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尊厳死が合法となっており、
すでに「安楽死後臓器提供」が行われているベルギーで

The Belgian Liberal Humanist Association (HVV)という組織から
知的障害者、すべての子どもと認知症患者に安楽死を求める権利を認めよう、との声が上がっています。

HVVの会長で現在の尊厳死法の草案を作った中の一人、
前上院議員、Jacinta De Roeck氏は、

「ある種の人たちが、
生きるか死ぬかの自己決定から完全に排除されているのは、受け入れがたい」

知的障害者を迫害したナチスの歴史を持つドイツの隣国だけに
ベルギーでも難しい問題だが、

「精薄のある人でも専門家チームにより成熟しているとみなされれば
安楽死を求めることは可能とするべき」

またHVVは
あらゆる年齢の子供に安楽死を求める権利を認めるべきだ、とも主張しており、
そのHPには以下のように書かれている。

「救いがたい状況下にある子どもたちは
その他の健康な子供に比べて成熟している確率が高い。
したがって年齢制限を設けることは、まったく不適切である」

De Roeck氏は
今権下ではないにせよ、最終的にはベルギーで
未成年も認知症患者も安楽死の権利を認められるだろう、と予測。

Let’s give intellectually disabled the right to euthanasia, say Belgian humanists
BioEdge, April 27, 2012


ちなみに、隣国オランダでは
去年3月に認知症が進んだ女性の積極的安楽死が行われたことが明らかになっています。

「IC出せない男児包皮切除はダメ」でも「IC出せない障害新生児も認知症患者も殺してOK」というオランダの医療倫理(2011/11/12)


【関連エントリー】
ベルギーでは2002年の合法化以来2700人が幇助自殺(2009/4/4)
幇助自殺が急増し全死者数の2%にも(ベルギー)(2009/9/11)
ベルギーにおける安楽死、自殺ほう助の実態調査(2010/5/19)

ベルギーで2年前にロックトインの女性、「安楽死後臓器提供」(2010/5/9)
ベルギーの医師らが「安楽死後臓器提供」を学会発表、既にプロトコルまで(2011/1/26)
ベルギーの「安楽死後臓器提供」、やっぱり「無益な治療」論がチラついている?(2011/
2012.05.13 / Top↑
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