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カナダの死の自己決定権訴訟にALS患者の女性が加わったというニュースを
7月1日の補遺で拾いましたが、

そのニュースに対してVancouver Sun誌に米国オレゴン州から投稿された
William L Toffler医師の文章が、とても、とてもいいのです。

ご存知のようにオレゴン州では医師による自殺幇助(PSA)は合法化されています。

したがって、この医師も
これまで10数人の患者とPASを話し合ったことがあると言います。

まだ最初の頃に話し合った一人は、
進行性のMSで車イス生活となっていた男性がPASを希望したケースだったとのこと。

Toffler医師がこの男性に言ったのは
彼の不安ややりきれない気持ちはよくわかるし、
自殺するのが一番いいと考えることも分かる、と。

そして、これから先、彼の病状が重くなり、体力がなくなっていっても、
自分は出来る限り最善の医療と支援をする、と。

どんなに障害が重くなろうと、少なくとも私にとって
あなたの命は、どんな時でも、生きているというそれだけで価値あるものなのだ、
だから、私は自殺は勧めないし、自分もあなたの自殺に手を貸すことはできない。

その男性は、ただ一言「ありがとう」と。

Toffler医師は、このような要望に医師がどのように応じるかによって
患者は自分の命を価値あるものと感じるか、さらに希望を失わされるか、
患者によっては、医師の対応によって、
自殺への道を歩むしかないと感じてしまうことだってあるだろう、と書いた後で、

「我々の法律では、PASの死が患者の本人意思によるものだとの保障はありません。
我々の間違いを繰り返さないでください」

‘Legalizing assisted suicide is a mistake’
The Vancouver Sun, July 4, 2011


この人が書いていることって、こういうことじゃないかな…… ↓

「医師の姿勢で薬の効き方違う」と非科学的なことを言う、緩和ケアの「こころ医者」(2010/6/3)
2011.07.05 / Top↑
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