グレイズ・アナトミーにWA州の尊厳死法を利用して医師による幇助を受けて自殺する末期の肺がん患者のエピソードがあった件で、LA Timesがリアリティチェックを行っている。おおむね、法律通りのエピソードだった模様。2009年に同法を利用して自殺した36人のうち、6人のケースでは番組が語っていた45分よりも長く、バルビツレート服用後、息を引き取るまでに90分以上かかったとのこと。
http://articles.latimes.com/2010/apr/12/health/la-he-unreal-20100412
http://articles.latimes.com/2010/apr/12/health/la-he-unreal-20100412
今度は子どもの肺炎ウイルスRSVのワクチンだそうな。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/edinburgh_and_east/8623153.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/edinburgh_and_east/8623153.stm
医療職には肥満した患者に対する差別意識がある。医学教育で配慮する必要がある。:それをいうなら、障害児・者に対する差別意識の方が、もっと命にかかわるほど深刻なんだけど。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8622751.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8622751.stm
ゲイのパートナーに医療における代理決定が認められる方向でObama大統領が指示。
http://www.nytimes.com/2010/04/16/us/politics/16webhosp.html?th&emc=th
http://www.nytimes.com/2010/04/16/us/politics/16webhosp.html?th&emc=th
今まで米国の有害ITゴミは中国やインドに持って行って、安全性など無視して廃棄されていたのだけれど、そういう行いを摘発してきたSeattleのNPOが初めて安全な廃棄処分に向けてプログラムをスタート。
http://www.usatoday.com/money/industries/environment/2010-04-15-electronic-waste_N.htm?csp=Daily%20Briefing
http://www.usatoday.com/money/industries/environment/2010-04-15-electronic-waste_N.htm?csp=Daily%20Briefing
英国のトップクラスの大学は、まだまだ恵まれない環境にある学生をとっていない、との統計。全学生数の5%以下。
http://www.guardian.co.uk/education/2010/apr/15/elite-universities-underprivileged-intake-struggle
http://www.guardian.co.uk/education/2010/apr/15/elite-universities-underprivileged-intake-struggle
2010.04.16 / Top↑
(3月25日のニュースではPageさんは20歳となっていたのですが、
こちらの記事では20年前に脳出血を起こしたとのことなので、いずれかの情報が誤りと思われます)
こちらの記事では20年前に脳出血を起こしたとのことなので、いずれかの情報が誤りと思われます)
そのPageさんのケースが安楽死ロビーの Lesley Martinによって利用されていることに
疑問を呈するカトリック系のサイトの記事。
疑問を呈するカトリック系のサイトの記事。
Pageさんのケースで起こったメディアの論争は
犯罪法が強制的な自殺防止を認めている反面、
権利章典法(? the Bill of Rights Act)は医療を拒否する権利を認めている点を巡るもの。
犯罪法が強制的な自殺防止を認めている反面、
権利章典法(? the Bill of Rights Act)は医療を拒否する権利を認めている点を巡るもの。
カトリックの教えでは、
栄養と水分の供給は治療ではなく、基本的なケアとみなされるため、
患者自身が拒んだとしても、供給し続けるのが医療の義務となる。
栄養と水分の供給は治療ではなく、基本的なケアとみなされるため、
患者自身が拒んだとしても、供給し続けるのが医療の義務となる。
そこで、この記事でMcCabe神父が指摘するのは、
Pageさんは20年前に起こした脳出血の後遺症で重度の障害があったものの
栄養と水分を拒否すると決めた際にターミナルな状態ではなかった事実。
