当ブログでも追いかけてきたOwen教授の研究成果で、カナダの「無益な治療」訴訟が面白いことになってきた。7年前の交通事故から植物状態のKenney NG(57)の経管栄養の停止を巡る訴訟で、親族がOwen博士のアセスメントを求めている。これは必ずやエントリーに。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/12/in-re-kenny-ng-bc-court-asked-to-order.html
ミシガン州で、無益な治療に関する方針を病院ごとにディスクローズさせる州法ができた。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/12/michigan-to-mandate-disclosure-of.html
アイルランドでMSの女性Marie Flemingさんが自殺幇助を巡って法の明確化をDPPに求める訴訟を起こしている。:カトリックの国だから余計に衝撃的なのかもしれないけれど、報道続々。英国では同じくMSのDebbie Purdyさんが起こした訴訟でDPPのガイドラインができた。
http://www.independent.ie/national-news/ms-victim-wants-dpp-to-explain-legal-position-on-assisted-suicide-3317491.html
http://www.independent.ie/national-news/courts/paralysed-woman-says-assisted-suicide-is-only-way-she-can-escape-horrible-death-3315954.html
http://www.irishexaminer.com/breakingnews/ireland/ojqlgbgbqlmh/
http://www.irishexaminer.com/breakingnews/ireland/lawyers-point-to-cruel-irony-as-woman-fights-assisted-suicide-law-576739.html
http://www.reuters.com/article/2012/12/04/ireland-euthanasia-idUSL5E8N4DKA20121204
米VT州知事が次期議会で自殺幇助合法化法案の提出を明言。
http://www.lifesitenews.com/news/vermont-governor-confident-assisted-suicide-will-pass-next-year/
議会に合法化法案が提出されたNJ州の世論調査で、過半数が賛成。
http://www.nj.com/politics/index.ssf/2012/12/nj_politics_roundup_assisted-s.html
MT州はPASを「合法化」したわけではない。:メディアはよく「米国ではOR、WA、MTで合法化されている」と書くけど、MTはバクスター訴訟で合憲判断が出たものの、合法化された訳ではないのに、という疑問を私もいつも感じている。
http://billingsgazette.com/news/opinion/mailbag/montana-has-not-legalized-assisted-suicide/article_758a6b1d-dc3d-5488-9750-a13b37d7d1ef.html
【モンタナ州自殺幇助議論関連エントリー】
裁判所が自殺幇助認めたものの、やってくれる医師がいない?(MT州)(2009/4/6)
合法とされたMT州で自殺幇助受けられず子宮がん患者が死亡(2009/6/18)
自殺幇助を州憲法で認められたプライバシー権とするか、2日からモンタナ最高裁(2009/9/1)
モンタナの裁判で「どうせ死ぬんだから殺すことにはならない」(2009/9/3)
モンタナ州最高裁、医師による自殺幇助は合法と判断(2010/1/2)
MT州最高裁の判決文をちょっとだけ読んでみた(2010/1/5)
合法化判決出ても医師ら自殺ほう助の手続きに慎重(2010/1/11)
モンタナの自殺幇助問題 続報(2010/1/1)
Montanaで最高裁判決後、少なくとも1人にPAS(2010/4/10)
恋人からのDVで失明した女性が家族に殺してほしいと頼むほどの絶望から生きる希望を取り戻すまで。:この人だって、ディグニタスに行けば死なせてもらえる時代というか世界。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/04/blinded-woman-wanted-to-die
BNJに発表された論文で、未熟児の生存率が上がっているとの調査結果。:このデータがどのように利用されていくのか……。例のシアトルこども病院などがやっている早産撲滅キャンペーンが気になる。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/05/survival-rates-premature-babies-rise
DSM―5でアスペルガーが自閉症に統合され、識字障害dyslexiaカテゴリーが拡大された。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/02/aspergers-syndrome-dropped-psychiatric-dsm
ビタミンDと女性の認知機能維持との関連性。:ビタミンD、スタチン、アスピリン……予防医学の三種の神器?
http://www.medicalnewstoday.com/releases/253481.php
NHSの病院のベッドが94%埋まって、危機状態。ケアの質が担保されるのは85%までだとか。:統廃合を進めてきたツケ? ⇒ 英国医療改革のポピュリズム(2009/1/9)
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/03/hospital-beds-occupied-government-figures
NHS病院の看護の質があまりに酷い、と夫を亡くした議員からの告発。それを受け、キャメロン首相も事実として高齢者へのナースのケアの質の低さを認める。:この批判は2006年からずっと続いている。自分で食べられない高齢の入院患者は低栄養状態だという調査結果は何度も出ているし。例えば2年前にも ⇒ 清拭も食事もトイレ介助もなし……の英国NHSの病院ケア(2010/2/25) 最近は例のLCP問題もある。そういう医療の実態も英国でのPAS合法化議論には影響している、なんてことは?
