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今回のアシュリーの父親のインタビューで明らかになった
新たな“アシュリー療法”12ケースのうち、
Ericaのケースについては以下のエントリーに。

“Ashley療法”Ericaのケース(2012/3/28)


このケースに関して私が一番引っかかりを覚えるのは、
重症障害があると知りながらEricaを養子にした時の気持ちに着いて
母親が語っている以下の個所。

たぶん、この子が完全に依存しているからこそ私は入れ込んだんだろうと思います。だって、いつでもこの子には私が必要なんですから。エリカを自分の手でハッピーにしてあげられる満足感ですね。


これ、すごくコワいんですけど。

thrive on を「入れ込む」と訳したのは、ちょっとニュアンスが違うんじゃないかとは思うんですけど、問題のありかはおっしゃる通りで、子育てが親の側の欠落を埋める手段にされてしまうことの怖さですよね。元の問題が見えないだけに根深いし、コワい。

そこに障害児・者の依存状態が利用される、という怖さが上乗せされてしまう、そういうねじれ方は虐待の構図に近い感じがしてしまいます。

この心理、どっか代理ミュンヒハウゼン症候群に通じているんでは? そこまで言うと、言い過ぎ?


なお、今回の新展開に関する、その他エントリーは以下に。

論争から5年、アシュリー父ついに動く(2012/3/16)
「アシュリー療法」やった6ケースのうち、2人は養子(2012/3/16)
広がる“Ashley療法”、続報をとりあえずピックアップ(2010/3/17)
“Ashley療法” Tomのケース(2012/3/28)
2012.03.30 / Top↑
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