Pageさんは20年前に起こした脳出血の後遺症で重度の障害があったものの
栄養と水分を拒否すると決めた際にターミナルな状態ではなかった事実。
続いて、この度の安楽死議論でコメントしている多くの人が、
その事実を見過ごしていることも指摘する。
その事実を見過ごしていることも指摘する。
Pageさんの生前、Pageさんの家族から連絡を受けたとMartinさんは言うが、
これまでは、ターミナルな状態の人が尊厳のある死を望む場合に
安楽死を合法化しようと運動してきたはずのMartinさんは、
いまでは事実上「死にたければ誰でも」と運動しているではないか、
これまでは、ターミナルな状態の人が尊厳のある死を望む場合に
安楽死を合法化しようと運動してきたはずのMartinさんは、
いまでは事実上「死にたければ誰でも」と運動しているではないか、
これこそ安楽死の合法化で「すべり坂」が起こる証拠である。
Martinさんは「高齢者が自殺しやすいようにしましょう」というが、
高齢者チャリティによると、高齢者の自殺の背景には、
診断されず治療されていないウツ病が多く潜んでいるということであり、
高齢者チャリティによると、高齢者の自殺の背景には、
診断されず治療されていないウツ病が多く潜んでいるということであり、
合法化されれば、それは高齢者を攻撃するものとなる、
高齢者に対して「あなたたちは人生をもう生き終えて価値がない」というようなものだ、
高齢者に対して「あなたたちは人生をもう生き終えて価値がない」というようなものだ、
必要なのは、そういう人たちが自殺しやすくすることではなく、
終末期のニーズにきちんと応えていくこと、
孤立している高齢者に手を差し伸べることだ、と。
終末期のニーズにきちんと応えていくこと、
孤立している高齢者に手を差し伸べることだ、と。
ターミナルな人に限っては栄養と水分の供給を拒否する自己決定を認めるけれども、
そうでない人の場合には基本的なケアとして中止はしない、できない、と。
そうでない人の場合には基本的なケアとして中止はしない、できない、と。
ちなみに、Lesley Martinさんとは、
1999年に末期がんの母親に致死量のモルヒネを投与して安楽死させ、
有罪判決を受けて服役した後に、その体験を本に書いて
自ら選ぶ安楽死の合法化を提唱している女性。
1999年に末期がんの母親に致死量のモルヒネを投与して安楽死させ、
有罪判決を受けて服役した後に、その体験を本に書いて
自ら選ぶ安楽死の合法化を提唱している女性。
詳細はこちらのエントリーの後半に。
【関連エントリー】
植物状態の患者への栄養と水分供給停止を禁じる法案、上院を通過(伊)(2009/4/26)
植物状態での栄養と水分停止は日本でも行われていた(2009/5/20)
「いまや栄養と水分は無益な治療」とテリー・シャイボさんの弟(2009/7/22)
四肢麻痺のホーム入所者に栄養拒否で自殺する権利が認められる(2009/8/17)
餓死する権利認められた四肢マヒ男性、Dr. Deathの指南で「やっぱりスイスへ行きたい」と(2009/8/20)
イエスが守ってくれるから死なないと断食する統合失調症患者の栄養補給は「非人間的な無益な治療」(2009/8/28)
“終末期”プロトコルの機械的適用で「さっさと脱水・死ぬまで鎮静」(2009/9/10)
植物状態の患者への栄養と水分供給停止を禁じる法案、上院を通過(伊)(2009/4/26)
植物状態での栄養と水分停止は日本でも行われていた(2009/5/20)
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“終末期”プロトコルの機械的適用で「さっさと脱水・死ぬまで鎮静」(2009/9/10)
2010.04.16 / Top↑
09年7月23日の補遺と今年2月25日の補遺で拾ってきたNYの自己啓発セミナー講師の殺人事件で、保険金目当てで自殺したいので、強盗を装って殺してほしいと頼まれた見ず知らずの男が、金をもらって刺殺した事件は、本人が死にたいと望んでいたとしても殺人だとの判断。
http://www.longislandpress.com/2010/04/14/judge-upholds-murder-charge-in-l-i-speakers-death/
http://www.longislandpress.com/2010/04/14/judge-upholds-murder-charge-in-l-i-speakers-death/
年間100人がかかる病気を予防するために、2つの卵子のDNAを結合させる技術がまもなく現実のものとなる。遺伝的に3人の親を持つ子どもが生まれてくることに。:また1つ、倫理問題や法的問題の検討が追い付かないまま、「できることはすべて正しい」の科学とテクノロジーの論理で規制事実が作られていくジャンルが増える。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/science/genetics/article7097547.ece
