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最近、こういう話題を拾っていませんでしたが、
米国小児科学会誌に興味深い論文。

アブストラクトから結論のみを以下に。

Meta-analysis of the published literature suggests a small but significant effect of SRI in the treatment of repetitive behaviors in ASD. This effect may be attributable to selective publication of trial results. Without timely, transparent, and complete disclosure of trial results, it remains difficult to determine the efficacy of available medications.

発表された文献のメタ分析によると、ASDの反復行動には小さいが有意な効果があるとされるが、この効果は治験結果の選択的な発表によるものである可能性がある。治験結果がタイムリーに、透明性を持って、完全にディスクローズされない限り、利用可能な薬の効果を見極めることは難しいままである。


Pharmacologic Treatment of Repetitive Behaviors in Autism Spectrum Disorders: Evidence of Publication Bias
Melias Carrasco, PhD, Fred R. Volkmar, MD, and Michael H. Bloch, MD, MS
Pediatrics, April 23, 2012


ずいぶん以前のものが多いですが、
関連情報の一部をざっと以下に――。


【Biedermanスキャンダル関連】
著名児童精神科医にスキャンダル
著名精神科医ら製薬会社からのコンサル料を過少報告
Biederman医師に更なる製薬会社との癒着スキャンダル
Biederman医師、治験前にJ&J社に結果を約束
Biederman医師らに連邦検察局から召喚状
BiedermanスキャンダルでADHDの治療ガイドライン案が没に(豪)(2009/11/23)

【その他、08年のGrassley議員の調査関連】
抗ウツ剤めぐる研究者と製薬会社の癒着スキャンダル報告書(米国)(2008/11/17)
抗ウツ剤めぐる研究者と製薬会社の癒着スキャンダル報告書 Part2(2008/11/23)
今度はラジオの人気ドクターにスキャンダル(2008/11/23)

【その他、09年の製薬会社のマーケティングやスキャンダル関連エントリー】
FDAの科学者ら「認可審査あまりにも杜撰」と内部告発(2009/1/15)
ファイザー製薬ナイジェリアの子どもに違法な治験、11人が死亡(2009/2/1)
インターネットの医薬品情報、その陰にいるのは?(2009/2/14)
Harvardの医学生が医療倫理改革を起こそうとしている(2009/3/4)
FDAと製薬会社の訴訟つぶしに待った(2009/3/5)
ICなしの外傷患者臨床実験、死亡者増で中止に(2009/3/30)
HPVワクチン普及目的で保健当局が学校に女児の個人情報を要求(NZ)(2009/4/3)
マラリアやエイズ撲滅キャンペーンの影で子どもの死因第1位の肺炎が無視されてきた不思議(2009/5/10)
抗ウツ薬の自殺リスクを警告したら、処方だけじゃなくて診断そのものが激減?(2009/6/4)
FDA委員会を前に精神障害当事者らから声明(2009/6/9)
製薬会社がゴーストライターに書かせた論文でエビデンス作り(2009/8/8)
巨大ファーマがかつてのゼネコンなのだとしたら・・・・・・(2009/9/29)
英米の医療スタッフから豚インフル・ワクチン接種に抵抗が出ている(2009/10/13)
中流の子なら行動療法、メディケアの子は抗精神病薬・・・・・・?(2009/12/13)

【2010年の関連エントリー】
「次世代ワクチン・カンファ」の露骨(2010/5/28)
「米国のワクチン不信と、そこから見えてくるもの」を書きました(2010/7/5)
ProPublicaが暴く「ビッグ・ファーマのプロモ医師軍団の実態」(2010/11/2)

【Rebecca事件関連エントリー】
双極性障害で抗精神病薬を処方される2―5歳児が倍増(2010/1/16)
2歳で双極性障害診断され3種類もの薬を処方されたRebeccaちゃん死亡事件・続報(2010/2/22)

【2011年のビッグ・ファーマ・医療機器会社関連エントリー】
「製薬会社に踊らされて子どもの問題行動に薬飲ませ過ぎ」と英国の教育心理学者(2011/1/18)
学会が関連企業相手にショーバイする米国の医療界(2011/5/11)
1つの病院で141人に無用な心臓ステント、500人に入れた医師も(2011/5/15)
“プロザック時代”の終焉からグローバル慈善ネオリベ資本主義を考える(2011/6/15)
ProPublicaの製薬会社・医療機器会社と医師との金銭関係調査アップデート(2011/9/9)
ジェネリック薬を売らせないビッグ・ファーマの「あの手この手」が医療費に上乗せられていく(2011/
2012.04.26 / Top↑
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