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今週初めの英国の内閣改造で新たに保健省副大臣に任命されたAnna Soubry氏が
自殺幇助関連法規を「バカげている」と批判。

先ごろ、医師による自殺幇助を求めたTony Nicklinsonさんが
法の明確化の判断は議会の仕事だとして敗訴した直後に
食を断ち、肺炎で死亡したケースについては意見を保留し、

医師は人を殺すよう求められるべきではないとしながらも、

「死ぬのに手助けを必要とするターミナルな病状の人たちが
海外へ行かなければならないのは言語道断」

「どういう時に起訴しないかというルールはあるし、
それで認められていることもあるけれど、
それについて、もうちょっと正直に、しっかり議論をするべき」

Minister slams assisted suicide law
UKPA, September 8, 2012


他に同じ話題の記事としては以下も。
Newly-appointed minister attacks assisted suicide law
The Independent, September 8, 2012


The rules that we have about who we won’t prosecute とは、
例のDPPのガイドラインのことですね。

これまでの動きの方向性も私にはそう見えたし、
今回の副大臣の発言の方向もそうですが、

オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、米国のオレゴン、ワシントンと違って、
英国は、医師による自殺ほう助を違法としたまま
近親者による自殺幇助を合法化していく……という流れ??


【Nicklinson訴訟関連エントリー】
“ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20)
自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13)
自殺幇助訴訟のNicklinsonさん、ツイッターを始める(2012/7/2)
「死ぬ権利」求めるロックト・イン患者Nicklinsonさん、敗訴(2012/8/17)
Nicklinsonさん、肺炎で死去(2012/8/23)


【DPPのガイドライン関連エントリー】
DPPの自殺幇助に関する起訴判断のガイドラインを読む 1(2010/3/8)
DPPの自殺幇助に関する起訴判断のガイドラインを読む 2(2010/3/8)
英国の自殺幇助ガイドライン後、初の判断は不起訴(2010/3/26)
警察が「捜査しない」と判断する、「英国自殺幇助基礎ガイドライン」の”すべり坂”(2011/7/15)
2012.09.10 / Top↑
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