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/science/genetics/article7097547.ece
今日のNHK「クローズアップ現代」でやっていた「ティーパーティ」の人たちは、一般国民よりも裕福で高学歴、共和党支持者、白人、既婚、男性が多い、とNYTの調査。
http://www.nytimes.com/2010/04/15/us/politics/15poll.html?th&emc=th
http://www.nytimes.com/2010/04/15/us/politics/15poll.html?th&emc=th
2010.04.15 / Top↑
3月9日の補遺で拾いましたが、Connecticut州で自殺幇助合法化を求める訴訟が起きています。
2人の医師とC&Cとが起こしたもので、
ターミナルで死を望む患者に致死薬を投与する医師の行為を罪に問わないように求めているもの。
ターミナルで死を望む患者に致死薬を投与する医師の行為を罪に問わないように求めているもの。
その訴訟で、
同州の障害者の保護・アドボカシー局
Office of Protection and Advocacy for Persons with Disabilities(OPA)が
障害者アドボケイト、 Catherine D. Ludlum、Claude Holcombの2氏と共に
最高裁に動議を提出し、この訴訟に障害者の視点が含まれるよう介入を求めています。
同州の障害者の保護・アドボカシー局
Office of Protection and Advocacy for Persons with Disabilities(OPA)が
障害者アドボケイト、 Catherine D. Ludlum、Claude Holcombの2氏と共に
最高裁に動議を提出し、この訴訟に障害者の視点が含まれるよう介入を求めています。
具体的には
1)障害によって失われたものに適応する過程にある人や、
施設に入らずに自立生活を送るために必要な支援を見つけることが出来ずに失望してしまった人が、
くじけそうになったり希望を失いそうになるのは人間なら当たり前の気持ちなのだが、
施設に入らずに自立生活を送るために必要な支援を見つけることが出来ずに失望してしまった人が、
くじけそうになったり希望を失いそうになるのは人間なら当たり前の気持ちなのだが、
人として当たり前の、その気持ちが、時として
打ち勝ちがたいほどに強くなることがあるのだということ。
打ち勝ちがたいほどに強くなることがあるのだということ。
2)医師を含む、医療職側に、
QOLについて、また障害と「不治の病」の区別について
予見や無意識の偏見があること。
QOLについて、また障害と「不治の病」の区別について
予見や無意識の偏見があること。
動議は、
死に瀕してもいない患者からの治療の差し控えや中止が医師らによって決められてしまったために
障害者の生命を保護するためにOPAが行動を起こさざるを得なかった事例をいくつか挙げている。
死に瀕してもいない患者からの治療の差し控えや中止が医師らによって決められてしまったために
障害者の生命を保護するためにOPAが行動を起こさざるを得なかった事例をいくつか挙げている。
またLudlum、Holcomb両氏も、これまでの医療職とのやり取りの中で、
本人確認や病歴などにおいて基本的な事柄で誤解が起きたり「苦しんでいる」と決めつけられたり、
誤ったQOLについての思い込みに基づく医療決定が行われた体験を述べている。
本人確認や病歴などにおいて基本的な事柄で誤解が起きたり「苦しんでいる」と決めつけられたり、
誤ったQOLについての思い込みに基づく医療決定が行われた体験を述べている。
OPAの局長James D. McGaughey氏は
医師による自殺幇助(PAS)が合法化されれば、
障害者には致命的な影響が出ることになるのは間違いない。
この訴訟は公序良俗に大きな影響を持っている。
ヨーロッパその他でのこれまでの事例を見ても、
医師による自殺幇助が合法化されると
真に思いやりのある終末期ケアの選択肢は減っていき
法の適用範囲を規制する試みも濫用を防ぐには至っていない。
また、医療コストの削減がしきりに強調されている現在、
“お荷物”とみなされる人にPASが期待されるだろうことも
懸念しなければならない。
障害者には致命的な影響が出ることになるのは間違いない。
この訴訟は公序良俗に大きな影響を持っている。
ヨーロッパその他でのこれまでの事例を見ても、
医師による自殺幇助が合法化されると
真に思いやりのある終末期ケアの選択肢は減っていき
法の適用範囲を規制する試みも濫用を防ぐには至っていない。
また、医療コストの削減がしきりに強調されている現在、
“お荷物”とみなされる人にPASが期待されるだろうことも
