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自分が乳ガンと診断された時の、友人とのやり取りの体験から、
Debora Orr さんが、Guardianに。

10 things not to say to someone when they’re ill
The Guardian, April 18, 2012


病気の人に向かって言ってはいけない言葉 トップ10
(spitzibaraが乗り移った Orrさんの言葉として)


1.「まぁ、かわいそうにぃー(お気の毒にぃー)」

他人から憐れまれて喜ぶ人はいません。


2.「だいじょうぶ。あなたなら病気にだって勝てるわ」

病気は人格テストではありません。
治るのは、闘って打ち勝った人だけがもらえるご褒美?

もし言うなら、ウソでもいいから
「母も20年前にやったけど、今はサーカス団でアクロバットやってるわ」


3.「あらぁ、元気そうじゃない」

ウソはつかなくてよろしい。
言った方も言われた方もバツが悪いだけ。


4.「やつれちゃったのねぇ」「ひどい顔になって」

本当に言う人がいるんです。
わざわざ教えてくれなくてもいいのに。

でも自分で「ひどい有様でしょ?」なんて言いたい時もある。
そういう時は一緒にギャグにして笑ってね。

(一緒に写真をとってはしゃいでくれた友人のエピソードがあるけど
これは病気の人との関係性とか両者の気分、その時の“場”の作用もあるので、
ちょっと難しいと思う。その人だって誰にでも言えるわけではないと思うし)


5.「検査結果が出たら、教えてね」

心配してくれてるのは分かるけど、
辛い検査を受けた挙句に、悪い結果が出て、
また苦しい治療を受けるのかって落ち込んでいる時に
みんなに知らせて回らなくちゃ、なんて気分にはなれないし。

よかったら本人じゃなくて、
身内の人とか親友とかに聞いてみて。


6.「私にできることがあったら何でも」

これ、みんな言うけど、つまんない。
自分で何ができるか考えて、具体的に提案してよ。

「子どもの迎え、引き受けようか?」
「美味しいお刺身と、それから
『寅さん』シリーズ持っていこっか?」みたいに。

逆に、これを言われた人は、
「これして」「じゃあ、あれして」厚かましくガンガン要求すべし。


7.「大丈夫よ、そんな心配しなくたって」

いえいえ。
そんな心配があるから心が騒いでいるのです。
そうじゃなかったら、そんな不安を口になどしません。

不安だから、その気持ちを分かってほしいだけ。
それなのに、口にした途端に否定しないで。


8.「ねぇ。抗がん剤って、どんな感じ?」

好奇心を抑えられないで、これを聞く人って結構いる。

でも、なんだって症状や治療に関する質疑応答をせにゃならん?
お見舞いに来てもらったら、楽しい時を共に過ごしたいものですわ。


9.「どうしても顔を見ないと気が済まないから」

こんなことを言う奴に限って、
自分がいかに忙しいかを言い訳しながら、
いついつしか行けないとか、この日はダメなんだけど、この日はどうかとか、
うだらうだらと、邪魔くさい。そういうの、やめて。

「今晩、仕事帰りに寄ってもいい?」とか
「20日のコンサート、チケット取ったわよ。当日の体調で決めてOK」

こんなふうにスマートに。


10.「あなたが病気になるなんて、あたし、辛くて辛くて」

乳がんになったと打ち明けたら、
「ええーっ。あなたがいないと私、やっていけな~い!」と、わめいたバカは、
そのままトイレに駆け込んだかと思うと、目を真っ赤に腫らして出てきやがった。

病人の方は、こうしてバーで、あんたと楽しく酒飲もうとしてんだよっ。

病気になったのも、死ぬんじゃないかと考えてるのも、あ・た・し。

あんたが主人公になって、
自分の気持ちを病人に世話させるんじゃねーよ。


         ------
          

……とはいえ、自分が重病の友人を目の前にすると、
誰だって、こういうことを言ったりしたりしてしまうもの。

私だって、
自分が言われる立場になるまでは分からなかったし。

でも私ががんになって分かった、いちばん大事なことは、

ついマズイことを言ってしまって「しまったな」と思う場面が少々あったって、
その人が苦しい時に、友として、そこにいてあげる……ということ。

その人なりの表現方法で、相手を思う気持ちを届けること。
2012.04.26 / Top↑
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