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まず、前半は自殺幇助関連

いただきものの日本語情報で、ベルギーの安楽死法関連
http://cellbank.nibio.go.jp/information/ethics/refhoshino/hoshino0079.htm


ここから英語情報でここ数日の自殺幇助議論関連
Assisted suicide in Guernsey ‘depends on UK’
BBC, February 3, 2010

Galloway warns against legalizing assisted suicide
East London Advertiser 24, February 5, 2010




ここから、いつもの補遺

長年の女性兵士らの訴えを受け、ペンタゴンは世界中の米軍の医療施設で緊急避妊薬(morning-after pill)を販売することを決定。:もとはレイプ被害者などに向けた緊急時の避妊薬だったのに、いつのまにか「72時間以内にこれさえ飲めばOK」という日常の避妊薬になったと? これも相当強いホルモン剤らしいのですが。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/04/AR2010020404050.html

血漿を凍結してろ過することによって拒絶反応を防ぎ、非適合の姉(妹?)からの腎臓移植に成功。英国。世界初。
http://www.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/health/article7015508.ece?&EMC-Bltn=HBPBO2F

自動的に血糖値を計測するセンサーと、その計測結果を受けてインシュリンを出すポンプ装置を連結したシステム「人工すい臓」の治験が17人の1型糖尿病の子供たちに行われて、結果が良好とのこと。LancetにCambridgeの研究者ら。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8498993.stm

スウェーデンのテレビ報道によると、ロシア軍は90年代にバルト海に放射能廃棄物を捨てていた、とのこと。象牙海岸の事件を思い出す。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8499762.stm
2010.02.06 / Top↑
9月にイングランド、ウェールズ、スコットランドを訪問する予定の法王ベネディクト16世が
スコットランドに行った際には聖職者と議員に対して
自殺幇助合法化法案に反対するよう求める、と。

スコットランドではMargo MacDonald議員の合法化法案提以降、
プロ・ライフの活動家からヨーロッパ人権条約違反だとの批判や、
合法化反対ロビーThe Care Not KillingからMacDonald議員の越権行為だとの批判が出たり、

また保健相のNicola Sturgeon氏が高齢者と障害者の虐待につながるとして反対の意を表明。
英国医師会も同様のスタンスをとっている。

法王は自殺幇助について
スコットランドで人々が宗教から離れている証だとして、
カトリックの聖職者に反対の声を上げるよう呼び掛けた。




2010.02.06 / Top↑
重症の仮死状態で生まれたカナダのIsaiah君の無益な治療訴訟については
以下のエントリーで追いかけてきました。



Wesley Smithと一緒に安楽死合法化の動きに真っ向から反対運動を繰り広げている
Euthanasia Prevention CoalitionのAlex Schadernberg氏がこの事件を取り上げ、
May夫妻と直接のコンタクトをとって支援していることを明かしています。

まず、最初に送ったサポートの手紙では、
もしも、ここでIsaiah君から呼吸器が取り外されて、
その結果、彼が死んだとしたら、それは安楽死ではなく自然死だと
書いたとのこと。

それで、どうしてMay夫妻の訴えを支持するのかというと、
おおむね彼の書いていることは以下の通り。

ここ10年程の間に医療現場に生命倫理が導入してきた「無益な治療」論は
当初の「効果がなく患者に苦痛を強いる」という治療の無益から
「無益とみなされた患者からの効果的な治療の引き上げ」の正当化へと
変質してきている。

呼吸器は効果的に酸素を供給して、患者は成長を続けているのだから、
Isaiah君の人工呼吸器それ自体は無益ではない。
病院や医師が取り外しを望んでいるのは、
呼吸器をという資源が無益な患者に
無駄遣いされていると考えるからである。

もしもMay夫妻がこの訴訟で敗れたら、いったいどういうことになるか。
次は認知症の患者、重症障害者、さらに対象は広がっていくだろう。

こんな前例ができてしまったら、
カナダで安楽死が合法化された暁には、
一体どのように利用されることか。

Baby Isaiah Case – Euthanasia or not?
Euthanasia Prevention Coalition, February 2, 2010


無益な治療論が当初の「治療の無益」から「患者の無益」への変質してきていることは
当ブログでも何度も指摘している通りだし、
ここで書かれていることには大筋もちろん同意なのですが、

私として、最近とても引っかかっているのは、
例えば、Schaderberg氏が書いている以下のような箇所。

母親のRebecca Mayさんと話したところ、
Isaiah君を家に連れて帰ってケアしたいという希望をはっきり語った。
Isaiah君があまり長くは生きないだろうことも、生きたとしても
重い障害を負うだろうことも彼女は理解している。しかし
それでもなお、どういうことになろうと彼をケアし、愛したいと
彼女は望んでいるのだ。

