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Norman Fost医師はアシュリー療法が議論された「ラリー・キング・ライブ」(1月12日)に出演し、
2度発言しています。
まず最初の発言の方を以下に。

ラリー、私がこの件で驚くのは愛情の強さと広さですね。
わが子のために最善を尽くしたいという信じられないほど愛情深いご夫婦だと胸を打たれます。
沢山の人に相談して、とても慎重に考えられたわけだし。

エストロゲンは成長を遅くする目的でもう何十年も使われてきています。
生理に関係した恐怖感を取り除いたり、
乳がんも予防する目的で重症の知恵遅れの子どもから子宮を摘出するということも、
こういうのはみんなリスクの少ないスタンダードな医療です。

親が自分たちの便宜でやったと批判する人がいますが、
そういう人は父親のブログを読んでいないんでしょう。すばらしいサイトです。
できる限り家庭で子どもの世話をしたい、
できるだけ多くの経験をさせてやりたいと望む良いご両親です。

アシュリーが小さくて軽ければ、
それだけいろんなところに連れて行ってやれるし、
豊かな暮らしができるわけですから。

・生理を取り除くのと癌予防とを目的に重症児から子宮を摘出するのがスタンダードな医療だというのは、
WPASの調査報告を考えれば分かるように、ウソです。

・乳房芽の切除にも触れていません。

・かつて背の高い女児にエストロゲンを使って行われた身長抑制は、
その後の女性観の変遷と、発がん性を含む副作用の指摘から廃れたのですが、
その事実も都合よく無視されています。

・担当医らと同じく必要以上に親の愛情を美化し、センチメンタリズムを持ち込もうとしています。

・親がブログで言っている「できるだけ多くの経験」とは、
Diekema医師の言う「家族という小さな世界」の中での話に過ぎません。
介護サービスを利用し、他人を信じて娘を託すということができれば、
もっと大きな世界でアシュリーにはより多くの経験ができ、
そちらの方がよほど豊かな暮らしであるということは、
彼らの念頭には無いようです。

……と、指摘したい点は多いのですが、
それでも、ここでのFost発言は一般の視聴者向けのお行儀よいバージョンに過ぎないようです。
Fost医師のホンネは、実はこんなものではありません。

この番組に先立つ1月5日にScientific American.comというサイトが組んだメール討論
Fost医師は参加しているのですが、こちらの討論はほとんど彼の独壇場。
科学マインドを持った読者を想定し、
ここなら本音を吐いても共感を得られると考えたのでしょうか。
発言の内容も格段に過激です。

肉体の年齢と精神の年齢とがつりあわない状態を「グロテスク」だといったのはDvorsky とHughesですが、
Fost医師はなんと「シボレーのエンジンを搭載したキャデラック」のようなものだと言ってのけるのです。
Freak(!)という言葉まで登場します。
その詳しい内容については、次回に。
2007.08.13 / Top↑
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