懸念しなければならない。
Disability Rights Advocates Move to Intervene in Assisted Suicide Case
Office of Protection and Advocacy for Persons with Disabilities(OPA), April 8, 2010
Office of Protection and Advocacy for Persons with Disabilities(OPA), April 8, 2010
これまでの英米での自殺幇助合法化議論において
行政サイドの障害者権利擁護の立場から、ここまで大きな動きがあったのは初めてではないでしょうか。
行政サイドの障害者権利擁護の立場から、ここまで大きな動きがあったのは初めてではないでしょうか。
以下のNot Dead Yetのエントリーに
動議の具体的な文章が紹介されています。
http://notdeadyetnewscommentary.blogspot.com/2010/04/connecticut-affidavit-of-james-d.html
動議の具体的な文章が紹介されています。
http://notdeadyetnewscommentary.blogspot.com/2010/04/connecticut-affidavit-of-james-d.html
また、お馴染みBac CrippleことWilliam Peaceさんも、
この問題を取り上げています。
http://badcripple.blogspot.com/2010/04/assisted-suicide-some-get-inherent.html
この問題を取り上げています。
http://badcripple.blogspot.com/2010/04/assisted-suicide-some-get-inherent.html
これらの論点は、すべて当ブログで何度も繰り返し考えてきた点でもあります。
1)については、
思いがけない障害や病気に見舞われた人や家族は、
誰でも当初は天と地がひっくり返るほどの衝撃を受け、
その衝撃の中で絶望したり死を考えたりするものであるとしても、
多くの人は時を経て、その絶望から這い上がり、
新しい生活パターンと新しい価値観や
これまでとは違った生きる喜びや希望を
見いだしていく強さをも、また持っている。
誰でも当初は天と地がひっくり返るほどの衝撃を受け、
その衝撃の中で絶望したり死を考えたりするものであるとしても、
多くの人は時を経て、その絶望から這い上がり、
新しい生活パターンと新しい価値観や
これまでとは違った生きる喜びや希望を
見いだしていく強さをも、また持っている。
また、その後も、おそらく私たち障害児の親がそうであるのと同じように
一度乗り越えたら、それで受容が完全に行われて終わりというものではなく、
本人や周囲の変化によって、受容とは、らせん状に繰り返されていくものであり、
一度乗り越えたら、それで受容が完全に行われて終わりというものではなく、
本人や周囲の変化によって、受容とは、らせん状に繰り返されていくものであり、
だからこそ、ある時に「死にたい」という人の言葉には、常に
状況がほんのわずかに変わったり、らせんを、ほんの少し登ることさえできれば、
それが「生きていてよかった」に転じていく可能性が伴っているのだということを、
決して忘れてはならない……と思う。
状況がほんのわずかに変わったり、らせんを、ほんの少し登ることさえできれば、
それが「生きていてよかった」に転じていく可能性が伴っているのだということを、
決して忘れてはならない……と思う。
2)については、
「無益な治療」論や“Ashley療法”での議論でもつくづく感じるのは、
医師は「障害について」知識は持っていても「障害を」知ってはいないのだ、ということ。
医師は「障害について」知識は持っていても「障害を」知ってはいないのだ、ということ。
障害があるというのがどういうことか、
障害と共に暮らすというのがどういうことかについては、何も分かっていない。
障害と共に暮らすというのがどういうことかについては、何も分かっていない。
だからAshleyを見て、単純に「赤ちゃんと同じで、どうせ何も分からない」と思いこむ。
それは医学的なアセスメントでもエビデンスでもなく、ただの個人的な偏見でしかないにもかかわらず。
それは医学的なアセスメントでもエビデンスでもなく、ただの個人的な偏見でしかないにもかかわらず。
「分かっていると証明できない」ことは「分からないと証明された」ことと断じて同じではないのに、
「分かっていると証明できないから分かっていない」と、平気で非科学的な論理を振りかざして
自分たちの偏見を正当化し、「治療の無益」論を「患者の無益」論へと巧妙にすり替えて、
QOLや知能の低い患者には人権など認めなくてもいい、死なせてもいいのだと主張する。
