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英国の医療での知的障害者差別の実態については
2007年にMencapが画期的な報告書、Death by indifference を刊行していますが ↓

「医療における障害への偏見が死につながった」オンブズマンが改善を勧告(2009/3/31)
オンブズマン報告書を読んでみた:知的障害者に対する医療ネグレクト(2009/3/31)
Markのケース:知的障害者への偏見による医療過失
Martinのケース:知的障害者への偏見による医療過失
「NHSは助かるはずの知的障害者を組織的差別で死なせている」とMencap(2012/1/3)


この報告書があぶり出したショッキングな実態により
その後、保健省の費用で、研究者らによって
2010年から3年間に及ぶ非公開の実態調査が行われることになり、

その調査結果が3月19日に発表された。

年間1238人の知的障害児者が
適切な医療を受けられないために死んでいる、と推計。

知的障害者の死亡件数のうち、
37%は死を避けることができたものと考えられる。

また、一般人口と比較して、
知的障害のある男性は13年も早く死んでおり、
知的障害のある女性では20年も早く死んでいた。

調査の対象となった知的障害者の22%が50歳以下で死んでいるが、
一般人口では50歳以下で死ぬ人は9%に過ぎない。

調査チームは、
今後もデータ収集を続け、深刻なケースでは調査を行えるよう、
知的障害者死亡率調査委員会という全国組織の立ち上げを提唱。

1200 avoidable deaths
mencap, March 19, 2013


米国の実態はこちら ↓
障害者への医療の切り捨て実態 7例(米)(2012/6/26)


英国では知的障害者の他にも、
NHSの病院での高齢患者へのケアの劣悪が
政府が委員会を設置して調査に乗り出す大スキャンダルとなっている ↓

“終末期”プロトコルの機械的適用で「さっさと脱水・死ぬまで鎮静」(英)(2009/9/10)
肺炎の脳性まひ男性に、家族に知らせずDNR指定(英)(2011/8/3)
高齢者の入院時にカルテに「蘇生無用」ルーティーンで(英)(2011/10/18)
高齢者には食事介助も水分補給もナースコールもなし、カルテには家族も知らない「蘇生無用」……英国の医療(2011/11/14)
ケアホーム入所者に無断でDNR指定、NHSトラストが家族に謝罪(英)(2012/5/8)
84歳の男性が病院で餓死(英)(2012/12/26)
2013.03.29 / Top↑
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