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/04/ann-clwyd-husband-died-hen
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/05/cameron-nhs-nursing-ann-clwyd?CMP=EMCNEWEML1355
英国の社会保障費カットでホームレスが急増。特に子どものいる家庭で。この問題、「介護保険情報」の連載で書いたばかり ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65870139.html
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/04/benefit-cuts-rise-homelessness
有害廃棄物を象牙海岸に投棄して多数の死傷者を出したTrafiguraに、ザンビアの法務大臣(関連企業の社主)への贈収賄疑惑。
http://www.guardian.co.uk/world/2012/dec/03/trafigura-zambia-bribery-allegations
【Trafigura事件関連エントリー】
象牙海岸の悲惨(2007/12/15)
「象牙海岸で先進国の有害ゴミによる死傷者多数」事件:続報(2008/10/24)
先進国の有害廃棄物でアフリカから3万人超える集団訴訟、最近はマフィアが核廃棄物を海に(2009/9/19)
アフリカに有害ごみ撒いた悪徳企業がメディアの“口封じ”狙うも、ネット・ユーザーに敗北(2009/10/14)
米国で開発されている自律ロボット兵器はリスクが大きすぎるので、開発を辞めるべきだ、とNoel Sharkeyという人が。:この話題はずっと前から時々追いかけているけど、本当に恐ろしい。誤ってターゲットにロックされてしまうと、何があっても絶対に殺されてしまう。エラーを修正する人間の速度はとてもじゃないけど精密ロボットの行動には追いつかない。この記事はちゃんと読んで戦慄したので、エントリーに書きたいけど余裕がないかもしれない。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/dec/03/mindless-killer-robots
【関連エントリー】
英国王立協会が脳科学の軍事応用に警告(2012/2/8)
http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/12/in-re-kenny-ng-bc-court-asked-to-order.html
ミシガン州で、無益な治療に関する方針を病院ごとにディスクローズさせる州法ができた。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/12/michigan-to-mandate-disclosure-of.html
アイルランドでMSの女性Marie Flemingさんが自殺幇助を巡って法の明確化をDPPに求める訴訟を起こしている。:カトリックの国だから余計に衝撃的なのかもしれないけれど、報道続々。英国では同じくMSのDebbie Purdyさんが起こした訴訟でDPPのガイドラインができた。
http://www.independent.ie/national-news/ms-victim-wants-dpp-to-explain-legal-position-on-assisted-suicide-3317491.html
http://www.independent.ie/national-news/courts/paralysed-woman-says-assisted-suicide-is-only-way-she-can-escape-horrible-death-3315954.html
http://www.irishexaminer.com/breakingnews/ireland/ojqlgbgbqlmh/
http://www.irishexaminer.com/breakingnews/ireland/lawyers-point-to-cruel-irony-as-woman-fights-assisted-suicide-law-576739.html
http://www.reuters.com/article/2012/12/04/ireland-euthanasia-idUSL5E8N4DKA20121204
米VT州知事が次期議会で自殺幇助合法化法案の提出を明言。
http://www.lifesitenews.com/news/vermont-governor-confident-assisted-suicide-will-pass-next-year/
議会に合法化法案が提出されたNJ州の世論調査で、過半数が賛成。
http://www.nj.com/politics/index.ssf/2012/12/nj_politics_roundup_assisted-s.html
MT州はPASを「合法化」したわけではない。:メディアはよく「米国ではOR、WA、MTで合法化されている」と書くけど、MTはバクスター訴訟で合憲判断が出たものの、合法化された訳ではないのに、という疑問を私もいつも感じている。
http://billingsgazette.com/news/opinion/mailbag/montana-has-not-legalized-assisted-suicide/article_758a6b1d-dc3d-5488-9750-a13b37d7d1ef.html
【モンタナ州自殺幇助議論関連エントリー】
