NICE(国立医療技術評価機構)が現在作成中の改定ガイドラインにより、
英国NHSにおける乳がん戦略は予防重視にシフトし、
家族歴や遺伝子情報から乳がん発症リスクが高・中等度とされる女性に対して
NHSで予防薬の投与が行われるよう提言されることに。
現在、イングランドとウェールズの30歳以上の女性のうち
家族の既往歴と、人によっては遺伝子変異情報から、
2%が乳がん発症に中等度のリスク、
1%が高リスクとされる。
新ガイドラインで予防薬投与の対象となるのは50万人で、
薬は既に治療薬として使われている tamoxifen と、
骨粗鬆症の治療薬として使われている raloxifeneの2剤。
更年期の前か後かによって、種類、期間とも使い分ける。
2剤とも、米国では
すでに乳がん予防薬としてFDAが認可している、とのこと。
また記事によると、
NICEの新ガイドラインはハイリスクの女性には
予防的両側乳房切除術も選択肢として認める可能性がある、とも。
500,000 women to be offered breast cancer drugs
The Guardian, January 15, 2013
【がん予防医療の関連エントリー】
今度は乳がん予防のワクチンだと(2008/9/15)
“乳がん遺伝子ゼロ”保証つき赤ちゃん英国で生まれる(2009/1/10)
「現代医学は健康な高齢者を患者にしている」(2009/3/8)
「40過ぎたらガン予防で毎日アスピリンを飲みましょう」って(2009/4/30)
発がんリスクが半減する薬だって言うのに、なんで飲まないの?(2009/12/16)
「私とは、私の遺伝子なのか?」(2012/4/4)
【乳房切除の関連エントリー】
A事件に「小児乳房切除の倫理」Dr,Sobsey再び(2008/7/22)
小児へのRisperdalの適応外処方で乳房切除術を受ける少年たち(2009/5/28)
遺伝子変異あれば乳房摘出、卵巣摘出が当たり前の“予防医療”に?(2010/9/3)
【骨粗鬆症の関連エントリー】
骨減少症も「作られた病気」?……WHOにも製薬会社との癒着?(2009/9/9)
更年期は、ビッグ・ファーマの提供でお送りしました……(2009/12/14)
ビッグ・ファーマが当てこむ8つの“でっちあげ病”(2010/4/17)
【グローバル強欲ひとでなしネオリベ金融資本主義の関連エントリー】
巨大ファーマがかつてのゼネコンなのだとしたら……(2009/9/29)
「必要を創り出すプロセスがショーバイのキモ」時代と「次世代ワクチン・カンファ」(2010/5/29)
事業仕分の科学研究予算問題から考えること(2010/12/12)
“プロザック時代”の終焉からグローバル慈善ネオリベ資本主義を考える(2011/6/15)
国家的権威から市場主義的権威による超国家企業の政治制度へ(2012/1/25)
英国NHSにおける乳がん戦略は予防重視にシフトし、
家族歴や遺伝子情報から乳がん発症リスクが高・中等度とされる女性に対して
NHSで予防薬の投与が行われるよう提言されることに。
現在、イングランドとウェールズの30歳以上の女性のうち
家族の既往歴と、人によっては遺伝子変異情報から、
2%が乳がん発症に中等度のリスク、
1%が高リスクとされる。
新ガイドラインで予防薬投与の対象となるのは50万人で、
薬は既に治療薬として使われている tamoxifen と、
骨粗鬆症の治療薬として使われている raloxifeneの2剤。
更年期の前か後かによって、種類、期間とも使い分ける。
2剤とも、米国では
すでに乳がん予防薬としてFDAが認可している、とのこと。
また記事によると、
NICEの新ガイドラインはハイリスクの女性には
予防的両側乳房切除術も選択肢として認める可能性がある、とも。
500,000 women to be offered breast cancer drugs
The Guardian, January 15, 2013
【がん予防医療の関連エントリー】
今度は乳がん予防のワクチンだと(2008/9/15)
“乳がん遺伝子ゼロ”保証つき赤ちゃん英国で生まれる(2009/1/10)
「現代医学は健康な高齢者を患者にしている」(2009/3/8)
「40過ぎたらガン予防で毎日アスピリンを飲みましょう」って(2009/4/30)
発がんリスクが半減する薬だって言うのに、なんで飲まないの?(2009/12/16)
「私とは、私の遺伝子なのか?」(2012/4/4)
【乳房切除の関連エントリー】
A事件に「小児乳房切除の倫理」Dr,Sobsey再び(2008/7/22)
小児へのRisperdalの適応外処方で乳房切除術を受ける少年たち(2009/5/28)
遺伝子変異あれば乳房摘出、卵巣摘出が当たり前の“予防医療”に?(2010/9/3)
【骨粗鬆症の関連エントリー】
骨減少症も「作られた病気」?……WHOにも製薬会社との癒着?(2009/9/9)
更年期は、ビッグ・ファーマの提供でお送りしました……(2009/12/14)
ビッグ・ファーマが当てこむ8つの“でっちあげ病”(2010/4/17)
【グローバル強欲ひとでなしネオリベ金融資本主義の関連エントリー】
巨大ファーマがかつてのゼネコンなのだとしたら……(2009/9/29)
「必要を創り出すプロセスがショーバイのキモ」時代と「次世代ワクチン・カンファ」(2010/5/29)
事業仕分の科学研究予算問題から考えること(2010/12/12)
“プロザック時代”の終焉からグローバル慈善ネオリベ資本主義を考える(2011/6/15)
国家的権威から市場主義的権威による超国家企業の政治制度へ(2012/1/25)
2013.01.22 / Top↑
| Home |