2ntブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
「死の自己決定権」アドボケイト Dignity in Dyingの活動を支援していた夫婦だったとのこと。

Dennis Milner氏(83歳)と妻のFloraさん(81歳)は共に健康だったが、
自立生活が送れなくなる前に人生を終わらせたいと望み、
子どもたちにクリスマス前に自殺することを匂わせていた。

夫妻はBBC宛に、自殺幇助を禁じた英国の法律への抗議をしたためた手紙を送り、自殺。

2人の遺体は日曜日に自宅で発見され、
手紙は火曜日にBBCに届いた。

手紙には「生きながらの死」を避けるために
「穏やかに人生を終わらせることを選んだ」と書かれ、

「この自殺が失敗しないように段取りをつけることは大変だったし、心に傷を受けた。
こんなことをする必要もないし、もっと違うやり方が出来ていいはずだ」

「幸福で、愛に満ちた、エキサイティングな人生だった」

NHSには、ここまで長生きさせてもらって感謝しているが

「この社会に1つだけ重大で残念な批判がある。
自分の家で、自分が選んだ時に愛する者たちに囲まれて
それによって誰も罪に問われたり嫌な思いをする心配もなく
自分の人生を終えることは、基本的な人権であるはずなのに、
それを我々は否定されてきたということだ」とも。

娘のChrissyさんはBBCに対して

「前向きな人生を送ってきたからこそ、こういう決断をしたのだと思います。
両親は人生を楽しんでいましたから。
前向きな死に方をしたいと、いつも言っていました。
いい死に方をしたいと望んでいました」



「要介護状態になる前に死にたい」という人が増えて、
「要介護常態になる前に死にたい」といって自殺する人の意思が受容される社会というのは、

それは翻って、

要介護状態の人にとっては生きていることが辛くなる、
要介護状態の人に「人さまの迷惑にならないように死ぬべきだ」とプレッシャーがかかる社会――。

要介護状態を「生きながらの死」だというのなら、その次にやってくるのは
要介護状態の人は殺してあげるのが本人のためだという慈悲殺の論理――。
2009.11.04 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://spitzibara.blog.2nt.com/tb.php/308-743cfb78