英国で高齢者介護の予算を巡って、政治論争。
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018631466_birthcontrol08m.html
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9383120/Well-save-in-the-future-if-we-spend-more-on-social-care-now.html
訪問ヘルパーが15分を単位になっていることには前から批判が出ているけど、新しい調査報告。
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9379877/Care-routinely-rationed-to-15-minute-slots-to-save-cash-study-shows.html
近く出る、英国の高齢者介護白書関連。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/jul/09/elderly-minimum-standard?newsfeed=true
スイスのExit とDignitasとで2011年に自殺させた人は560人。スイスの自殺者の3人に1人に当たる。それでも自己決定権の尊重を盾に規制に及び腰の法務大臣の発言に、Wesley Smithが「自殺予防が自己決定権の集団的制限になるなら、それは死にたい人にはみんな死んでもらうという理屈になるじゃないか」と批判。
http://www.firstthings.com/blogs/secondhandsmoke/2012/07/09/swiss-proves-no-brakes-assisted-suicide/
ウォール・ストリート・ジャーナルに、ショッキングな記事。Scott Crawfordさん(41)は09年2月心臓移植手術を受けて、移植そのものは成功したものの合併症から1年近くICUに入院。その間には胆石をとり、左足を切断し、肺の一部を切除するなどの手術を受けた。その辺りで担当医はこのままこの患者の治療を続けていいのだろうか、と悩む。看護師も患者の苦痛にジレンマを感じていた。家族と移植医は諦めず、意見は割れたが、Crowfordさんはクリスマス直前に死亡。この記事で何がショッキングかというと、WSJがCrowfordさんにかかった医療費を外来・入院とも計算して、総額で「政府はこの人の治療で210万ドルを支出した」と書いていること。それだけではなく、その金額は09年のメディケア患者のうち、大きい順に5番目だという計算までしていること。もちろん記事のテーマは「上がる一方の医療費の圧迫をどうするか」であり「特に高齢者の死ぬ前1年間に医療費が集中的にかかっている」問題。今後、年間に医療費を使った金額のランキング・リストが患者の実名と共に公表される日でも来るんだろうか……?
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304441404577483050976766184.html#articleTabs%3Darticle
英国でPAS合法化法案を出した(準備中かも?)Falconer上院議員がTime紙に寄稿した際に「英国医師会もスタンスを中立に変更した」と事実と違う記述をし、同医師会から訂正されている。
英国医師会は6月末に中立に変更する動議を否決したばかり⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65271215.html。
同医師会は09年7月にも同じ動議を否決している⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/53614646.html
http://www.nationalrighttolifenews.org/news/2012/07/bma-corrects-lord-falconer-s-misrepresentation-of-its-position-on-assisted-dying/
http://pitcherblog.dailymail.co.uk/2012/07/okay-ill-say-it-lord-falconer-is-a-liar-on-assisted-suicide.html
Warren Buffettがゲイツ財団に15億2000万ドルを寄付。:あ、でも現金じゃなくて、自社株で、というところがたぶんミソ。バフェットは以前から自分の富(株式)をせっせとゲイツ財団に注ぎ込んでいるし、ゲイツとバフェットとでGiving Pledgeというキャンペーンを張って、スーパーリッチたちに「富を慈善に」と呼びかけてはゲイツ財団に金を集めている。で、慈善資本主義の資本がそこに膨れ上がっては、それら資本に有利な方向に慈善が説かれ、カネが廻り回って肥え太って戻ってくる……という仕掛け?
