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スイス医療弁護士協会(SMLA)がヨーロッパ12カ国で実施した世論調査で
ほぼすべての国で、回答者の3分の2から4分の3が
自殺幇助の合法化を支持した、という結果が報告されている。

アンケートが行われた国は
ドイツ、フランス、オーストリア、英国、デンマーク、フィンランド、
ギリシア、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スペイン、スウェーデン。

自分で死ぬ時と死に方を決める死の自己決定に最も支持率が高かったのはドイツで、
87%が支持。

(ディグニタスで自殺している人の国籍ごとのデータで
ドイツが1位であることを考えると頷ける結果)

そこから徐々に下がって、11位のデンマークでも71%。
最低の支持率はギリシアで52%。

不治の病、重症障害、コントロール不能な苦痛を追うことになったら
自殺幇助を求めることを考えると答えた人が最も多かったのはスペインで78%
次いでドイツの77%、フランスの75%、英国の71%。

ここでも支持率が最も低かったのはギリシアで56%。

12カ国の回答者のマジョリティが
自殺幇助は医師か訓練を受けた医療者が行うべきだ、と答えた。

回答者の約30%が
合法化されれば死に瀕した患者にプレッシャーがかかることがある、と答え、
ざっと30%がそんなことは起こらない、と答えた。

ドイツ議会では、一定の条件のもとに自殺幇助を合法化する法案が審議中とのこと。
医師が幇助に対して報酬を得ない場合に限って自殺幇助を認めるという条件には
この調査ではドイツの回答者の76%が反対だと答えた。

Large Europe majorities for assisted suicide: survey
Reuters, November 30, 2012


この結果を英国のDaily Mail紙が報じているのだけれど(記事はざっと読んだだけ)、

記事に寄せられたコメントの中に
「リバプール・ケア・パスウェイの機会的適用で
高齢者がケアの手間を省くため、ベッドを空けるために死なされるという形の高齢者虐待が
今でも進行しているのだから、自殺幇助が合法化されれば金銭的な動機からもこうした虐待が増える」
との意見があるのが目を引いた。

Majority of Brits want assisted suicide legalised as new poll reveals strong support for change in the law across Europe
Daily Mail, November 30, 2012


その他、オーストリアのメディア記事はこちら。
Austrians vote in favour of assisted suicide
AUSTRIAN independent, December 2, 2012
2012.12.07 / Top↑
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