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ネブラスカ州 Lincoln の地味なローカルニュースですが、
先日来、時々、目に付いていた事件。

28歳の男性が22歳のルームメイトの自殺を幇助したと
自分で友人にぺらぺらしゃべって、
それで逮捕された、という事件。

当初、自殺幇助の容疑で逮捕されたのですが、

今日、出てきた続報で、
検察は当初予定していた自殺幇助の容疑をランクアップさせて
第2級殺人で起訴することに決めた模様。

20年の懲役から終身刑の対象。

裁判の記録によると、
Dallas HustonはルームメイトのJohnsonさんの身体を毛布でくるんで
顔にポリラップをかぶせた。

Johnsonさんが息をしようとラップを取り外したので、
Hustonは枕で窒息させた、とのこと。


それでも、今日のニュースタイトルは
「自殺幇助事件で……」となっているのが、すごく不思議。

そもそも、ターミナルで耐えがたい苦痛がある人が死にたいと望んだ場合に
一定期間を置いて複数の医師が慎重に判断したのちに、
医師が毒物を処方しても良いかどうか、という「自殺幇助」が議論されているはずだったのに、

「ルームメイトが死にたがっていたから手伝って殺してあげた」という事件に対してまで、
「自殺幇助」という言葉でくくられて、どんどん社会の垣根が低くなっていくような気がする。

そして、いつものように、
「死の自己決定権」の“すべり坂”はここにこういう形で既に起きているじゃないか、と思う。






【11月28日追記】

Hustonは裁判で無罪を主張したようです。

2009.10.14 / Top↑
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