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いったい、こんなことが許されていいのか?

金曜日の晩に、カメラの前で医師の自殺幇助を受けて死ぬことになっているのは
脳腫瘍でターミナルな状態の Nikolai Ivanisovichさん(62)。

もちろん、その場所は、記事によれば "a clinic in Switzerland"。つまり、お馴染み Dignitas。

(Dignitasをクリニックって言うなっ……てば。
致死薬は確かにその患者に前もって医師が処方したものですが、
DignitasをやっているMinelliは医師ではなく弁護士。
Dignitasは自殺希望者に場所を提供し、自殺前後のお世話をショーバイにしているだけ。
またMinelliが直接お世話するわけではなく、出てくるのはスタッフ。
メディアは間違うことが多いですが、Dignitasは、クリニックではありません)

ライブ映像が流されるのは、 24/7 Reality TV というサイトで、
ここはAlki David という大富豪が運営するサイトだとのこと。

Ivanisovichさんの自殺幇助の独占放映権を買い取ったんだと。

名前もそうだけど、
ロシアのメディアに発言しているところからロシア人なのでしょう。

Ivannisovichさんは
「David氏とチームにはこれを実現させてもらって感謝している。
これで私が死んだあとも家族は今の家に住み続けることができる。
Davidさんは本当に親切で、気前のいい方だ。

今回のことに関する道徳的な問題について言えば、
私はなんら間違っているとは思いません。

誰だって生きていれば死ぬ。
ターミナル期の苦痛を感じずに命を終える権利の大切さを認めている国は
スイスを含め、ベルギー、ルクセンブルクなど西側世界には沢山ある」

World To Watch Assisted Suicide Live On Internet
Rador online, July 28,, 2011

見たいというコメントが多数くっついている。

これが転載されている、こちらのブログにもコメント多数。
ただし、こちらは見たくない人が多数。↓

World to Watch Assisted Suicide Live On Internet
Free Republic, July 28, 2011


問題のサイトのリンクはないのだけれど、
ここで流れる、という情報もある ↓
http://www.battlecam.com/alkidavid

ただ「金曜の晩」というだけで時間が出ているわけでもありません。
私は個人的には見る気はないです。


スイスへの「自殺ツーリズム」を実現するだけのお金がなかったり、
自分が病気で死んだ後の家族が心配だったりする人が、
自分が自殺幇助を受けて死ぬ場面の“放映権”を売る……。

買う方(IT系の大富豪らしい)は、それを面白半分に、
自分が趣味でやっている悪趣味なサイトで流す……。


ねぇ、だれ、「すべり坂」なんか、ないっ……て言った人?

安楽死と臓器提供が結び付いただけでも、おぞましさの極致だと思っていたのに、
安楽死が、金持ちの遊びと結びついたよ、今度は?


【追記】
こんなことして、いいのか? と問う掲示板が立ちあがっている ↓

http://www.sodahead.com/united-states/should-terminally-ill-man-be-allowed-to-televise-his-assisted-suicide/question-2021655/


【31日追記】
その後、あれこれ続報を拾った挙句、驚くべき顛末に ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/63730460.html
2011.07.31 / Top↑
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