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豪医師会は
髄膜炎や肺炎を引き起こすバクテリアに抵抗するための肺炎双球菌ワクチンを
喫煙者に無料で提供すべきだ、と。

Doctors push to give smokers free vaccines
The Canberra Times, October 25, 2008


スモーカーは肺炎双球菌に対する保護機能が低下するために
こうした病気にかかりやすいことから、
既に豪当局はスモーカーに同ワクチンを推奨していますが、

このたびの医師会の主張は
「タバコを吸う人を責めても効果は薄いので、
そろそろリスクを最小化するためには
救いの手を差し伸べる戦略に切り替えましょう」というもの。

        ―――

メタボリック症候群という言葉によって肥満は病気になりましたが、
そういえば喫煙はそれ以前からニコチン依存症という病気になっていましたっけ。

無料というところが一見すると思いやりのように見えて
でも発想としては、恐らく一歩先には義務化もチラついているから無料なのだろうし、
いずれはタバコを吸うのは自由だけど、社会に医療費負担をかけるのだから
「その自由と引き換えにワクチン接種を受けなさい」ということになり
ワクチン接種証明書がないとタバコが買えなくなるとか、

(その場合、たとえワクチンに副作用が判明しても
 タバコを吸うリスクをもともと引き受けているのだからとして
問題にならないのでしょうし。)

英国で精神障害や自殺の副作用リスクが指摘されても
肥満対策としてヤセ薬がNHSで解禁されたことを思えば、
レストランでデザートを注文するためには
肥満予防のワクチン(これからゼッタイ出てくるでしょう)接種証明書または
肥満予防のヤセ薬(今後“副作用が少ない”新種が出てくるのでは?)服薬証明書または
肥満にならない遺伝子操作(既に可能というニュースどこかで見たような)済み証明書を
提示するように求められるようになるとか──?

そういえば日本のメタボ検診のスタート時に
「健康ファシズム」だと誰かがどこかで批判していたっけ。

【追記】
肥満予防のワクチンはやっぱり研究されているようなので
以下に記事をTBさせていただきました。
2008.10.28 / Top↑
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