製薬会社から医師への500ドルを超える金銭授受の公開を義務付ける法案
The Physician Payment Sunshine Act の提案者であるGrassley上院議員が行っている調査で
The Physician Payment Sunshine Act の提案者であるGrassley上院議員が行っている調査で
世界的に尊敬を集めるカリスマ的な科学者であるEmory大のDr. Charles B. Nemeroffが
2000年から2007年の間に製薬会社からコンサルタント料として支払われていた
280万ドルを超える金額のうち120万ドルを大学に申告していなかったことが判明。
2000年から2007年の間に製薬会社からコンサルタント料として支払われていた
280万ドルを超える金額のうち120万ドルを大学に申告していなかったことが判明。
すでに決定していた次期学部長就任を自主的に辞退することになると大学側が発表しています。
現在の法律では年間1万ドルを超える金銭授受について報告が義務付けられており、
国立衛生研究所(NIH)の資金による研究においては
利益の衝突を避ける厳格なルールが敷かれているものの
実際のチェックは大学に托されているのが現状。
国立衛生研究所(NIH)の資金による研究においては
利益の衝突を避ける厳格なルールが敷かれているものの
実際のチェックは大学に托されているのが現状。
Grassley上院議員の調査ではこれまでにも
Cincinnati大のDr. DelBello、Harvard大のDr. Biederman, Dr. Wilensの隠蔽が明らかになり、
次期米国精神医学会会長に選出されているStanford 大のDr. Alan F. Schatzbergにも
疑惑が出てきています。
Cincinnati大のDr. DelBello、Harvard大のDr. Biederman, Dr. Wilensの隠蔽が明らかになり、
次期米国精神医学会会長に選出されているStanford 大のDr. Alan F. Schatzbergにも
疑惑が出てきています。
Grassley議員は大学のチェックが機能していない、と。
それにしても記事に見られる Dr. Nemeroffのヤリクチは相当に悪辣で、
隠蔽を把握して調査した大学側に対して、
自分と製薬会社との関係によっていかに大学が利益を得てきたかを説いて正当化・抗弁、
見方によっては大学側を脅すような手紙まで書いている。
隠蔽を把握して調査した大学側に対して、
自分と製薬会社との関係によっていかに大学が利益を得てきたかを説いて正当化・抗弁、
見方によっては大学側を脅すような手紙まで書いている。
疑惑を指摘してDr. Nemeroffと対立までしながら
結局は同医師の名声とその名声がもたらしてくれる富に追及を緩め
結果的に隠蔽に加担した大学も同罪という印象。
結局は同医師の名声とその名声がもたらしてくれる富に追及を緩め
結果的に隠蔽に加担した大学も同罪という印象。
それというのも1980年に出来た法律で
連邦政府の資金による研究のパテントは大学のものとなることになった、という背景があり、
連邦政府の資金による研究のパテントは大学のものとなることになった、という背景があり、
その法律がインセンティブになって
数多くの医薬品が開発されて多くの命を救うことになった一方、
大学医学部では製薬会社とのコンサルタント契約が繁盛し、
一時は21の製薬会社や医療機器会社のコンサルタントであったDr. Nemeroffは
全国的なモデルともなっていた、とのこと。
数多くの医薬品が開発されて多くの命を救うことになった一方、
大学医学部では製薬会社とのコンサルタント契約が繁盛し、
一時は21の製薬会社や医療機器会社のコンサルタントであったDr. Nemeroffは
全国的なモデルともなっていた、とのこと。
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記事の中で、特にイヤ~な感じがしたのは、
2006年にCyberonicsという会社の製品が問題となった際には、
Dr. Nemeroffらが利益の衝突を隠したまま
自分が編集しているジャーナルでその製品を持ち上げていた、という話。
Dr. Nemeroffらが利益の衝突を隠したまま
自分が編集しているジャーナルでその製品を持ち上げていた、という話。
その際に調査を行った大学側が
「この論文は金で買われた販促行為だa piece of paid marketing」とまで言っているのに、
上院議員の調査まで、そういう記録も表ざたにならなかったという事実。
「この論文は金で買われた販促行為だa piece of paid marketing」とまで言っているのに、
上院議員の調査まで、そういう記録も表ざたにならなかったという事実。
記事では妙なことに
その「製品」の詳細が触れられていないので、
CybernicsのHPを覗いてみたら、
その「製品」の詳細が触れられていないので、
CybernicsのHPを覗いてみたら、
薬だけでは治らないてんかん患者やうつ病患者向けの外科的療法として
胸部へのインプラントによって、てんかん発作をコントロールするVNS療法を
ウリにしている会社のようです。
胸部へのインプラントによって、てんかん発作をコントロールするVNS療法を
ウリにしている会社のようです。
米国の親たちがワクチンを拒否していることも
最初はAshley療法のDiekema医師があちこちでワクチン関連の発言をしていることから偶然知っただけで
最初はどういう問題なのか、よく分からなかったのですが、
最初はAshley療法のDiekema医師があちこちでワクチン関連の発言をしていることから偶然知っただけで
最初はどういう問題なのか、よく分からなかったのですが、
その後あれこれ目に付いた関連記事を読んでいると、
こういうニュースと実は無縁ではないんだろうな、と最近思えてきました。
こういうニュースと実は無縁ではないんだろうな、と最近思えてきました。
そして、もしかしたら
Gates財団とのつながりの深いワシントン大学・シアトル子ども病院が
ワクチン問題に特に大きな関心を示していることも?
Gates財団とのつながりの深いワシントン大学・シアトル子ども病院が
ワクチン問題に特に大きな関心を示していることも?
2008.10.06 / Top↑
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