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米国の医療制度改革論争に絡んで、
NY Timesにスイスの医療制度が取り上げられていたので、
ちょっと貴重な情報だと思って読んでみた。


スイスの医療は、英国をはじめ多くのヨーロッパの国々と同じく
国民全員に無料で提供される。

しかもスイスでは、英国と違って、政府による“配給”は一切なし。
医師が必要だと判断した医療を受けることが出来る。
患者は医師を自由に選ぶことが出来る。
制度がちゃんと機能していて、長い待機もない。

それを可能にしている要因はいくつもあって、
まず政府が薬価、治療費用、医療機器の値段をコントロールしていること。
(NYTの記事は、この点について米国ではゼッタイに無理だというトーンで書いている)

国民が納める保険料がかなりの高額であること。
医療保険料が所得の8%を超えると国からの補助があり、
全世帯の35~40%が補助を受けている。

過剰な受診を抑制するインセンティブとして自己負担割合は高めに設定されており
チューリッヒの4人家族で年間13000ドル程度に上る。

国民はおおむね自国の医療制度に満足しているが、
医師や病院サイドには持ち出しが大きいとの不満がある。


……概要、こんなところでしょうか。

なんとなく、読みながら思ったのは、
国民全員に無料で医療を提供する国で自殺幇助合法化が進んでいくのかな……。

そういえばオランダは世界で一番人口密度の高い国だと
どこかで読んだような気もする……。

でも、もし、そうなのだとすれば、
国民から「死の自己決定権」を望む声が自発的に起こってきたから
国として、その声がマジョリティになったと判断し、検討の結果、合法化した……というのは
結局のところ、壮大なフィクションなのでは……?

それとも、国家規模の催眠術というか……?
2009.10.02 / Top↑
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