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4月9日、シアトルのWashington大学(UW)に新しい研究機関がオープンしました。


ゲイツ財団(the Bill & Melinda Gates Foundation)から巨額の資金が出ています。

ゲイツ財団サイトで
去年6月4日IHME開設計画発表時のアナウンスメントを覗いてみると、

同財団からの1億500万ドルの資金提供について
UWの学長は「UWのマイル・ストーン」、「民間からとしては大学史上最大の贈り物」と。

ところでIHMEサイトの「歴史」ページによると、
IHME設立の提案書が医学部長らによって大学理事会に提出されたのは去年2月15日。

この段階で提案書には既にゲイツ財団からの1億500万ドルの資金提供と
所長としてハーバード大学からChristopher J. L. Murrayの招聘とが盛り込まれています。

(新聞報道によると、Murrayはこの時点で既に別の名目で
 ハーバードからUWに移籍していたようです。)

理事会メンバーを眺めてみると、

理事長はゲイツ財団の役員(メキシコの保健医療界の大物でもあるらしい)
前WHOの事務局長、
中国から医療委員会の委員長
米国から医療研究所所長
エチオピアから保健大臣、
オーストラリアから医療・高齢局の局長
インドから保健財団のトップ
トルコから小児・新生児医療と行政の重鎮らしき人物

(ゲイツ財団の保健医療関連委員会に日本人がいて、
 日本からは、この人がIHMEに関わるのではないかと思われます。)

これだけの大型プロジェクト、
2007年2月の提案書提出までにどれだけの準備を要することか。

Ashleyの親がシアトル子ども病院に対して
娘の成長抑制と子宮および乳房芽の切除を希望したのは2004年初頭から春にかけてのことなので、
IHMEの提案書提出の約3年前ということになります。

既に当ブログが指摘したように、
この当時、シアトル子ども病院では
Melinda Gates指揮のキャンペーンによりダウンタウンの建物取得の準備が進んでいました。

同時期、UWでもゲイツ財団からの途方もない巨額の資金提供を前提に
世界に類を見ない医学データの研究所を開設する準備が進んでいた可能性も低くはないでしょう。

子ども病院とUWとが当時置かれていた、このような状況を踏まえて
Ashleyの父親がマイクロソフト社の役員であるという事実を
当ブログが指摘してきた担当医らの説明の一貫性のなさや数々の矛盾と照らし合わせると、

Ashleyに行われた医療処置が本当に病院側の倫理判断だったのかどうか、
むしろ政治判断によるものだったのではないか……という疑念は
ますます色濃くなってくるのでは?

【追記】
ゲイツ財団でグローバル・ヘルス・プログラムを担当している日本人Dr. Tanakaについて、
以下の方のブログ記事で紹介されていました。

2008.04.20 / Top↑
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