2ntブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
近く論文発表される、これまでで最も広範な調査で
米国のメディケアに入っている貧しい子どもたちには、
中流階級の子どもなら長期的な療法が処方されるような比較的経度の精神疾患に対して
より高い頻度で抗精神病薬が処方されている可能性があることが分かった。

アブストラクトはこちら

2001年から2004年までの子どもに対する抗精神病薬の利用について
7つの大きな州の記録を調査したもの。

メディケイドの対象となる貧困層の子どもでは民間保険に入れる家庭の子どもに比べて、
精神疾患を発症する割合がほぼ2倍になっており、
その要因としては貧困や1人親家庭のストレスなど、
さまざまに考えられるが、

一方、民間保険に入っている家庭の6歳から17歳までの患者と比べると
抗精神病薬を処方されている割合はメディケイド患者で4倍となっている。

また、FDAが小児への抗精神病薬の使用を認可しているのは
統合失調症、自閉症、双極性障害の治療に限定しているにもかかわらず、
子どもがメディケイド患者だとADHDや攻撃性などの行動障害に適応外処方される頻度が高い。

それが最善の治療方法だからという理由からではなく、
それが最もコスト効率のよい方法だからという理由から、
または中には親がそう望むから、という理由などから
使われている可能性があり、

子どもたちに及ぼす心理的な影響に留まらず、
身体上の副作用についても懸念される。

FDAでは委員会で抗精神病薬を飲んでいる子どもたち全員の健康リスクを吟味し、
全米の18歳以下の患者30万人が飲んでいるとされる薬物の
警告刷新の勧告を検討する、とのこと。



ちょっと「うぇっ」と思ったのは、文中の児童精神科医のコメントで

「メディケイドの子どもたちの方が良い治療を受けているということかもしれませんよ。
それで学校に(ドロップアウトもせず)通わせられるなら、
それはそれでいいんじゃないですか」
2009.12.13 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://spitzibara.blog.2nt.com/tb.php/242-262e28a3