http://www.huffingtonpost.com/2012/07/09/warren-buffett-bill-gates-foundation_n_1659734.html?utm_hp_ref=impact
【関連エントリー】
2011年5月8日の補遺(この段階でGiving Pledgeで集まった69人が上記2人の呼びかけで会合を持っている)
ビル・ゲイツの音頭で米国の長者たちが各国政府の頭越しに世界人口抑制に取り組もうと合意(2010/6/9)
上の記事と合わせて読むと興味深い掲示板のコメントで「ビル・ゲイツがそんなに貧困を案じているなら、まずはMS社の低賃金労働と奴隷労働をやめたらどうだ」。この人、最後に「でもガーディアンはそんな指摘はしない。だってゲイツ財団の金もらってるからね」と言っているけど、今や、ゲイツ財団の金が流れているのはガーディアンやランセットだけじゃない。⇒ゲイツ財団のメディア・コントロール(2010/10/21)
http://www.democraticunderground.com/1002919921
ゲイツ財団の産児制限キャンペーンに批判。
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018631466_birthcontrol08m.html
包皮切除をやっていない男児は尿路感染のリスクが高い。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247532.php
普通の風邪のウィルスから髄膜炎ワクチンを開発中。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247547.php
カンボジアで謎の病気で子ども56人が死亡。手足口病のウイルスが突然変異か?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247577.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247589.php
母親の血液サンプルから胎児のゲノム読解可能に?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247501.php
一方、こちらは出生前遺伝子スクリーニングは正確とは限らない、とも。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10145
認知症患者の終末期に行われる治療は医師によってバラバラ。認知症の治療薬と一緒に効果のエビデンスもないのにスタチンと抗生剤が使われていたりする。:ふむ。ここでもスタチンね。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247540.php
ビタミンDサプリが高齢者の骨折予防に効果的。:スタチン、ビタミンDにアスピリンよ。やっぱ「なんでもこい」の予防医学の稼ぎ頭は。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247525.php
米国の裁判所が、骨髄ドナーへの金銭支払いを合法と認める。3000ドルが相当だとか。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10147#comments
米国ミネソタ大の生命倫理学者Carl Elliottがニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンとブログで、実験の被験者の保護が不十分であることを告発。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10137#comments
プロ・ライフの中絶バッシングに対抗すべく、米国の写真家が自身の中絶体験を隠しカメラで撮影した写真を含め、ブログで公開。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/jul/09/photos-abortion-educate-empower-women?CMP=EMCNEWEML1355
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018631466_birthcontrol08m.html
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9383120/Well-save-in-the-future-if-we-spend-more-on-social-care-now.html
訪問ヘルパーが15分を単位になっていることには前から批判が出ているけど、新しい調査報告。
http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9379877/Care-routinely-rationed-to-15-minute-slots-to-save-cash-study-shows.html
近く出る、英国の高齢者介護白書関連。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/jul/09/elderly-minimum-standard?newsfeed=true
スイスのExit とDignitasとで2011年に自殺させた人は560人。スイスの自殺者の3人に1人に当たる。それでも自己決定権の尊重を盾に規制に及び腰の法務大臣の発言に、Wesley Smithが「自殺予防が自己決定権の集団的制限になるなら、それは死にたい人にはみんな死んでもらうという理屈になるじゃないか」と批判。
http://www.firstthings.com/blogs/secondhandsmoke/2012/07/09/swiss-proves-no-brakes-assisted-suicide/
ウォール・ストリート・ジャーナルに、ショッキングな記事。Scott Crawfordさん(41)は09年2月心臓移植手術を受けて、移植そのものは成功したものの合併症から1年近くICUに入院。その間には胆石をとり、左足を切断し、肺の一部を切除するなどの手術を受けた。その辺りで担当医はこのままこの患者の治療を続けていいのだろうか、と悩む。看護師も患者の苦痛にジレンマを感じていた。家族と移植医は諦めず、意見は割れたが、Crowfordさんはクリスマス直前に死亡。この記事で何がショッキングかというと、WSJがCrowfordさんにかかった医療費を外来・入院とも計算して、総額で「政府はこの人の治療で210万ドルを支出した」と書いていること。それだけではなく、その金額は09年のメディケア患者のうち、大きい順に5番目だという計算までしていること。もちろん記事のテーマは「上がる一方の医療費の圧迫をどうするか」であり「特に高齢者の死ぬ前1年間に医療費が集中的にかかっている」問題。今後、年間に医療費を使った金額のランキング・リストが患者の実名と共に公表される日でも来るんだろうか……?
