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3月1日からオランダで始まった新制度。

特別に訓練を受けたパートタイムの医師と看護師が
Life-end クリニックと称するチームを組んで、

安楽死法に沿って安楽死を希望する患者の元へ
車で駆けつけ、自宅で安楽死させてくれる。

実施主体は安楽死ロビーのNVVEで、

起動チームは6台が稼働。
オランダ国内のどこへでも来てくれる。

だから、自分の主治医が安楽死に手を染めるのは嫌だと言ったり、
やってくれる医師を自分で探せなかったりしても、もう大丈夫。

条件はその他の場合と変わらず、
死にたいとの意思表明をする際に意識が清明であること。

耐え難く、終わりのない苦痛が続くと見られること。
患者も、セコンドオピニオンを経て医師も、不治であると認識していること。

安楽死ケースとして、
実施後に5つのコミッションのいずれかに報告し、
詳細が合法的に行われたか審査の対象となる。

移動安楽死チーム計画は
保健相の認可を受けてはいるものの、

オランダ医師会では
そうした安楽死を専門とする医師では、
患者との関係が希薄で正しいアセスメントができないと懸念。

Assisted-Suicide Squads Launched in Holland
NewsMax, March 1, 2012


オランダでは2年前から、
自分の主治医が安楽死に協力的でないという人のために、
安楽死に特化した医療施設を、との声が出ていたけど ↓

幇助自殺者が毎年1割ずつ増えるオランダで「安楽死クリニック」求める声(2010/8/12)

なるほど、こういう形で、ご要望にお応えしてしまうわけか。


この記事の中で
要望した時点で意識が清明であることという条件に言及されているのが
かなり引っかかるのは、

オランダでは既に意思表明ができなくなっていた認知症患者が
既に安楽死させられているから。↓

「IC出せない男児包皮切除はダメ」でも「IC出せない障害新生児も認知症患者も殺してOK」というオランダの医療倫理(2011/11/12)


となると、“オランダ坂”が次にもんどりうってなだれ込んで行く先は、
やっぱり、ここかな ↓

オランダで「70以上の高齢者には自殺幇助を」と学者・政治家ら(2010/2/10)


ちなみに英国では、こんな提案もあった ↓

「高齢者がいつでも死ねるよう街角ごとに“安楽死ブース”を」と英国作家(2010/2/10)


【その他オランダ関連エントリー】
去年の安楽死・幇助自殺2300人のオランダで自殺幇助アドボケイトに10カ月の禁固刑(2009/5/3)
オランダで安楽死が増加し保健相が調査。緩和ケアの崩壊も(2010/6/21)
2012.03.14 / Top↑
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