カナダで進行中の自殺幇助合法化集団訴訟。原告の一人 Susan Brackenさんの主張を特集した記事。夫がガンで苦しみながら死ぬのを見てきた。そして今、自分自身がガンで闘病中。
http://www.globalnews.ca/timeline/6442457485/story.html
上の記事から、ちょっと特記しておきたい情報として、重症障害のある12歳の娘を「死ぬことが本人のため」と殺したRobert Latimerに去年12月6日にfull parole が認められた、と。以下のエントリーで拾ったように、2008年に彼はすでに仮釈放になっている。その際に、2010年12月8日までの仮釈放とされていたので、上の記事が取り上げているように「最近カナダでは自殺幇助事件の無罪放免が続いている」事例には当たらない。またLatimer事件は慈悲殺事件なのだから、もともとこの記事が扱っている自殺幇助の問題とは区別すべき。なぜ同じ扱いにするのか?
母親による障害児殺し起訴同日かつての障害児殺しの父親Latimer保釈(2008/3/7)
Latimer事件についてHendersonが批判(2008/3/10)
重症児の娘殺したLatimer「裁判所は正直に」と(2008/3/23)
来年5月31日から6月2日、シカゴで International Society of Advance Care Planning & End of Life Care カンファ。
http://www.acpelsociety.com/conference/
メディケアの高齢患者の3分の1が死ぬ直前に無用な手術を受けている、との調査結果。:医療費を高騰させている要因は、本当によく言われているように高齢患者や障害者の延命治療なのかどうか、ここでもまた「ない」情報は「ない」ことそのものが見えなくされてしまっている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/235680.php
【関連エントリー】
日本の尊厳死合法化議論を巡る4つの疑問(2010/10/28)
ナーシング・ホームによってインフルエンザ・ワクチンが不足している。ナーシング・ホームは事実上、白人向けと黒人向けに分かれる傾向があり、不足しているのは黒人のナーシング・ホーム。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/235568.php
核戦争防止国際医師会議から日本政府に出された「原発災害に関する勧告」。
http://ippnweupdate.files.wordpress.com/2011/08/ippnw_pmkan082211.pdf
[WAN的脱原発](10)「難しいことはわからないけど、母は強い? 『産むのが怖い』この時代に」by 大橋由香子。「何よりひっかかるのは、3・11以降とくに、母といえば、子どもを第一に考え、自分を犠牲にすることも厭わず必死に努力、健気にがんばるというイメージが 流布したこと。現実にはいろんな母親がいるし、そもそも母という属性とは別に、さまざまな仕事をしていたり家事専業だったり、家族や子どもとの関わりも雑 多であるにもかかわらず、何か一つの鋳型に入れた感じになる。そして母性愛とセットのようにして出てくるのが「難しいことはわからない、無知な母親」というイメージなのだ。」
http://wan.or.jp/reading/?p=3964
米国の教育改革で教師にも能力給を導入すべきだという議論が出ていることに対して、それは違う、との反論。:能力給といえば米国ではビル・ゲイツが筆頭で旗振ってるけど、今朝の朝日新聞で大阪維新の会の誰ぞが「格差を受け入れてでも国際競争力のあるエリートを育てる教育を」との趣旨で、「ダメ教師がのさばらないよう」能力給に触れていたけど、教師の能力とは余人では代替えの利かない、えも言われぬ、「持ち味」とか「芸風」のようなところがあって、数値で評価できるものじゃないと思うんだけど、こういうことを言う人は、数値で評価できる能力だけを教育の成果に期待しているんだろうし。それもまた極めてビル・ゲイツ的。……というよりも、ゲイツ財団に象徴されるグローバル強欲ひとでなし金融ネオリベ慈善資本主義の世の中が、各国政府に、生き残りのためにはこうして自国民を見殺しにしてでも国際競争に生き残っていくべく、ゲイツ財団的な能力と効率至上の価値意識に乗っかっていく以外に術がない場所へと急速に変貌しているんだと思う。
http://www.washingtonpost.com/blogs/answer-sheet/post/why-merit-pay-for-teachers-sounds-good--but-isnt/2011/10/09/gIQAVb72YL_blog.html?wpisrc=nl_cuzheads
【関連エントリー】
持ち味と芸、そして「かけがえのなさ」(2007/11/17)
ゲイツ財団の米国公教育コントロール(2011/5/2)
http://www.globalnews.ca/timeline/6442457485/story.html
上の記事から、ちょっと特記しておきたい情報として、重症障害のある12歳の娘を「死ぬことが本人のため」と殺したRobert Latimerに去年12月6日にfull parole が認められた、と。以下のエントリーで拾ったように、2008年に彼はすでに仮釈放になっている。その際に、2010年12月8日までの仮釈放とされていたので、上の記事が取り上げているように「最近カナダでは自殺幇助事件の無罪放免が続いている」事例には当たらない。またLatimer事件は慈悲殺事件なのだから、もともとこの記事が扱っている自殺幇助の問題とは区別すべき。なぜ同じ扱いにするのか?
