① <子宮頸がん>予防ワクチン副作用 被害者連絡会が発足 Yahoo!ニュース (2013年3月25日)
同会の池田利恵事務局長(東京都日野市議)は記者会見で「子宮頸がんワクチンが本当にがんを減らす効果があるのか疑問。救済制度も不十分だ」と指摘
「本当にがんを減らす効果があるのか疑問」という指摘は、
2011年7月8日の第17回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会で、
専門家によって以下のように指摘されていました(ゴチックはすべてspitzibara)。
みなさん無邪気に万歳しているようだけれども、これはあと20~30年ぐらいしないと、有効かどうかは全くわからないですよ。メーカーの人も、何十年経って有効だということは、どなたも全く保証していませんよ。
(倉田委員の発言)
先ほどの倉田先生のご意見、コメントに私も同感で、実際に今日見せていただいた実施要綱にも、「ヒトパピローマウイルスワクチン」と書いて、「以下、子宮頸がん予防ワクチン」と書かれています。一般の人がパッと見たときに、子宮頸がんがこれで予防できるのだと思いますが、それは期待されているとはいえ、まだ実証はされていないので、そのあたりの言葉の使い方についてどうかなと
(北澤委員の発言)
このワクチンはがん予防に100%の効果があるものではないということと、臨床的な効果、倉田先生のおっしゃった子宮頸がんそのものの効果については接種からの年数から見てデータとして不十分であるということを明記してあるので、……
(上記2委員の発言を受けて岡部委員の発言)
やり取りから見て「推進派」と思われる医師が
「データとして不十分である」と認めている。
認めたうえで、発言趣旨としては、
データは不十分ではあるが、その旨は明記してあるし
国も周知に留意するだろうから認可してもよかろう、の意。
その他、議論の詳細については ↓
日本でもガーダシル導入へ、厚労省当該部会の議論の怪 1(2011/8/5)
2(2011/8/5)
ついでに、日本では接種した人を登録する制度がなく、
したがって効果の評価が出来ないとする感染症専門家のブログの指摘もある ↓
このワクチンの効果評価は長期においかけるコホートデータになるので、
接種前からの登録・長期間のフォローアップが必要なんですが。
Registration Programがないですよ!
接種した人達が誰か、分母がわからないと、そもそも効果評価できないですよ!
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/ae5bce73d04f4699ffd21277ecb28b19
これらの情報を総合すると、
子宮頸がんを予防する効果は未だ実証されていない一方で、
その効果について日本でデータを取って検証するつもりもない、ということでは――?
② 「接種 実態調査を」子宮頸がんワクチン 被害者連絡会 朝日新聞(2013年3月26日)
海外の被害を調べてきた宮城県の内科医佐藤荘太郎さんは、昨年12月末までに厚生労働省に届けられた88人の重い副反応について、「個人的意見」とした上 で「法定接種を進めれば、今健康な娘さんたちに間違いなく同じ症状が増える」と警告。「因果関係を認めない医師は届けないため、実際はこの数倍被害がある のでは」と指摘した。
③ 子宮頸がんワクチン問題 ワクチン推進の教授、副反応「なじみがない」産経新聞(2013/3/19)
接種を推進している「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」の今野良・自治医科大教授は18日、「診断の基準は海外でも一定しておらず、日本も厚生労働省の研究班が基準を提案している段階で、(医師の間で)なじみがない」と述べた。
今野良医師とは、
2011年8月4日に「子宮頸がん制圧を目指す専門家会議」が朝日新聞に打った全面広告で
以下のように発言している人物。
子宮頸がん予防ワクチンということで、特別なワクチンと考えられがちですが、基本的には他のワクチンと変わるところはありません。思春期の多感な女子への接種なので、緊張のあまりドキドキして失神する方もいますが、10万人当たり3人程度の頻度です。
この発言には
失神の原因をワクチンにではなく、女児の方に転嫁しているという重大な問題がある、と
私はこの広告を取り上げた以下のエントリーで指摘しました↓
子宮頸がんワクチンでの失神は「ドキドキするから」?(2011/8/5)
そもそも日本で最近
ワクチン、ワクチンと急に騒がしくなった背景にあるのは
実はワクチンの推進ではなくワクチン産業の推進だったりする ↓
日本の「ワクチン産業ビジョンの要点」の怪(2011/3/8)
で、さらにその背景には、
グローバル強欲ひとでなしネオリベ金融慈善資本主義がチラついている? ↓
「米国のワクチン不信と、そこから見えてくるもの」を書きました(2010/7/5)
ちなみに、誤解を招かぬようお断りしておきますが、
当ブログは特定のワクチンの是非を論じる立場にはなく、そのつもりもありません。
当ブログが問題にしているのは
グローバル強欲ひとでなしネオリベ金融慈善資本主義の暴走であり、
それによって、保健医療の問題が
実は政治経済の問題と化してしまっていると思われる構造的な問題。
つまり、こういう世界ができ上ってしまっているのでは? という問題意識です ↓
事業仕分けの科学研究予算問題から考えること(2009/12/12)
CDCの前ディレクターはHPVワクチン売ってるMerck社のワクチン部門トップに天下り(2010/3/9)
「次世代ワクチン・カンファ」の露骨(2010/5/28)
「必要を創り出すプロセスがショーバイのキモ」時代と「次世代ワクチン・カンファ」(2010/5/29)
“プロザック時代”の終焉からグローバル慈善ネオリベ資本主義を考える(2011/6/15)
やっぱり不思議な「ワクチン債」、ますます怪しい「途上国へワクチンを」(2011/9/4)
AJOB巡るスキャンダルには、幹細胞治療や日本の医療ツーリズムも“金魚のウンコ”(2012/2/15)