「分かっていると証明できないから分かっていない」と、平気で非科学的な論理を振りかざして
自分たちの偏見を正当化し、「治療の無益」論を「患者の無益」論へと巧妙にすり替えて、
QOLや知能の低い患者には人権など認めなくてもいい、死なせてもいいのだと主張する。
人間を能力と機能の総和としか捉えられない偏狭さに他の分野からの批判が出ても、
謙虚に耳を傾けたり、自らの無知や偏見を謙虚に振り返ってみる姿勢を欠いている。
謙虚に耳を傾けたり、自らの無知や偏見を謙虚に振り返ってみる姿勢を欠いている。
”Ashley療法”を正当化するDiekema医師やFost医師の傲慢はまさにそういうものだし、
彼らが無益な治療論や、重症障害児の栄養と水分の停止にも積極的である事実にも
その傲慢が通じている。
彼らが無益な治療論や、重症障害児の栄養と水分の停止にも積極的である事実にも
その傲慢が通じている。
生命や能力の操作が可能となったことによって
能力があること、能力が高いことに対する価値意識だけが突出してきて、
逆に、能力が低いこと、機能を失っていることは「悲惨」や「生きるに値しない生」と無価値とされて
それが尊厳や人権の否定、命の切り捨てに繋がっていこうとしている。
能力があること、能力が高いことに対する価値意識だけが突出してきて、
逆に、能力が低いこと、機能を失っていることは「悲惨」や「生きるに値しない生」と無価値とされて
それが尊厳や人権の否定、命の切り捨てに繋がっていこうとしている。
Ashley論争の当時は、それでもまだコストまでが言われることはなかったけれど、
その後3年間で社会の空気はさらに冷え込み、
その後3年間で社会の空気はさらに冷え込み、
”科学とテクノの簡単解決文化”と”医療と介護のコスト削減”とは
ほとんど直線的に繋がってしまった観がある。
ほとんど直線的に繋がってしまった観がある。
この繋がりからは今後も様々に形を変えた”Ashley療法”すなわち
本来は社会で解決すべき問題に対するtechnical fix(科学とテクノによる簡単解決)が
いろいろと出現してくるのだろうし、
本来は社会で解決すべき問題に対するtechnical fix(科学とテクノによる簡単解決)が
いろいろと出現してくるのだろうし、
そこに「死の自己決定権」が寄り添ってくると、
「社会的または医療的に無益な患者が自己決定として選択させられる死」というものが立ち現れてくる。
「社会的または医療的に無益な患者が自己決定として選択させられる死」というものが立ち現れてくる。
つまり、McGaughey氏の言う「"お荷物”とみなされる人に期待されるPAS」――。
2010.04.15 / Top↑
選挙に伴う国民との公開ディベイトで
「死の自己決定権」アドボケイトの広告塔 Debbie PurdyさんがBrown首相に質問。
「死の自己決定権」アドボケイトの広告塔 Debbie PurdyさんがBrown首相に質問。
質問の要旨は、
オレゴンやワシントン州、オランダ、スイスで問題なく行われていることが
英国民には行うことができないとでもいうのか、
自国民を信頼しないというのか、というもの。
オレゴンやワシントン州、オランダ、スイスで問題なく行われていることが
英国民には行うことができないとでもいうのか、
自国民を信頼しないというのか、というもの。
Brown首相はPurdyさんの勇気と行動力をたたえ、
病気や障害を持った人や家族の苦境に理解を示した後に
自分自身の家族との経験から法は変えるべきではないと確信している、
病気や障害を持った人や家族の苦境に理解を示した後に
自分自身の家族との経験から法は変えるべきではないと確信している、
今回のガイドラインによって、
動機が良いものである限り行為はその動機に照らして判断されることになった、
動機が良いものである限り行為はその動機に照らして判断されることになった、
我々の義務はできる限り苦痛を和らげることである、と。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/bradford/8621214.stm
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/election_2010/article7097760.ece
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/election_2010/article7097760.ece
Purdyさんの、このところの戦略は、だいたいこういう路線で
合法化に反対する人は英国民に対する信頼を欠いている、
オレゴンやワシントンで問題が起きていないのに、
英国人だけはうまく法律を使えないとでもいうのか、と言い続けている。
オレゴンやワシントンで問題が起きていないのに、
英国人だけはうまく法律を使えないとでもいうのか、と言い続けている。
2010.04.15 / Top↑