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イヤ~な話が出てきた。

3歳以下の乳幼児のてんかん発作に外科手術が安全かつ有効だと、
Epilepsia(てんかん)というジャーナルに発表された論文で
カナダ、British Columbia子ども病院と、British Columbia大学の医師らが。

1987年から2005年までの間に
カナダの8つのセンターでてんかんの手術を受けた3歳以下の乳幼児を調査したところ、

82%の子どもは1歳の間に発作が始まっており、
平均では一日21回の発作、
1人は1日に600回も発作があった。

手術の1年後には67,3%の子どもで発作がなくなり、
14%は9割以上の改善。

手術の効果がなかったのはたった7,5%。
発達が改善したのは55,3%の子どもだった。

この結果から、主著者のPaul Steinbok医師は
「3歳以下の乳幼児のてんかん手術は比較的安全で発作のコントロールに効果があるといえる。
薬でコントロールできにくい子どもでは、年齢が低いだけで禁忌にはならない」と。

読み間違えかと思って、何度も見直したのですが、
子どもたちが受けた手術はだいたい
「脳の半分の切除、またはその接続の切断を含む脳の大手術だった」と書いてある……。

それで、どうして半数以上の子どもで発達が改善するのだろう……。
(逆に言えば、それだけのリスクを冒して、
半数弱は発達が改善しなかったということなのだけど)

しかも、
そういう脳の大手術だったにもかかわらず、
「合併症はほとんど起こらず、
死亡したのは、たった一人だった」と書いてある。

死んだ子は「たった1人だった」って……。
118人のうち、1人が死んで「たったの1人」って……。


【追記】

上記記事にも「外科手術は最後の手段とされている」と書かれているし、
私はそんなに一般的なものじゃないんだとばかり思っていたのですが、
以下の東大医学部脳神経外科のサイトによると、そうでもないのかもしれません。

もっとも、てんかん手術をする立場からの見解ということは念頭に読んだほうが良さそうですが。

それから記事とは別の病院ですが、カナダにてんかん手術のメッカがあるとも。

2009.03.26 / Top↑
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