昨日のTimesの報道では、suspended sentence とだけで、
詳細が分からなかったのですが、
詳細が分からなかったのですが、
今日のTimesの記事によると、
Kay Gilderdaleの殺人未遂罪は陪審員の全員一致で取り下げられて、
自殺幇助罪によって執行猶予1年。
Kay Gilderdaleの殺人未遂罪は陪審員の全員一致で取り下げられて、
自殺幇助罪によって執行猶予1年。
判事は殺人未遂罪を取り下げた陪審員に向かって
その「常識と良識、それにヒューマニティに」感謝し、
その「常識と良識、それにヒューマニティに」感謝し、
こんな「無私で献身的な」母親を訴追したこと自体が
そもそも間違いだった、と公訴局を批判。
そもそも間違いだった、と公訴局を批判。
この記事によると、去年のガイドラインを出した公訴局長のStarmer氏自身が
ガイドラインを出した後で、この事件を検討し、
殺人未遂での起訴を決定したというのですが、
ガイドラインを出した後で、この事件を検討し、
殺人未遂での起訴を決定したというのですが、
その決定を判事が批判したことによって
「慈悲殺議論が再燃するだろう」とTimesは書いています。
「慈悲殺議論が再燃するだろう」とTimesは書いています。
公訴局は、法が慈悲殺を認めていない以上、訴追は正しかった、と現在も主張。
Kay Gilderdaleさんは、さっそくBBCのPanoramaなどに出演し、
娘に自殺幇助をせがまれて、引き裂かれた胸の内を語っています。
娘に自殺幇助をせがまれて、引き裂かれた胸の内を語っています。
Devoted mother Kay Gilderdale should never have been prosecuted, says judge
The Times, January 26, 2010
The Times, January 26, 2010
Debby Purdyさんが「死の自己決定権」の体現者に祭り上げられたように、
これからはKay Gilderdaleさんが
「慈悲殺までする無私な親の愛」の象徴とされていくのでしょう。
「慈悲殺までする無私な親の愛」の象徴とされていくのでしょう。
でも、私はやっぱり
「法は慈悲殺を認めていない」とした公訴局長の判断が正しいと思う。
「法は慈悲殺を認めていない」とした公訴局長の判断が正しいと思う。
【Gilderdale事件関連エントリー】
Gilderdale事件:「慈悲殺」を「自殺幇助」希望の代理決定として正当化する論理(2008/4/18)
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