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304441404577483050976766184.html#articleTabs%3Darticle
英国でPAS合法化法案を出した(準備中かも?)Falconer上院議員がTime紙に寄稿した際に「英国医師会もスタンスを中立に変更した」と事実と違う記述をし、同医師会から訂正されている。
英国医師会は6月末に中立に変更する動議を否決したばかり⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65271215.html。
同医師会は09年7月にも同じ動議を否決している⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/53614646.html
http://www.nationalrighttolifenews.org/news/2012/07/bma-corrects-lord-falconer-s-misrepresentation-of-its-position-on-assisted-dying/
http://pitcherblog.dailymail.co.uk/2012/07/okay-ill-say-it-lord-falconer-is-a-liar-on-assisted-suicide.html
Warren Buffettがゲイツ財団に15億2000万ドルを寄付。:あ、でも現金じゃなくて、自社株で、というところがたぶんミソ。バフェットは以前から自分の富(株式)をせっせとゲイツ財団に注ぎ込んでいるし、ゲイツとバフェットとでGiving Pledgeというキャンペーンを張って、スーパーリッチたちに「富を慈善に」と呼びかけてはゲイツ財団に金を集めている。で、慈善資本主義の資本がそこに膨れ上がっては、それら資本に有利な方向に慈善が説かれ、カネが廻り回って肥え太って戻ってくる……という仕掛け?
http://www.huffingtonpost.com/2012/07/09/warren-buffett-bill-gates-foundation_n_1659734.html?utm_hp_ref=impact
【関連エントリー】
2011年5月8日の補遺(この段階でGiving Pledgeで集まった69人が上記2人の呼びかけで会合を持っている)
ビル・ゲイツの音頭で米国の長者たちが各国政府の頭越しに世界人口抑制に取り組もうと合意(2010/6/9)
上の記事と合わせて読むと興味深い掲示板のコメントで「ビル・ゲイツがそんなに貧困を案じているなら、まずはMS社の低賃金労働と奴隷労働をやめたらどうだ」。この人、最後に「でもガーディアンはそんな指摘はしない。だってゲイツ財団の金もらってるからね」と言っているけど、今や、ゲイツ財団の金が流れているのはガーディアンやランセットだけじゃない。⇒ゲイツ財団のメディア・コントロール(2010/10/21)
http://www.democraticunderground.com/1002919921
ゲイツ財団の産児制限キャンペーンに批判。
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018631466_birthcontrol08m.html
包皮切除をやっていない男児は尿路感染のリスクが高い。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247532.php
普通の風邪のウィルスから髄膜炎ワクチンを開発中。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247547.php
カンボジアで謎の病気で子ども56人が死亡。手足口病のウイルスが突然変異か?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247577.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247589.php
母親の血液サンプルから胎児のゲノム読解可能に?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/247501.php
一方、こちらは出生前遺伝子スクリーニングは正確とは限らない、とも。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10145
認知症患者の終末期に行われる治療は医師によってバラバラ。認知症の治療薬と一緒に効果のエビデンスもないのにスタチンと抗生剤が使われていたりする。:ふむ。ここでもスタチンね。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247540.php
ビタミンDサプリが高齢者の骨折予防に効果的。:スタチン、ビタミンDにアスピリンよ。やっぱ「なんでもこい」の予防医学の稼ぎ頭は。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/247525.php
米国の裁判所が、骨髄ドナーへの金銭支払いを合法と認める。3000ドルが相当だとか。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10147#comments
米国ミネソタ大の生命倫理学者Carl Elliottがニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンとブログで、実験の被験者の保護が不十分であることを告発。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10137#comments
プロ・ライフの中絶バッシングに対抗すべく、米国の写真家が自身の中絶体験を隠しカメラで撮影した写真を含め、ブログで公開。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/jul/09/photos-abortion-educate-empower-women?CMP=EMCNEWEML1355
2012.07.12 / Top↑
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