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去年5月に以下のエントリーでとりあげた話題の続報。

ベルギーで2年前にロックトインの女性、「安楽死後臓器提供」(2010/5/9)


Antwerp, Lerven と Liegeの大学病院の
Dirk Ysebaert, Dirk Van Raemdonck, Michel Meurisseの3医師が
12月にthe Belgian Royal Medial Academy主催のカンファレンスで
公然とプレゼンを行ったところによると、

2008年に公式に報告された安楽死者705人のうち、
約20%は神経筋肉障害の患者で、彼らの臓器は移植対象として比較的高品質だった。

このような安楽死者は
ベルギーにおける臓器不足の解決策として使える臓器プールである。

臓器提供を前提にした安楽死が通常の安楽死と異なっているのは
患者が自宅ではなく病院で死にたいと望むこと。

(いや、それを望むのは患者ではなく臓器がほしい医師のはずだけど)

医師らは既にプロトコルを作っており、

安楽死の要望と、その方法と、臓器摘出とは厳密に分けられなければならない。
ドナーと親族の両者の同意が必要。
安楽死は神経科医または精神科医と、病院所属医師2人によって行われる。
臓器摘出は3人の医師が死を臨床的に宣告した後に行われる。
職員の参加は自発意思によるもの。(個人的信条から拒否することができる、の意?)

Belgian doctors harvest high quality organs from euthanased patients
BioEdge, January 26, 2011

(プレゼンのリンクがあるのですが、ちょっとヤバい感じになって、読めない。)

なお、去年5月段階でWesley Smithが手に入れていた情報は
08年のTransplantation誌に掲載された書簡だったのですが、

同誌には2006年にも医師らは以下の論文を掲載しており、

Organ Procurement After Euthanasia Procedure
Transplantation: July 15, 2006 – Volume 82 – Issue 1 – ppg 1011


アブストラクトは ↓

http://journals.lww.com/transplantjournal/Citation/2006/07152/Organ_Procurement_After_Euthanasia_Procedure.2883.aspx

(字が小さすぎて読めない。印刷してみたけど字が薄過ぎて読めない)

たぶんSmithが書簡を見つけたのと同じ号と思われる
08年7月27日の論文もリンクされているのですが、
こちらはエラーになって開けません。

これら情報を読んだBioEdgeブログ主によると、
2005年から2007年の間に3人の患者が安楽死し、臓器提供にも同意したとのこと。



【関連エントリー】
「生きた状態で臓器摘出する安楽死を」とSavulescuがBioethics誌で(2010/5/8)

このSavulescu論文、手に入れてくださる方があって
かなり前に読んでいるのですが、なかなかまとめる時間がとれずにいます。
2011.01.26 / Top↑
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