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MultiEthnic Behavioral Servicesという会社(2001年創設)は
Philadelphia市から年間100万ドルで
虐待リスクのある子どもの訪問サービスなど
困難事例のソーシャルサービスを請け負っている。

2006年8月、
母親に適性がない問題家庭で暮らす障害児童として訪問対象となっていた
14歳の脳性まひ児Danieal Kellyさんが、
ウジが湧くほどのじょくそうを全身に作り、餓死しているのが発見された。

その事件で逮捕されたMultiEthnicの社員の一人、
創設者でスーパーバイザーでもあった Mauelia Buenaflor (65)が10日の罪状認否で
してもいない訪問を偽装するための書類の偽造と、
ケースワーカーの監督を怠ったことを認めた。

弁護士は
「本当に訪問が行われていると思って、書類事務だけをこなしていたのです。
最後の頃になって、訪問が行われていないことに気づいたわけです」と。

判決は9月。
連邦政府のガイドラインでは数年間の服役となる見通し。

他にも部下が2人、有罪を認める書類にサインしている。
無罪を主張している社員もいて、彼らの裁判は11月の予定。

社員の入れ代わりが激しく、訪問を実習生に任せていたこともあるらしい。

母親は第3級殺人で20-40年の禁固刑で服役中。
父親は養育放棄で子どもを危険に晒したとして起訴されている。

しかし、市の当局からは
事件後に2人の幹部コミッショナーがクビになっただけで誰も罪を問われていない。



このブログを始めてから、いいかげんショッキングな話は読んできたけど、
これほど酷い話があるか! と、また激しく心が騒いだ。

Daniealさんが死ぬまでに経験した痛みや苦しみや絶望や孤独を思うと、痛ましくてならない。

そういう家庭にそういう子どもがいることを知りながら、
なぜ訪問せずにいられるのだろう。

そこから聞こえてくるのは
「どうせ障害児、どうなったったって……」という意識では??????

まさか、

訪問して、実態を把握してしまったたら保護するしかなくなるから
そんな手間もゼニもかかることは避けたくて、
みんなで暗黙の了解のうちに見て見ぬフリをした……なんてことは???????




そういえば、
日本にも「民間でできることは民間に」と叫んでいた人がいたな。

あれ、もしかして、
公の責任逃れを担保して、民間の責任において
「見て見ぬフリで見殺しにする」仕掛けを作ろう……という話だった……なんてことは?

渋川市の無届老人ホームの火災で明らかになった諸々みたいに?
2009.06.16 / Top↑
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