2ntブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
昨年10月18日、スペイン、バルセロナの80歳の男性 Jordiさんが
スイスでDignitasの関係者と2人の娘に見守られながら
幇助自殺を遂げた、とのこと。

結核で片肺を失った後、重症の呼吸障害があり、
妻の死後、呼吸困難を起こすことが増えていた。

スペインの官憲に自殺幇助合法化への圧力をかけるために
公表することを決断したという娘さんはスペインの死の自己決定権アドボケイトから
法律上のアドバイスを受けており、スイスでは合法である以上、
スイスでの自殺幇助をスペイン国民が自国で罪に問われることはない、と
確認したうえでの行為だった。

スペインでの自殺幇助は2~5年の刑になる違法行為。

Barcelona man commits “assisted suicide” in Switzerland
The Reader. es, January 10, 2011


去年3月にGuardianに出ていた国別・Dignitasの幇助自殺者、登録会員数一覧によると、
09年までにDignitasで自殺したスペイン人は13人。


スペインでは08年にチンパンジーに法的権利が認められており、
それを考えると、案外に自殺幇助合法化への文化風土は熟しているのかもしれない
……という気もする。

その2つが、どう繋がっていくのか、という点については
このブログでずっと拾ってきた情報、書いてきたことを総合的に見れば、
……という以外に、今のところ簡単に説明する方法はないのだけど。

キーワードとしては、
科学とテクノの簡単解決バンザイ文化、トランスヒューマニズム、能力至上主義
パーソン論、種差別、功利主義、優生思想、無益な治療論、死の自己決定権

それから、たぶん、これも忘れちゃいけない
グローバル社会の慈善資本主義、ビッグファーマ……これで”科学とテクノ”の振り出しに戻る。

……やっぱ、ぐるりと繋がってるなぁ……。
2011.01.13 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://spitzibara.blog.2nt.com/tb.php/2258-dedc6c50