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高校生の時に交換学生として訪れた米国の小さな町から
市の客人として親善訪問団が来訪中。
個人的に知っている人もわずかにおられるので
内輪の歓迎パーティに出かけた。

そこで、大して意味もない四方山話として、
初めて米国に行った1970年代に日本の田舎の女子高生がびっくりしたことの1つは
女性がみんなパンツをはいていて、スカートをはいている人がいなかったことだ、と
多少オーバーに面白おかしく披露してみた。

そして、海軍基地のある、その町から来た何人かの女性と
ちょうどリブ全盛の時代だったのよね……てな話を交わしていたら、

ちょっと高齢の一人が
「海軍基地が女性職員にパンツで出勤してもいいと許可を出したのが70年頃だった」と。

「……ってことは、それ以前は
女性職員はスカートで出勤しなければならなかったということですか?」
「ええ、そうよ」

ぎぇ。知らなかった……。

その70年代には
北欧では(たぶん米国でも?)まだ知的障害者に対する強制不妊手術が行われていたり、
日本でも私と同じくらいの年齢の若者たちが北朝鮮に続々と拉致されていたのだけど、

そんなこと私は何も知らなかった。

ベトナム反戦運動すら、
おバカな田舎の高校生にはフォークソングの世界でしかなかった。

ほんとうに何も知らず何も考えないバカ娘だった──。

だから、

世の中がいつからか加速度的にずんずん悪くなったから今こうなっているのか、

それとも

前からずっと世の中は今と同じくらいひどいところだったのを
ただ何も知らず野放図に生きてきた私が知らなかっただけなのか、

自分では判断がつかなくて困ってしまう。

たぶん、そもそも、そういう捉え方しかできないこと自体が
私の無知蒙昧の証拠なのだろうけど。

それにしても、ショックだった。
私がジーンズをはいて何も考えない高校生をやっていた時代に、
米国にはスカート出勤を義務付けられた女性たちがいたなんて。
2009.04.14 / Top↑
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