いそうな気がしないでもないですね。

しかし、この記事で「え?」と驚いたのは、上記の発言ではなく、
これに続いて書かれていた事実。

Norman Fost医師は小児科研究の倫理問題を検討するFDAの委員会の委員長なのだと。

こんな人物が委員長を務めていたら、
その委員会は一体どういう方向を向いているのか……、

考えるだに恐ろしい気がするのですが。
2007.12.05 / Top↑
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