Salon.com の2月9日付の記事を紹介したついでに、同じ様な医療処置を望んでいる親の数についての医師らの発言の不一致をここで指摘しておきたいと思います。
Salon.com の記事では、シアトル子ども病院のMcLaughlin医師が少なくとも3家族から要望が出ていると語っています。その1ヶ月前、1月8日付けのガーディアン紙の記事では、Gunther 医師は4家族からコンタクトがあったと語っていますが、これについては1ヶ月の間にそれら家族に変動があったと考えられないこともありません。
しかし、ここでも不思議な発言をするのはDiekema医師。彼は1月11日のCNNのインタビューで「成長抑制を考えている子どもが他にいますか」との質問に、Not that I know of. (私の知る限りではいません)と答えています。
Salon.comの2月9日付の記事の中には、病院が当初メディアに対してGunther, Diekemaの2人の医師以外との接触を禁じていたとも書かれています。いわば2人が病院の”広報”であったわけです。さらに2人が去年秋の論文の共同執筆者であることを考えても、同病院でアシュリーと同じ様な療法を望んでいる家族の数について、2人の認識がこれほど違っているというのは、ちょっと考えられないことのように思われます。
しかし、仮にGunther医師のいう4家族からコンタクトがあったというのが事実だったとしても、あれほどメディアの報道が加熱していた最中に、Diekema医師がそれを知らなかったなどということが万が一にもあるならば、確かに「自分の知る限りではいない」という言い方は、ここでもまた、ウソにはなりません。