同会の池田利恵事務局長(東京都日野市議)は記者会見で「子宮頸がんワクチンが本当にがんを減らす効果があるのか疑問。救済制度も不十分だ」と指摘
「本当にがんを減らす効果があるのか疑問」という指摘は、
2011年7月8日の第17回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会で、
専門家によって以下のように指摘されていました(ゴチックはすべてspitzibara)。
みなさん無邪気に万歳しているようだけれども、これはあと20~30年ぐらいしないと、有効かどうかは全くわからないですよ。メーカーの人も、何十年経って有効だということは、どなたも全く保証していませんよ。
(倉田委員の発言)
先ほどの倉田先生のご意見、コメントに私も同感で、実際に今日見せていただいた実施要綱にも、「ヒトパピローマウイルスワクチン」と書いて、「以下、子宮頸がん予防ワクチン」と書かれています。一般の人がパッと見たときに、子宮頸がんがこれで予防できるのだと思いますが、それは期待されているとはいえ、まだ実証はされていないので、そのあたりの言葉の使い方についてどうかなと
(北澤委員の発言)
このワクチンはがん予防に100%の効果があるものではないということと、臨床的な効果、倉田先生のおっしゃった子宮頸がんそのものの効果については接種からの年数から見てデータとして不十分であるということを明記してあるので、……
(上記2委員の発言を受けて岡部委員の発言)
やり取りから見て「推進派」と思われる医師が
「データとして不十分である」と認めている。
認めたうえで、発言趣旨としては、
データは不十分ではあるが、その旨は明記してあるし
国も周知に留意するだろうから認可してもよかろう、の意。
その他、議論の詳細については ↓
日本でもガーダシル導入へ、厚労省当該部会の議論の怪 1(2011/8/5)
2(2011/8/5)
ついでに、日本では接種した人を登録する制度がなく、
したがって効果の評価が出来ないとする感染症専門家のブログの指摘もある ↓
このワクチンの効果評価は長期においかけるコホートデータになるので、
接種前からの登録・長期間のフォローアップが必要なんですが。
Registration Programがないですよ!
接種した人達が誰か、分母がわからないと、そもそも効果評価できないですよ!
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/ae5bce73d04f4699ffd21277ecb28b19
これらの情報を総合すると、
子宮頸がんを予防する効果は未だ実証されていない一方で、
その効果について日本でデータを取って検証するつもりもない、ということでは――?
② 「接種 実態調査を」子宮頸がんワクチン 被害者連絡会 朝日新聞(2013年3月26日)
海外の被害を調べてきた宮城県の内科医佐藤荘太郎さんは、昨年12月末までに厚生労働省に届けられた88人の重い副反応について、「個人的意見」とした上 で「法定接種を進めれば、今健康な娘さんたちに間違いなく同じ症状が増える」と警告。「因果関係を認めない医師は届けないため、実際はこの数倍被害がある のでは」と指摘した。
③ 子宮頸がんワクチン問題 ワクチン推進の教授、副反応「なじみがない」産経新聞(2013/3/19)
接種を推進している「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」の今野良・自治医科大教授は18日、「診断の基準は海外でも一定しておらず、日本も厚生労働省の研究班が基準を提案している段階で、(医師の間で)なじみがない」と述べた。
今野良医師とは、
2011年8月4日に「子宮頸がん制圧を目指す専門家会議」が朝日新聞に打った全面広告で
以下のように発言している人物。
子宮頸がん予防ワクチンということで、特別なワクチンと考えられがちですが、基本的には他のワクチンと変わるところはありません。思春期の多感な女子への接種なので、緊張のあまりドキドキして失神する方もいますが、10万人当たり3人程度の頻度です。
この発言には
失神の原因をワクチンにではなく、女児の方に転嫁しているという重大な問題がある、と
私はこの広告を取り上げた以下のエントリーで指摘しました↓
子宮頸がんワクチンでの失神は「ドキドキするから」?(2011/8/5)
そもそも日本で最近
ワクチン、ワクチンと急に騒がしくなった背景にあるのは
実はワクチンの推進ではなくワクチン産業の推進だったりする ↓
日本の「ワクチン産業ビジョンの要点」の怪(2011/3/8)
で、さらにその背景には、
グローバル強欲ひとでなしネオリベ金融慈善資本主義がチラついている? ↓
「米国のワクチン不信と、そこから見えてくるもの」を書きました(2010/7/5)
ちなみに、誤解を招かぬようお断りしておきますが、
当ブログは特定のワクチンの是非を論じる立場にはなく、そのつもりもありません。
当ブログが問題にしているのは
グローバル強欲ひとでなしネオリベ金融慈善資本主義の暴走であり、
それによって、保健医療の問題が
実は政治経済の問題と化してしまっていると思われる構造的な問題。
つまり、こういう世界ができ上ってしまっているのでは? という問題意識です ↓
事業仕分けの科学研究予算問題から考えること(2009/12/12)
CDCの前ディレクターはHPVワクチン売ってるMerck社のワクチン部門トップに天下り(2010/3/9)
「次世代ワクチン・カンファ」の露骨(2010/5/28)
「必要を創り出すプロセスがショーバイのキモ」時代と「次世代ワクチン・カンファ」(2010/5/29)
“プロザック時代”の終焉からグローバル慈善ネオリベ資本主義を考える(2011/6/15)
やっぱり不思議な「ワクチン債」、ますます怪しい「途上国へワクチンを」(2011/9/4)
AJOB巡るスキャンダルには、幹細胞治療や日本の医療ツーリズムも“金魚のウンコ”(2012/2/15)
2013.03.29 / Top↑
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