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哲学者のEva Kittay氏が来日するそうだ。
11月10日に京都で、12,13日に東京で講演が予定されているとのこと。

詳細はこちら

著書は以下。私はつい最近知って読まなければと思いつつ、まだ読めていません。

愛の労働あるいは依存とケアの正義論
エヴァ・フェダー・キティ著 岡野八大、牟田和恵訳 白澤社 2010


当ブログでは、Kittay氏については、
08年にStony Brook 大学(Kittay所属先)で開催されたカンファ
「認知障害:独特哲学へのチャレンジ」を企画し、
敢えてピーター・シンガーを招いた人として知りました。

以下のエントリーで触れています。

認知障害カンファレンス巡り論評シリーズがスタート:初回はSinger批判(2008/12/17)

なお、Kittay氏自身、知的障害のある娘さんがあります。

このカンファでのSingerの発言に対する、
アルベルタ大のWilson氏によるWhat Sorts of Peopleでの批判を
上記エントリーで紹介していますが、
そのWilson氏のエントリーに
Kittay氏がコメントを寄せています。

その中で
「Singerに限らず、
現実の経験的な問題から離れた哲学の世界に隔絶して
知識と理論だけで障害者の問題を考えている人たちは
現実の障害に関して呆れるほど無知である」と指摘し、

無知だからこそ、こういう場に来て学んでほしかったのだと
わざわざ招いた意図を説明しています。

あくまでも抽象的な議論で「重症障害児・者」や安楽死を云々する学者さんたちの
実際の障害についての無知・認識不足については私も同じことを何度も書いていますが、
特に先日の安楽死シンポの後でも、また全く同じ印象を受け、
先日こちらのエントリーを書きました。

もう1つ、特筆すべきこととして、Kittay氏は
シアトルこども病院Truman Katz生命倫理センターが組織した
成長抑制ワーキング・グループのメンバーでした。
2010.10.12 / Top↑
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