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7月19日のエントリー
2007年に末期がんのパートナーに付き添ってスイスへ行き、
彼がDignitasで自殺するのを見ていたとして
Alan Cutlkelvin Rees氏が逮捕されたニュースを取り上げましたが、

その続報が出ており、
この事件、妙な展開を見せてきました。

当時 Raymond Cutkelvin氏の自殺の費用は
GPのMichael Irwin医師(既に引退)が出したというのです。

それだけでなく、その時の小切手の写しや前後の日記も証拠として提出するから
自分を逮捕しろ、と、Irwin医師は名乗り出ているのです。

狙いは言うまでもなく
英国で急激な高まりを見せている自殺幇助合法化議論への影響。

Irwin医師は2003年にも癌患者の自殺幇助で警察の取調べを受けており、
その他にも、証拠不十分で不起訴とはなったものの、
重症のmultiple system atrophy の患者がDignitasで自殺した際にも
その患者さんをチューリッヒまで伴ったとして取調べを受けています。

スコットランド・ヤードは金曜日にもCutkelvin氏の件で同医師に質問を行うとしていますが、
同医師は今後6ヶ月以内に、別のターミナルな患者の自殺も手伝うと明言も。

Doctor who paid for patient’s suicide wants to be arrested
The London Evening Standard, July 28, 2009


なにやら英国中が自殺幇助合法化の問題で沸騰しているかのごとし。

合法化ロビーが、手を緩めることなく次々に激しい攻勢をかけている――。



【8月3日追記】

この医師は希望通りに逮捕されたようです。

Doctor held for assisted suicide
The Gulf Times, August 2, 2009
2009.07.28 / Top↑
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