裁判所が自殺幇助認めたものの、やってくれる医師がいない?(MT州)(2009/4/6)
合法とされたMT州で自殺幇助受けられず子宮がん患者が死亡(2009/6/18)
自殺幇助を州憲法で認められたプライバシー権とするか、2日からモンタナ最高裁(2009/9/1)
モンタナの裁判で「どうせ死ぬんだから殺すことにはならない」(2009/9/3)
モンタナ州最高裁、医師による自殺幇助は合法と判断(2010/1/2)
MT州最高裁の判決文をちょっとだけ読んでみた(2010/1/5)
合法化判決出ても医師ら自殺ほう助の手続きに慎重(2010/1/11)
モンタナの自殺幇助問題 続報(2010/1/1)
Montanaで最高裁判決後、少なくとも1人にPAS(2010/4/10)
恋人からのDVで失明した女性が家族に殺してほしいと頼むほどの絶望から生きる希望を取り戻すまで。:この人だって、ディグニタスに行けば死なせてもらえる時代というか世界。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/04/blinded-woman-wanted-to-die
BNJに発表された論文で、未熟児の生存率が上がっているとの調査結果。:このデータがどのように利用されていくのか……。例のシアトルこども病院などがやっている早産撲滅キャンペーンが気になる。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/05/survival-rates-premature-babies-rise
DSM―5でアスペルガーが自閉症に統合され、識字障害dyslexiaカテゴリーが拡大された。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/02/aspergers-syndrome-dropped-psychiatric-dsm
ビタミンDと女性の認知機能維持との関連性。:ビタミンD、スタチン、アスピリン……予防医学の三種の神器?
http://www.medicalnewstoday.com/releases/253481.php
NHSの病院のベッドが94%埋まって、危機状態。ケアの質が担保されるのは85%までだとか。:統廃合を進めてきたツケ? ⇒ 英国医療改革のポピュリズム(2009/1/9)
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/03/hospital-beds-occupied-government-figures
NHS病院の看護の質があまりに酷い、と夫を亡くした議員からの告発。それを受け、キャメロン首相も事実として高齢者へのナースのケアの質の低さを認める。:この批判は2006年からずっと続いている。自分で食べられない高齢の入院患者は低栄養状態だという調査結果は何度も出ているし。例えば2年前にも ⇒ 清拭も食事もトイレ介助もなし……の英国NHSの病院ケア(2010/2/25) 最近は例のLCP問題もある。そういう医療の実態も英国でのPAS合法化議論には影響している、なんてことは?
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/04/ann-clwyd-husband-died-hen
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/05/cameron-nhs-nursing-ann-clwyd?CMP=EMCNEWEML1355
英国の社会保障費カットでホームレスが急増。特に子どものいる家庭で。この問題、「介護保険情報」の連載で書いたばかり ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65870139.html
http://www.guardian.co.uk/society/2012/dec/04/benefit-cuts-rise-homelessness
有害廃棄物を象牙海岸に投棄して多数の死傷者を出したTrafiguraに、ザンビアの法務大臣(関連企業の社主)への贈収賄疑惑。
http://www.guardian.co.uk/world/2012/dec/03/trafigura-zambia-bribery-allegations
【Trafigura事件関連エントリー】
象牙海岸の悲惨(2007/12/15)
「象牙海岸で先進国の有害ゴミによる死傷者多数」事件:続報(2008/10/24)
先進国の有害廃棄物でアフリカから3万人超える集団訴訟、最近はマフィアが核廃棄物を海に(2009/9/19)
アフリカに有害ごみ撒いた悪徳企業がメディアの“口封じ”狙うも、ネット・ユーザーに敗北(2009/10/14)
米国で開発されている自律ロボット兵器はリスクが大きすぎるので、開発を辞めるべきだ、とNoel Sharkeyという人が。:この話題はずっと前から時々追いかけているけど、本当に恐ろしい。誤ってターゲットにロックされてしまうと、何があっても絶対に殺されてしまう。エラーを修正する人間の速度はとてもじゃないけど精密ロボットの行動には追いつかない。この記事はちゃんと読んで戦慄したので、エントリーに書きたいけど余裕がないかもしれない。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/dec/03/mindless-killer-robots
【関連エントリー】
英国王立協会が脳科学の軍事応用に警告(2012/2/8)
2012.12.14 / Top↑
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