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ミシガン州の多発性硬化症(MS)をわずらう女性、Sherri Muzherさん(43)が
今の状態で生きるよりも、まだ使えるうちに臓器を提供したいと希望し、

車椅子でテレビ番組に出演しては、不自由な言葉で
州に対して医師による自殺幇助(PAS)の合法化を求める発言を繰り返している。

「彼女の動機は心からのもので、自分の宿命をコントロールすると同時に
他の人たちを助けたいというのですから、本当に心を打つ話だと思います」と
同じ番組で法学者が語るなど、肯定的に受け止める声もあるものの、

ミシガン州は故Kevorkian医師のレガシーを引きずっており、
実現は難しいだろう、と上記の発言をした学者自身が予測。

Muzherさんはロー・スクールを卒業したマーケティングの専門家で
診断されたのは16年前。

寝たきりだが短時間なら車椅子にも座れる。

肺は痛んでいて移植にはもう使えないが、
心臓と腎臓を含む主要臓器はまだ健康だという。

「自分で決めることができるべきだし、
それが結果的に他の人たちを助けることになるなら
他人が文句を言うことはないでしょう?」

http://fox17online.com/2013/08/07/a-plea-for-assisted-suicide-terminally-ill-woman-wants-to-donate-organs/#axzz2bKAIp3bc

http://www.nydailynews.com/news/national/dying-michigan-woman-leave-donate-organs-article-1.1421125


キヴォーキアン医師が自殺幇助と臓器移植を結び付けようとしていたことについては
こちらのエントリーに ↓
K医師、98年に自殺幇助した障害者の腎臓を摘出し「早い者勝ちだよ」と記者会見(2011/4/1)


その他のKevorkian医師関連エントリー ↓
自殺幇助のKevorkian医師、下院出馬の意向(2008/3/14)
アル・パチーノ主演でKevorkian医師の伝記映画作成か(2009/5/27)
Dr. Deathをヒーローに祭り上げ、シャイボさんをヘイトスピーチで笑い物にするハリウッド(2010/3/25)
FENが「Kevorkian医師の半生記映画見て“死ぬ権利”考えよう」(2010/4/22)
Kevorkian医師「PASは医療の問題。政治も法律も関係ない」(2010/4/26)
CNN、Kevorkian医師にインタビュー(2010/6/16)
Kevorkian医師の半生記映画、主演のパチーノ共、エミー賞を受賞(2010/8/30)
Kevorkian医師、デトロイトの病院で死去(2011/6/4)


【その他の関連エントリー】
GA州のALS男性が「臓器提供安楽死」を希望(2010/7/25)
やっぱりCNNが飛びついたGA州ALS患者の「臓器提供安楽死」希望(2010/7/30)

その背景にあったのは、こちらの論文 ↓
「生きた状態で臓器摘出する安楽死を」とSavulescuがBioethics誌で(2010/5/8)
Savulescuの「臓器提供安楽死」を読んでみた(2010/7/5)

他にも、こんな話も ↓
「執行後に全身の臓器すべて提供させて」と、OR州の死刑囚(2011/3/6)
「囚人を臓器ドナーに」は実施面からも倫理面からもダメ、とCaplan論文(2011/10/14)
ユタ州、囚人からの臓器提供を合法化(2013/4/29)


【11日追記 続報】
オーストラリアの安楽死反対運動のリーダーから反論。EPCのSchadenberg経由。
ベルギーの安楽死後臓器提供を連想しつつ、
「愛他的自殺幇助」の論理とサヴレスキュらの「臓器提供安楽死」提案の論理の共通性を指摘。
http://alexschadenberg.blogspot.jp/2013/08/altruistic-assisted-suicide-surely-you.html

まさに、上で書いたりリンクした通り。
2013.08.13 / Top↑
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