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米国医学生協会(AMSA)は
ホスピス運動の先駆けであり、現在も全米でホスピスを展開しているVITASと提携し、
このたび終末期教育フェローシップ・プログラムをスタートさせた。

夏休みの6週間、AMSAの卒業生に
終末期医療の研究機会を提供する、というもの。

内容は毎週のセミナーと、
地域のホスピス、ナーシング・ホーム、入院病棟での実習。

初回の今年は5人の医学生が既に研究を終えた。

ホスピスでは、
医師・看護師・ソーシャルワーカー・チャプレン・グリーフカウンセラーとボランティアから成る
他職種協働チームにその一員として参加し、

終末期医療に不可欠な基本的な面接能力、コミュニケーション技能を身につけた。
また、死と死ぬことに関する心理・社会・文化・精神面についても理解を深めた。

AMSAの会長 Dr. Lauren Huges は
「ベビー・ブーマーが歳をとるに連れて
終末期のスキルは医学教育に必須となってきます。
AMSAとしては全ての医学部とレジデンシー研修プログラムとが
医学生とレジデントに死と死ぬことについて研修を提供するよう求めます」と。



先走って「死の自己決定権」を云々する前に
まず、こういうことを、ちゃんと、やろうよ。


         ―――――――


先日、重症心身障害児施設で長年看護師をやって、
現在は大学の看護学部で教えている人と話をしていたら、

学生は実習には出て行くけれど、たまたま重心施設の実習に当たるのでなければ
大半の学生は重症障害児など見たこともないまま現場に出て行くのだ、と嘆いていた。

そういうことなのだとすれば、障害児・者の医療についても、
終末期医療についてここで書かれているのと同じことが言えるのでは?

医療職の無知や無理解・偏見が
死ななくてもいい障害者を死なせてしまう事例は実際に起きている。
(英国でオンブズマンに訴えられたケースを文末にリンクしました。)

障害児・者や死にゆく人をまっとうにケアする知識と技術を欠いた状態を放置したまま、
障害があるから、ターミナルだから、死にたければ死なせてあげようという議論が横行するのは
やっぱりアベコベなのでは?


2009.08.04 / Top↑
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