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Diekema, Fost 両医師その他の今回の論文について
英語ブログの方でアナウンスしたところ、
What Sorts of Peopleブログで カナダ,Alberta 大学のRob Wilson 氏が
早速取り上げて、広くみんなに警戒を呼びかけてくれている。

WAKE-UP CALL: Growth-Attenuation Therapy: Principles for General Practice
By Spirit of our Time,
What Sorts of People, June 6, 2009


特に小児科医の方々にこの論文を読むよう、呼びかけている。

小児科のドクターの間でAshley事件は本当のところ、どのように捉えられているのか、
私もものすごく知りたい。

ただ、この論文の意図が、
Ashley事件を既に幕引きの終わった第1例として扱うことによって、
現実に幕引きをさせてしまうことにあると私は考えているので、

小児科医の皆さんが、まんまと、それに乗せられてしまうのではなく、

どこかの小児科医から、
第1例の検討過程の議論の危うさを
改めて指摘する声が出てこないものか……と期待してみる。


その他、大筋としては
成長抑制療法の対象となる子どもたちの障害像の曖昧さを指摘。

興味深いと思ったのは

誰かとAshleyケースを論じていた時に、相手から
「いいんじゃないの。どうせ知恵遅れなんでしょ?」という
反応が返ってきたことあるが、

担当医らの論理は実は、この反応と違わないのではないか、という指摘。

まったく違わない、と私も思う。


それから、もう1点、Wilson氏は
論文が乳房芽の切除と子宮摘出について扱っていないのは
その違法性が大きいことから慎重になっているのでは、と考えているようですが、

この点については、私は別の考えを持っています。

2006年の論文でも成長抑制だけについて書かれていたように、
成長抑制療法だけなら、なんとか言い繕うことができるけれども、
乳房芽の切除と子宮摘出について正面から議論されたら
言い逃れができないことを彼らは2004年の検討当初から知っています。

だからこそ、こっそりやったことが世間にバレてしまった2007年初頭以来、
あたかも成長抑制だけが主たる医療介入であり、
その他は二次的なものだったと思わせておこうと
Diekema医師らは意を用いてきたのだから。

私がこのブログを立ち上げたのは
2007年のシンポをライブで聞いた晩に、
この人たちにとって何よりも有効なAshleyケースの正当化は
いっそ素早く一般化してしまうことなのだ……と直感し、
いても立ってもいられない危機感に駆られたからでした。

他にどうすることもできなかったので、
このブログを立ち上げました。

さらに去年1月のDiekema講演で
病院は真実を隠蔽するために、またAshleyの父親は当初の目的を段階的に達成するために
両者の利益が一致してしまった以上、両者がタグを組んで本気で一般化するつもりなのだ、と
焦燥感にジリジリしてしまいました。

その挙句、自分にできることは、もう他にはないので、
力不足を承知で英語のブログを立ち上げる決断をするしかありませんでした。
(これは、すごく苦しい決断だったし今なお苦しんでいます。あ、グチって、すみません……)

その後の展開を振り返ると、
やはり私がずっと危惧してきた通りのシナリオが進んでいます。

だからこそ、ここで成長抑制を一般化して議論する土俵に一緒に上がってはいけない、
Ashley事件から意識を引き離されてしまわないように気をつけなければ、
Ashley事件の理不尽と真実を今こそ本当は追及し続けなくてはならないのでは、と
私は強く、強く思うのだけど。
2009.06.07 / Top↑
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