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EUの研究予算500億ユーロを握るイノベーション責任者で
アイルランドのEUコミッショナー、Maire Geoghegan-Quinn氏が
一昨日、EUの自らの事務所でビル・ゲイツと会談。

既にEU政府もEU委員会も
アフリカのサブ・サハラ地域でのHIV、結核、マラリア治療薬の臨床実験への資金提供で
ゲイツ財団と提携しており、

会談の後、Geoghegan-Quinn氏は
「欧州委員会とビル&メリンダゲイツ財団は
多くの研究ゴールと優先順位を共有しており、既に良好に協働している。
今後さらに緊密に協力していけるのが楽しみ」と。

二人はそれら臨床実験だけでなく、
貧困関連病、難病、それから食料の安定(food security)について話し合ったとのこと。

Geoghegan-Quinn meets Bill Gates for talks on aid project
Independent.ie, January 24, 2012


去年、以下のエントリーを書いた際に、私は
「途上国は、先進国がやりたい放題できる人体実験場と化しているのでは?」と書いた。

ゲイツ財団肝いり“HIV感染予防ゼリー”は「新たなタスキギ実験」?(2011/6/24)


この実験はその後、以下のエントリーで報告したように、中止になっているけれど、
このニュースでも別の治験が進行していることが言及されている。

“HIV感染予防ゼリー、”効果確認できず大規模治験が中止に(2011/12/10)


途上国が人体実験場と化しているのでは、との疑惑関連では ↓

ファイザー製薬ナイジェリアの子どももに違法な治験、11人が死亡(2009/2/1)
タスキギだけじゃなかった米の非人道的人体実験、グァテマラでも(2011/6/9)
米の科学者ら、非倫理的だと承知の上でグァテマラの性病実験を実施(2011/8/31)


そこにゲイツ財団の慈善資本主義が絡んでいるのでは、との疑惑関連では ↓

ゲイツ財団がコークとマックに投資することの怪、そこから見えてくるもの(2011/3/9)
各国政府がワクチンだけで財布を閉じるなど「許されてはならない……」とGuardianがゲイツ財団の代弁(2011/6/17)
公衆衛生でマラリア死8割減のエリトリアから「製薬会社株主ビル・ゲイツのワクチン開発」批判(2011/8/2)


また、昨日の会談で協議されたという food security とは、
ゲイツ財団がモンサントなどアグリ・ビジネスとつるんで進めているGM農業改革のことでは?  ↓

ゲイツ財団がインドで目論んでいるのはワクチン普及だけでなくGM農業改革も(2011/4/16)
「アグリビジネス」の後ろにはワクチン推進と同じ構図が見える(2011/10/5)
“大型ハイテクGM強欲ひとでなし農業“を巡る、ゲイツ財団、モンサント、米国政府、AGRAの繋がり(2011/10/27)
2012.01.25 / Top↑
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