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Montana州では2008年の12月に地方裁判所のMcCarter判事が
医師による自殺幇助を求めることは州憲法で認められたプライバシー権であると判断し、
それに対して州の検察局が、この問題は議会によって決められるべき事項だとして上訴。
(詳細は文末のリンクに)

最高裁の行方が注目されていましたが、

12月31日、最高裁は
McCarter判決のように「自殺幇助が州憲法で認められた権利」とまで踏み込むのは避けたものの、
州法には患者が医師による自殺幇助を求めてはならないとする規定はない、と判断。

それによってモンタナ州は
意思決定能力のあるターミナルな病状の患者に対する
医師による自殺幇助を合法とする米国で3番目の州に。

ただし、患者自身が最終的な行動を行うことが条件。

また判事のうちの2人は
これまで長く続いてきた公的方針を覆すものとして、この判断に反対の立場で、

判決理由にも、少数意見を代表して Jim Rice 判事が
「民主的なプロセスによって公的な方針が変えられるまでは
方針は法廷によって容認され、行われるべきである。
私の意見としては、このたびの最高裁の結論は
支持を欠き、明白な理由を欠き、また道徳的な力を欠いている」と。

Montana 3rd State to Allow Doctor-Assisted Suicide
AP(The NY Times), December 31, 2009


Montana州は特に個人の選択権を重視し権力の介入を嫌悪する伝統が根強く、
独特の文化風土があるという記事を前に読んだことはあるのですが、
(詳細は文末リンクのエントリーに)

これまでに合法化したOregon, Washington の2州が
新たな法律を作って所定の対象者と手続きの元で合法化したのに対して、
とりたてて新たな法の枠組みを作らなくても現状のままで違法ではない、とする
このたびのMTの判断が、他の州での合法化の動きにどういう影響を与えるのか、
非常に気になります。


読んだのは上記のAPのみですが、
さすがに英米のメディアは大きく扱っています。
その一部を以下に。




2010.01.02 / Top↑
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