2ntブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
急増する肥満は世界中で医療費を押し上げる原因となって、
その対策がいずれの国でも急務となっているようですが、

英国で、肥満の治療として
生活改善してもダメで、これまでに認可された2つのヤセ薬でも薬効が見られない人に、
新らたにRimonabantという薬がNHSで使えるようになった、と。

ただ、この薬には、ウツや自殺念慮まで含めて、
気分を不安定にする副作用の可能性があるため、
処方は慎重に対象を絞って、そして
処方したら注意深くモニターしましょうね、と。

ちょっと意外だったのは、
Rimonabantが米国では安全懸念から認可されていないこと。
使っているのは主に英国、ドイツ、フランス。

Weight Loss Drug To Be Offered On NHS
Medical News Today, June 29, 2008


もう1つ関連した記事もあり、

こういうふうに新たにヤセ薬が認可されるのも、
肥満はいまや糖尿病や心臓病に繋がる危険な慢性疾患で、
医師に治療してもらうべき病気なのだ、と。



でも肥満治療のヤセ薬でウツから自殺してしまったら、
そもそも何のためのヤセる努力か分からないような……。

医療費削減の大目標に向けて「健康にならなきゃ」とヤセ薬を飲まされて、
それが原因でウツになったら
「じゃあ、ヤセ薬を飲みながら抗ウツ剤も飲みましょう」という話になるのでは、
そんなに薬を飲むことそのものが身体にいいはずもないような……。

何でこんなに急に肥満の人が増えたのかというのは
いろんな要因が絡み合ってのことなのでしょうが、
その1つに、こんなに便利な世の中とはつまり
いろんな形で人間が化学物質を体内に取り込むようになった時代だということも
影響していないはずはないと私は個人的に思うので、

そんなふうに増加した肥満をまた薬物で“治療”しようというのは
「子どもに安定剤を飲ませたらウツや自殺が増えたから、それなら
安定剤に加えて、そのウツを抑える薬も追加しよう」
という発想のような……。

この科学とテクノロジーによる簡単解決のグルグル連鎖、
どこかで立ち止まった方がよいのでは――?
2008.07.09 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://spitzibara.blog.2nt.com/tb.php/1262-c24d3833