2ntブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
安楽死の周辺で、なにかと仰天の話題が続くベルギーで(詳細は文末にリンク)
政権与党の社会主義党から未成年にも安楽死を認める法改正が提案されていることは、
去年12月に以下のエントリーで報告しました ↓

ベルギー社会主義党「未成年と認知症患者にも安楽死を」(2012/12/22)


昨日のBioEdgeによると、

その審議の過程で明らかになったこととして、
未成年への積極的安楽死が違法なまま日常的に行われている、と。

日常的に行われるようになっているからこそ、
医師の免責のために法改正が必要、というのが
Queen Faviola子ども大学病院(ブリュッセル)のICU主任の議会での発言だった、とのこと。

その実態は、Ghent大学病院の医師も認めているが、
違法なことなので、その医師は、この問題の議論は慎重にしたい、との姿勢。

いったい子どもは何歳から安楽死を選択できることにするべきか、をめぐって、
専門家によって、親が認めれば12歳から、親が認めなければ16歳から、という説や
自律した決定権として15歳からにすべき、という説があるとか。

Should 12-year-old Belgian kids be able to choose euthanasia?
BioEdge, March 2, 2013


現段階で最新コメントの、以下の部分に共感した。

And yet, the propenents continue to tell us how tightly controlled and strict the guidelines for euthenasia will be. If all this is true then effectively the Belgians are saying, "Look, our doctors are killing people illegally so we should change the law so it's legal. Isn't illegal killing called murder?

これでもまだ推進派は、安楽死が(合法化されたら)いかに厳しい監督下に置かれ、いかに厳格なガイドラインができるかを説き続ける。この記事が事実だとしたら、ベルギーで言われているのは「ほら、ベルギーの医師は違法に人を殺しているんだから、合法にするために法改正をしよう」。違法に人を殺すのは殺人ではないんですか?



【関連エントリー】
ベルギーで2年前にロックトインの女性、「安楽死後臓器提供」(2010/5/9)
ベルギーの医師らが「安楽死後臓器提供」を学会発表、既にプロトコルまで(2011/1/26)
ベルギーの「安楽死後臓器提供」、やっぱり「無益な治療」論がチラついている?(2011/2/7)
ベルギーの「安楽死後臓器提供」9例に(2012/10/5)

「安楽死後臓器提供」のベルギーで、今度は囚人に安楽死(2012/9/15)
ベルギー社会主義党「未成年と認知症患者にも安楽死を」(2012/12/22)
ベルギーの安楽死10年のすべり坂: EIB報告書 1(2012/12/28)
ベルギーの安楽死10年のすべり坂: EIB報告書 2(2012/12/28)
ベルギーで、ろう者の双子(45歳)に安楽死(2013/1/14)
高名な精神科医による性的虐待の被害患者が、別の精神科医により安楽死(ベルギー)(2013/2/10)
2013.03.07 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://spitzibara.blog.2nt.com/tb.php/3253-04152afd