May一家を支えなければならない。2人が望んでいるのは家に連れて帰って
愛しケアしてやることができるところまで回復してくれるかどうか
確かめるために呼吸器を装着したまま90日間の猶予がほしいということだけだ。
その、どこがいけないというのだろう。

安楽死や「無益な治療」論に対して抵抗運動を続けている活動家ですら、
「何が起きようと、家族がケアを引き受けると言っているんだから」という。

カナダでは、支援する側でさえもが無意識のうちに
「何があっても家族がケアを引き受ける決意」を
“無益な治療”停止に抗うための妥当な交換条件として是認している。

これでは、支援する側も病院と一緒になって
「救命してほしければ、それによって社会的コストが発生しないように
後のことは何があっても家庭で引き受けることが引き換え条件」と言っているようなもの。

「障害のある子どもの命を助けてほしければ、それも家族の自己選択。
あとはすべて家族が自己責任でやるんだろうな」。

うかつにも「無益な治療」論への抵抗の論理までもが
そんな恫喝を内在させてしまっているのでは?

もしも、この先もそんな論理で「無益な治療」論に抵抗していくならば
命の選択を盾にとって介護負担を家族に背負わせていくことになるのでは?

その先にあるのは、医療サービスも介護支援も奪われていく社会――。
2010.02.05 / Top↑
いいかげん、こういう声が出ないといけないと
私も待っていました。

保守党のMann Winrterton議員ら超党派の議員が連名で
自殺幇助関連でのBBCの報道姿勢に偏向がある、と批判。

Kay Gilderdaleを出演させたPanoramaでの特集番組に加えて、同じ日に
作家のTerry Pratchettに「自殺幇助委員会」の提言スピーチをさせるなど
合法化の推進に偏向した報道を繰り返している、

(Kay Gilderdaleへの直接取材を含んだPanoramaの一部はこちらから見られます。)

また、報道姿勢にも
お涙ちょうだいのセンチメンタリズムでの誘導が見られ
反対派の意見を捻じ曲げて伝えるなど、

「英国の多くの障害者団体が自殺幇助と尊厳死の合法化には反対しているというのに
いつものようにBBCはまたも障害者の権利を無視している」と批判し、

こういう姿勢を改めなければBBCの公的資金を削除するというくらいの姿勢で
政府は指導すべきだ、と。



私は、ここ3年ばかり、適当にニュースを拾い読みしてきただけですが、
それでもBBCって、ものすごく科学とテクノ寄りだなぁ……と
強く感じるようになっていたので、

あぁ、やっぱり、もともとそういう偏向した姿勢が露骨だったのだな、と。

そういえば、自殺幇助の合法化ついて尋ねた世論調査の結果を
「世論は慈悲殺を支持」と事実と違うタイトルで報道したのもBBCでした。
2010.02.05 / Top↑
アルツハイマーは癌以上に社会コストがかかっているのに、癌よりも研究に回ってくるお金がはるかに少ない。:いかにも医学研究の資金分捕り合戦の論理なのだろうけれど、こんな物の言い方が横行すればするほど、アルツハイマー病の人たちが社会の厄介者にされていくと思うし。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/177996.php

WA州でナーシングホームのメディケア患者を地域の adult family home なるものに移していこうという動き。:adult family homeというのは初耳。近く読みたい注目記事。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/178023.php

スペイン国務省の肝いりでスペインの科学者らが、ハイチで地震後に子どもがいなくなったと届け出た大人からDNAサンプルを採っている。誘拐や人身売買の被害にあった子どもたちを見つけ出し親元に帰す際のトラッキングのため。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/178063.php

米国の精神医学会誌に報告された研究で、ADHDの女児を大人になるまで追跡調査したところ、男児で言われていたように女児でもADHDのある子どもでは将来うつ病や不安障害、摂食障害を発症するリスクが他の子どもたちよりも大きいことが分かった、と。これに対して、「だからといって先回りして、そういう子どもたちに薬を飲ませておこうということにはならないので、短絡しないように」と、製薬会社との利益関係を排除した医学雑誌を創刊した医師が警告している。でもって、この研究を率いた人は、かのBiederman医師。:この人、当面研究活動は自粛すると言っていたような気がしたのだけど、このリンクを振り返ってみたら、ちゃんと実験と政府資金の調査は続行すると但し書きがありました。その中の1つだったんでしょうか。
http://www.reuters.com/article/idUSTRE61240Y20100203

自分の乳児の息子を使って児童ポルノを作っていた40歳、公務員の父親。豪。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/father-used-baby-in-porn-court-told/1742143.aspx?src=enews

日本語情報。ミャンマーで女性を誘拐して一人っ子政策で嫁不足の中国の農村部に売り飛ばす商売が横行している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100204-00000061-san-int
2010.02.04 / Top↑