10月は米国では「介護施設で暮らす人の権利月間」。
去年までは「介護施設で暮らす人の権利週間」だったのが今年から「月間」になった。
6月にも「介護保険情報」の連載で
ケアホームの劣悪な介護実態を潜入調査で暴いた英国の消費者団体の報告書について
書いたことがあるのだけど、
介護サービス利用者を「消費者」と捉える視点が
くっきりしているのかもしれない。
米国のこの「施設で暮らす人の権利月間(週間)」も
The National Consumer Voice for Quality Long-Term Care
という良質な介護を求める消費者団体が作ったもの。
資料では2005年に初めて行われている。
施設で暮らす人の権利月間(週間)では、
連邦法で保護されている「ナーシング・ホームで暮らす人の権利」を
アシスティッド・リビング施設など多様な施設にも広げて啓発活動が行われ、
各州とも施設で暮らす人の尊厳、選択、自己決定を再確認すると同時に
連邦法で義務付けられたオンズブマン制度の周知徹底を図る努力を行う。
また地域ごとに啓発イベントや
施設で暮らす人たちとオンブズマン、また地域との交流行事などが行われる。
今年のテーマはWelcome Home: Creating Connections Between Residents and the Community.
介護施設に入所している人も地域のコミュニティの一員、
施設で暮らす人たちと地域のつながりを作ろう、と。
主な取り組みとしては、
全国の介護施設で入所者によるオープン・ハウス開催を呼び掛けるほか、
・入所者の声の募集。
予め以下の4つの質問が提示されて
6月11日の締め切りまでに全国の介護施設で暮らす人からの回答が寄せられている。
1. 地域での子どもの頃のお気に入りの思い出はなんですか?
2. 子どもの頃に好きだった地域のイベントは何でしたか?
3. 地域の一員であることは、あなたにとって?
4. 地域の人があなたの住む施設を訪問することは
あなたにとってどういう意味で大切ですか?
寄せられた声はこちらで読めます。
・介護オンブズマン制度の強化
オンブズマンに月間の参加を呼び掛け、
施設で暮らす人やスタッフとの関係作りを働き掛ける。
・研修や資料提供
施設で暮らす人とスタッフの信頼関係づくり
地域住民と施設との関係作り
ちなみに去年の「施設で暮らす人の権利週間」のテーマは
Defining Dining: It’s About Me (食事:食べるのは私。選ぶのも決めるのも私)
食事について選ぶことができるのは施設で暮らす人の権利であることを確認し、
食を通じて、選択と自己決定の権利や、入所者の声に耳を傾けることの大切さを
訴えていこうとするものだった。
なお、これとは別に5月には「ナーシング・ホーム週間」がある。
以下の記事によると、こちらは1967年に
the American Health Care Associationが作ったもの ↓
http://www.emmetsburgnews.com/page/content.detail/id/508820/Celebrate-National-Nursing-Home-Week.html?nav=5001
連邦法で保護された「ナーシング・ホームで暮らす人の権利」については
次のエントリーで全訳してみました。
去年までは「介護施設で暮らす人の権利週間」だったのが今年から「月間」になった。
6月にも「介護保険情報」の連載で
ケアホームの劣悪な介護実態を潜入調査で暴いた英国の消費者団体の報告書について
書いたことがあるのだけど、
介護サービス利用者を「消費者」と捉える視点が
くっきりしているのかもしれない。
米国のこの「施設で暮らす人の権利月間(週間)」も
The National Consumer Voice for Quality Long-Term Care
という良質な介護を求める消費者団体が作ったもの。
資料では2005年に初めて行われている。
施設で暮らす人の権利月間(週間)では、
連邦法で保護されている「ナーシング・ホームで暮らす人の権利」を
アシスティッド・リビング施設など多様な施設にも広げて啓発活動が行われ、
各州とも施設で暮らす人の尊厳、選択、自己決定を再確認すると同時に
連邦法で義務付けられたオンズブマン制度の周知徹底を図る努力を行う。
また地域ごとに啓発イベントや
施設で暮らす人たちとオンブズマン、また地域との交流行事などが行われる。
今年のテーマはWelcome Home: Creating Connections Between Residents and the Community.
介護施設に入所している人も地域のコミュニティの一員、
施設で暮らす人たちと地域のつながりを作ろう、と。
主な取り組みとしては、
全国の介護施設で入所者によるオープン・ハウス開催を呼び掛けるほか、
・入所者の声の募集。
予め以下の4つの質問が提示されて
6月11日の締め切りまでに全国の介護施設で暮らす人からの回答が寄せられている。
1. 地域での子どもの頃のお気に入りの思い出はなんですか?
2. 子どもの頃に好きだった地域のイベントは何でしたか?
3. 地域の一員であることは、あなたにとって?
4. 地域の人があなたの住む施設を訪問することは
あなたにとってどういう意味で大切ですか?
寄せられた声はこちらで読めます。
・介護オンブズマン制度の強化
オンブズマンに月間の参加を呼び掛け、
施設で暮らす人やスタッフとの関係作りを働き掛ける。
・研修や資料提供
施設で暮らす人とスタッフの信頼関係づくり
地域住民と施設との関係作り
ちなみに去年の「施設で暮らす人の権利週間」のテーマは
Defining Dining: It’s About Me (食事:食べるのは私。選ぶのも決めるのも私)
食事について選ぶことができるのは施設で暮らす人の権利であることを確認し、
食を通じて、選択と自己決定の権利や、入所者の声に耳を傾けることの大切さを
訴えていこうとするものだった。
なお、これとは別に5月には「ナーシング・ホーム週間」がある。
以下の記事によると、こちらは1967年に
the American Health Care Associationが作ったもの ↓
http://www.emmetsburgnews.com/page/content.detail/id/508820/Celebrate-National-Nursing-Home-Week.html?nav=5001
連邦法で保護された「ナーシング・ホームで暮らす人の権利」については
次のエントリーで全訳してみました。
2011.10.31 / Top↑
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