母親による障害児殺し起訴同日かつての障害児殺しの父親Latimer保釈(2008/3/7)
Latimer事件についてHendersonが批判(2008/3/10)
重症児の娘殺したLatimer「裁判所は正直に」と(2008/3/23)
来年5月31日から6月2日、シカゴで International Society of Advance Care Planning & End of Life Care カンファ。
http://www.acpelsociety.com/conference/
メディケアの高齢患者の3分の1が死ぬ直前に無用な手術を受けている、との調査結果。:医療費を高騰させている要因は、本当によく言われているように高齢患者や障害者の延命治療なのかどうか、ここでもまた「ない」情報は「ない」ことそのものが見えなくされてしまっている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/235680.php
【関連エントリー】
日本の尊厳死合法化議論を巡る4つの疑問(2010/10/28)
ナーシング・ホームによってインフルエンザ・ワクチンが不足している。ナーシング・ホームは事実上、白人向けと黒人向けに分かれる傾向があり、不足しているのは黒人のナーシング・ホーム。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/235568.php
核戦争防止国際医師会議から日本政府に出された「原発災害に関する勧告」。
http://ippnweupdate.files.wordpress.com/2011/08/ippnw_pmkan082211.pdf
[WAN的脱原発](10)「難しいことはわからないけど、母は強い? 『産むのが怖い』この時代に」by 大橋由香子。「何よりひっかかるのは、3・11以降とくに、母といえば、子どもを第一に考え、自分を犠牲にすることも厭わず必死に努力、健気にがんばるというイメージが 流布したこと。現実にはいろんな母親がいるし、そもそも母という属性とは別に、さまざまな仕事をしていたり家事専業だったり、家族や子どもとの関わりも雑 多であるにもかかわらず、何か一つの鋳型に入れた感じになる。そして母性愛とセットのようにして出てくるのが「難しいことはわからない、無知な母親」というイメージなのだ。」
http://wan.or.jp/reading/?p=3964
米国の教育改革で教師にも能力給を導入すべきだという議論が出ていることに対して、それは違う、との反論。:能力給といえば米国ではビル・ゲイツが筆頭で旗振ってるけど、今朝の朝日新聞で大阪維新の会の誰ぞが「格差を受け入れてでも国際競争力のあるエリートを育てる教育を」との趣旨で、「ダメ教師がのさばらないよう」能力給に触れていたけど、教師の能力とは余人では代替えの利かない、えも言われぬ、「持ち味」とか「芸風」のようなところがあって、数値で評価できるものじゃないと思うんだけど、こういうことを言う人は、数値で評価できる能力だけを教育の成果に期待しているんだろうし。それもまた極めてビル・ゲイツ的。……というよりも、ゲイツ財団に象徴されるグローバル強欲ひとでなし金融ネオリベ慈善資本主義の世の中が、各国政府に、生き残りのためにはこうして自国民を見殺しにしてでも国際競争に生き残っていくべく、ゲイツ財団的な能力と効率至上の価値意識に乗っかっていく以外に術がない場所へと急速に変貌しているんだと思う。
http://www.washingtonpost.com/blogs/answer-sheet/post/why-merit-pay-for-teachers-sounds-good--but-isnt/2011/10/09/gIQAVb72YL_blog.html?wpisrc=nl_cuzheads
【関連エントリー】
持ち味と芸、そして「かけがえのなさ」(2007/11/17)
ゲイツ財団の米国公教育コントロール(2011/5/2)
2011.10.12 / Top↑
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