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監獄の外で安楽死したとされるのは
強姦殺人2件で20年間収監されていた囚人、Frank V. D.B.

死んだ日は明らかになっていない。

そもそも、囚人に安楽死が行われていたこと自体が
公式に発表されていない。

この人については、
もともと監獄での福祉の欠落を問題にしてきた上院議員のLouis Ide氏に
監獄の職員がチクったことから、表に出たものらしい。

それを受けてベルギーのメディアで論争になっているというのだけれど、

どうやら問題になっているのは安楽死ではなく、むしろ
表に出たことが囚人のプライバシーの侵害だと問題になっているのだとか。

安楽死が問題視されないのは、
ターミナルな病気で、自ら希望し、3人の医師がその容貌を了解した、など
法的な要件を満たしているから、だとか。

もう一人、27年間収監されている囚人からも
安楽死の希望が出ていて、まだ認められてはいない、とのこと。

オーストラリアのDr. DeathことNitschke医師が
2005年に書いた著書 Killing Me Softly で囚人への安楽死を予測し、
「刑務所改革の最後のフロンティア」と称していたらしい。

BioEdgeのMichael Cookは、
「今回の展開を見ると、ベルギーはどうやら
安楽死法の革新的な応用で世界のリーダーとなろうとしている」と。

またCookは、今回表ざたになったいきさつからすると、
これまでにも内密理に行われてきたのでは、と考えている模様。
(これは以下の記事ではなく、ニュースレターの方に書かれている内容)

New first for Belgium: Prisoner euthanasia
BioEdge September 14, 2012


Cookも言及しているし、
彼が言う「革新的応用」というのもこのことを意味しているのだけど、
ベルギーでは既に安楽死後臓器提供が4件行われたことが報告されている↓

ベルギーで2年前にロックトインの女性、「安楽死後臓器提供」(2010/5/9)
ベルギーの医師らが「安楽死後臓器提供」を学会発表、既にプロトコルまで(2011/1/26)
ベルギーの「安楽死後臓器提供」、やっぱり「無益な治療」論がチラついている?(2011/2/7)


その他、ベルギーの安楽死関連エントリー ↓

ベルギーでは2002年の合法化以来2700人が幇助自殺(2009/4/4)
幇助自殺が急増し全死者数の2%にも(ベルギー)(2009/9/11)
ベルギーにおける安楽死、自殺ほう助の実態調査(2010/5/19)
ベルギーで「知的障害者、子どもと認知症患者にも安楽死を求める権利を」(2012/5/5)


ちなみに、米国ではこういう話も ↓
「執行後に全身の臓器すべて提供させて」とOR州の死刑囚(2011/3/6)

この時にCaplanがMSNBCに書いた論説がこちら ↓
Organs from inmates? That idea should be DOA
MSNBC, April 21, 2011
2012.09.29 / Top↑
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